「ライバルは自分」——ポール・ルイス マスタークラス2025春 開催レポート
2025年4月1日〜3日、The Wells主催のロイヤル・バレエ・スクール アッパースクール教師のポール・ルイス先生によるマスタークラスが、ノアスタジオ都立大にて開催されました。


3日間で「自分を信じる力」を育む講習会
ルイス先生は、ロイヤル・バレエ・スクール(アッパースクール)で男子生徒を担任している現役教師です。
生徒一人ひとりの動きと表情に目を配り、熱く声をかけ、丁寧にフィードバックを送るその姿勢が印象的でした。
「ライバルは誰かではなく、「昨日の自分」。
一歩でも前に進んだ自分を、肯定できるように。毎日、自分の成長を記録して、いつでも見返すことが次につながる。」
このメッセージ通り、今回のマスタークラスは自己成長に焦点を当てた講習会として開催。
リピーター参加の方がとても多い講習会でもあります。



また、この講習会は、コンクール常連の生徒だけでなく、
まだ外部講習会参加経験のない小学生や、これから育っていく「成長株」の生徒さんたちにもおすすめです。
ルイス先生は、とにかくたくさん生徒たちに問いかけます。
バーレッスンの順番が決まっているのはなぜだと思う?
この動きは何の動きの準備?
ポールドブラのポジションの正しい場所はどこ?
今のセンターの動きはバーレッスンでやった何とつながってる?
日本の生徒はレッスン中は声を出さないようですが、私のクラスでは生徒たちとコミュニケーションをとりながらレッスンをしています。
今日は、ロイヤル・バレエ・スクールに来たつもりでレッスンを受けてください。
ともおっしゃっていました。


実際、先生はこんな風にも話してくださいました。
「ロイヤル・バレエ・スクールの生徒でも、夏の外部講習には参加する。
それだけ異なる体験は意味があるんです」
外の先生からの言葉で、同じ注意でも腑に落ちることがある。
それが生徒の理解と変化につながります。


参加者の声(抜粋)
- 「アンデオールの感覚が初めて少し掴めました。丁寧なご指導、ありがとうございました」
- 「自分の踊りを“見せる”ことへの意識が変わりました。いつか先生にまた会えるよう努力します!」
- 「ターンアウト、体の方向、精神面も含めて、とても成長できた3日間でした」
- 「緊張感のある密度の濃いレッスン。保護者見学で少しその様子が見られたのも貴重でした」
見学会・個別指導も充実
最終日は保護者・指導者向けの公開見学会を実施。
生徒がポール先生から直接指導を受けるお子様方をご覧になり一生懸命メモを取る保護者の方も。
ご見学をされた先生からは、「イギリスのバレエのレッスンをはじめて拝見しましたがとても美しくて驚きました。次回は是非生徒たちにも勧めます!」とのご感想もいただきました。

また、前回リクエストの多かったプライベートコーチング枠も増加され、コンクール用のコーチングだけでなく、希望者は個人的な基礎の見直しや伸ばしたい課題について重点的に指導していただきました。
この直後にアメリカで開催された世界的なコンクールに参加し、入賞した生徒さんも!!おめでとうございます!



今後の講習について
アンケートでは「また受けたい」「紹介したい」という声が多数寄せられ、満足度は非常に高い結果となりました。
「夏のロイヤル・バレエ・サマーインテンシヴに向けて、さらに基礎を磨きたい」
「この講習で意識が変わり、自信がついた」
今後もThe Wellsでは、生徒の成長と自己肯定感を育む講習会を継続してまいります。



次回の講習開催もお楽しみに!
スケジュール確定後はLINE公式アカウントおよび当サイトでご案内いたします。
レッスンの様子は動画でInstagramにも掲載しています。