今年も海外バレエ学校の
入学オーディション情報が出始めました。

本命一本勝負!のひと
留学できたらいいな、と漠然と考えているひと
どこから始めたらいいか分からないひと
ウェルズではいろんな方からご質問が届きます。
今回は、そんな海外バレエ学校留学オーディションのあれこれについて
ウェルズの専門であるイギリスのバレエ学校を例に書いてみたいと思います。
*情報満載なので、ぜひお手元にメモをご用意いただき読んでみてくださいね。( ..)φメモメモ
※2021年追記。
コロナ禍のイギリスバレエ学校オーディションに欠かせないものとなってきた「オンライン」でのオーディションについてまとめました。
最新の各校情報は「学校ガイド」ページよりご覧ください。
日本オーディション日程はこちらのページから確認してください。
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール
エルムハースト・バレエ・スクール
セントラル・スクール・オブ・バレエ
ロイヤル・バレエ・スクール

【大切な情報収集】
バレエ留学って憧れますよね。
素敵な先輩たちの
楽しそうなインスタやフェイスブックを見ていると
「いつか自分も!」って思うでしょう。

でも写真で見る程
「甘くない!」
のがバレエ留学だということを忘れないでくださいね。
楽しそうに活躍する先輩たちにだって
嫌なこと、辛いことがあって
怪我やホームシック
人間関係で悩んだり
涙を流すことが
必ず、必ずあるんです。

現地でのお世話役、ガーディアンをやっていると
いろいろな悩みを聞くことがあります。
留学は山あり谷あり、
避けては通れないけれど、
ダメージを最小限に抑えるためには
「事前の情報収集」が欠かせません。
そして例えば日本の大学受験のためのオープンスクール参加は
高校1年生から始まるように、
情報収集は直前ではなくて、
出来るだけ早めに始めましょう。
2022年5月追記
中学生から準備開始!~海外バレエ学校への留学~
早い方がいいの?~小学生の海外バレエ学校留学~
【今、やるべきこと!】英国バレエ学校オーディション(来年14歳~18歳の方)

情報収集はいろんなところで可能です。
学校のウェブサイトや動画、SNS
⇒英語ですが写真がたくさん掲載されています。
どんな生徒が入学しているのか←ここ大事、
スタジオや学校の雰囲気がわかります。

ウェルズなどの留学サポート会社のウェブサイト
⇒学校ごとに詳しく説明しています
サマースクールやスプリングスクールに参加する。
⇒百聞は一見に如かず。そして日本の常識は世界の常識ではない!実際に住んでみると、その国や人々の様子がだんだん分かってきます。

留学説明会や学校説明会に参加
⇒日本で行われる学校の講習会やオーディションでは説明会を実施しています。
出来れば親子で参加したいですね!

【オーディションの方法】
いよいよ準備が整いました。
オーディションを受験します。
留学のためのオーディションには
いくつか方法があり、
自分に合った方法を選べます。
またどれが自分に合っているか分からない時には
「全部試してみる!」、ということもお勧めです。
<現地オーディション>
(願書やポーズ写真を準備して、期日までに出願する)
利点:その年度に行われる最終審査です。新入生の必要人数を確保するため、補欠も多く出されることがあります。
難点:時差や食べ物など体調管理が重要。ウェルズでは現地の留学生用日本人ガーディアンが短期サポートを提供しています。
<プライベート・オーディション>
(願書やポーズ写真を準備して、メールで問い合わせる。または留学エージェントを利用する。)
利点:審査日の重なる学校を複数併願する場合でも受験ができる。
難点:多くの場合、オーディション用の特別クラスではなく、1年生と同じバレエクラスを受けるため、時期が遅くなると内容が高度になってきます。
<コンクールに参加>
国際コンクールには、多くの学校が新入生を探しに国際コンクールの審査に参加します。YAGP、ジャパン・グランプリ、アジア国際、ジェネ(RAD)などコンクールのウェブサイトから
審査員(Judge)の先生方の欄を確認することで、参加校がわかります。
ローザンヌでは、世界各国のパートナー校の先生方がレッスン中から見学して
ファイナル出場者以外にもたくさんの入学オファーを出しています。
利点:3分間の演技で審査されるコンクール。得意な方にはお勧めです。
難点:事前調査が充分でない学校からオファーされた場合
金銭面や授業内容、生活面で入学してから思っていたものと違う現実に直面するリスクがあります。
またオファーを受けた場合辞退できない、入学前に翌年のサマースクールや短期留学への参加が必須など、
学校によって様々な条件がありますので、
事前によく確認することも大切です。
また、指定のエージェント以外を使うとオファー自体が取り消されることもあるそうですので
ちゃんと条件は確認してください。
<日本オーディションに参加>
バレエ専門学校が限られている日本には、
多くの才能が隠されています。
そんな事情をよくご存じの海外バレエ学校の先生方は
コンクールで見つけきれない才能を探しに
日本へやってきてくださいます。

利点:時差や食事の問題がなく、体調管理がラク。
多くの場合、じっくりと審査することができるようクラスレッスンとレパートリーという
講習会形式をとっています。
コンクールが苦手だったり、バーレッスンよりセンターが得意(パフォーマンスが好き)な方は
楽しんでレッスンを受けることができますね。
また知っている顔を見つけられると、かなりリラックスできます。
自分がオーディションされるだけでなく、教師の質や雰囲気(この学校で学びたいかどうか)を見る余裕があります。
多くの場合、日本語通訳が入ります。

難点:衣装なしでじっくりと審査されます。
ザ・ウェルズで開催する日本オーディション→2024年9月入学用もまもなく募集開始です。
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール
エルムハースト・バレエ・スクール
セントラル・スクール・オブ・バレエ
<講習会に参加>
意外に知られていないのが、バレエ学校教師が指導する講習会へ参加する方法です。
バレエ学校の先生方は、いつでも世界中で自分が教えたいと思うバレエ学生を探しています。
ですから、正式な入学オーディションと銘打ってなくても、
積極的に参加することが、
入学に繋がる大きなチャンスです。
本校への入学許可ではなくても、
サマースクールや短期留学であれば、
もしかしたら、先生が「もっとゆっくり見たい」「他の先生にも見てもらいたい」と思っているのかもしれません。(確約できないことは、先生方は絶対に言いませんけどね!)
ウェルズでは、毎年、「英国スタイル・バレエ講習会」やその他の講習会で、バレエ学校の現役の先生方を招聘しています。
ぜひそのチャンスを見落とさないでくださいね!
【単願?併願?複数回受験もアリ!】
高校や大学を受験する時、
単願だから合格しやすいということがあります。
が!バレエ学校ではそれはありません。
志望校に入れなかったら留学はしない!と心に決めている場合を除き、
「やっぱりバレエなんだから一度は海外で学びたい」と
思う方は、複数の志望校を受験することを強くお勧めします。
バレエ学校の合否は点数で決まるものではありません。
オーディションは
学校がトレーニングしたいと考える素質を持った生徒を
選んで行く場です。
例えばロイヤル・バレエ・スクールのロウアースクールでは、
アッパースクールの受験を控えた学年に
第1志望はアッパースクールだとしても
第2、第3、第4、第5志望の学校への出願を促します。
(もちろん第1志望に別の学校を希望する学生もいます)

そして高校や大学受験と異なり、
バレエ学校の場合には、
先に挙げたオーディション方法の全てを試す!
という機会があります。
そして万が一、
学校行事や家族の事情、怪我などで
コンクールや日本オーディションに十分なコンディションで参加できない事態に備えて
現地オーディションに出願しておく
余裕のあるときに、オーディションビデオやポーズ写真を撮影しておくことも可能です。
1年目がダメだったら
2年目、3年目のトライだって可能です。
コンクールで合格がもらえなかったらと諦めないで、
日本のオーディションや講習会に参加してみてください。

ウェルズの生徒さんには、
日本オーディションで合格できなくても、
翌年のサマースクールで入学許可をもらう生徒さんが毎年のように出ています。
半年間の努力の成果もあるし、
どうしてもこの学校に入りたい!という強い想いが通じることだってあります。

【入学オファー!スカラシップ!そんな時に気を付けたいこと。】
コンクールが盛んな日本では、
イギリスに限らず、世界中のバレエ学校から入学オファーやスカラシップが提供されています。
もちろん留学の入り口のひとつとして
高い授業料のスカラシップがもらえたら、それは本当にラッキーなことです。
でも即入学!と決める前に、
先にお話しした事前準備をことを思い出してくださいね。

過去にはスカラをもらったからと
スーツケースひとつ持って突然学校を訪れたり
生活費の用意もなく渡航する強者もいたようですが、
「海外で親元を離れて生活する」、
ということを簡単に考えないでくださいね。
留学はバレエだけをすることが出来るわけではなく、
生活の全てを自分でやらなければならない、ことでもあります。
また、日本で暮らしていると予想もつかないリスク(病気・戦争等)が身近にあることだってあります。
日本で初めて一人暮らしをするのも大変なのに
言葉も習慣も違う国でいきなり生活をしながら学ぶ ということの意味を
立ち止まって考えることはとても大切です。
すべてご家族や先生のフォローがあって成り立っていた日本の生活。
脱いだお洋服は自動的にきれいになってクローゼットの定位置に戻っては来ません。
お腹空いた~ とお部屋に帰ってきても温かい食事は自動的に出てきません。
何もしなくてもトイレやお風呂はいつもピカピカ!ではないんです。

そしてどのバレエ学校も
専門的なダンス教育を施すことに違いはありませんが、
留学期間、留学後の資格や進路、
生活費や生活環境など
提供される内容は異なります。
オファーを受ける時には
学校についてよく調査し、
不明な点は担当者に問い合わせをして、
よく理解してから受けてくださいね。
皆さんのオーディション出願や受験、
そして留学生活が充実したものになるよう、
ウェルズはいつでも応援しています!