英国バレエ留学サポート/日本講習会・オーディション

コンテンポラリーダンス・クラスの内容

オーディションやコンクールが多い季節になってきました。2025年のランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンス 日本講習会・入学オーディションは12月14日開催予定です。

クラスの内容について質問もあったので、今回ランベール校の講習会で開催されるコンテンポラリークラスの内容について触れてみます。コンテンポラリーダンスの学校やクラスがどんな内容を行っているのか、興味がある方も参考にしてみてください。(編集部)

コンテンポラリー

コンテンポラリー・ダンスは、形に囚われず、自由に感情や音楽、時には社会に対する意見や自分の心の声などを、身体で表現するスタイルのダンスです。一般的なコンテンポラリー・ダンス・クラスでは、基本的な身体の使い方を覚える動きに加えて、床を使った動きや、体全体で空間を感じるアプローチなども行われます。エクササイズの振付けを学ぶと同時に、自由で個性的な表現が求められる内容です。

特にクラシックバレエの世界では、振り付けを正確かつエレガントに表現することが必要とされます。重心の使い方やラインやポジションなども厳密に決まっています。日本の生徒さんたちは、バレエの技術力では世界的にも高い評価を受けている一方で、突然自由に動いていいよ、自分らしく表現して、と言われても戸惑ってしまうことも多いです。

例えばバレエの世界では、床に寝転がって重力を感じるなど下方面への意識をしたり、重心を低く使ったりすることは少ないので、コンテンポラリー・ダンスの写真や動画を見ると、何をしているのかわからなかったり不安になったりすることもあるかもしれませんが、共通するのは体幹です。身体のバランスがどこにあるのかを意識することは自分のバレエにもプラスになる要素がきっとあるはず。まずは体験して新しい発見をしてもらえたらうれしいです。(もっと知りたい人は 「コンテ、やっといた方がいいよ!」も見てみてください)

インプロバイゼーション(即興)

インプロバイゼーションは「即興」を意味します。振付けがない状態で、音楽やテーマにあわせてその場で動きを考えて、自由で創造的に表現をする練習をします。瞬発的な反応力や考え方の柔軟性を学びながら高めていきます。自分の感情やアイデアを動きに変えることで、ひとりひとりの個性が引き出されることもあります。

こちらも苦手意識を持つ生徒さんは少なくありません。ちょっと恥ずかしいと感じてしまうこともあったりするようですが、怖がらずに楽しむ気持ちでチャレンジしてほしい内容です。

卒業後プロとして踊る場面では、「即興力」や「瞬発力」は重要視されるポイントです。これはダンスばかりではなく舞台演劇や音楽にも言えることです。五輪で話題になった「ブレイキン」もダンスの即興性が競技化されたもの。瞬間に対する反応をダイレクトに表現することは様々な場面で求められていると言えるでしょう。


バレエ学校オーディションを検討している方へ

技術や課題理解力の表現ポイントが決まっているコンクールとは異なり、オーディションではダンサーとしての可能性が評価されます。ロイヤル・バレエ・スクールやイングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール、エルムハースト・バレエ・スクールなどのバレエ学校最終オーディションでもコンテンポラリーの審査が行われていることからも分かるように、既に学生のうちから、幅広い適応能力や創造力、心の柔軟性が求められます。

特に将来は海外でダンサーとして活動することを目標としているのであれば、バレエとコンテンポラリーが半々というランベール校や、積極的に取り入れているセントラル・スクール・オブ・バレエなどの講習会やオーディションで、どんな指導が行われてどんなダンサーたちが集まるのか、その中で自分がどんな評価を得ることができるのかを知ることで、より自分のバレエスタイルが広がったり固まっていくものと考えています。The Wellsがご用意しているそれぞれ個性的な学校の講習会は写真選考なしで受けられます。この機会を、ぜひ活用してください。

よかったら、ちょっと前の特集になりますが、当時開催したワークショップのために書いたコンテの解説と実際に留学した学生たちのアンケートをまとめた現役イギリス・バレエ留学生に聞く! 「コンテ、やっといた方がいいよ!」シリーズも見てみてください。

これから海外留学を考えたいという方へ

クラシックバレエを学ぶことは、バレエダンサーを目指す上での大切な基盤であり、高い技術力は日本人留学生のベネフィットになっていることは間違いありません。ただ、イギリスに限らず、海外のバレエ学校ではバレエクラスとあわせてコンテンポラリーも学ぶことが一般的となっています。まだ留学先などが具体的になっていなかったとしても、日本にいるうちからコンテンポラリーに触れて、こんな身体の動かし方や表現があるのか、を知っておくだけで、海外留学に対してのイメージがわきやすくなるかもしれません。

自分のスタイルが固まってきてからコンテを学んだ方がいいのか、理屈ではなく小中学生の早い段階から触れた方がいいのか、ご質問頂くこともありますが、向き不向きも含めてそこはひとりひとり違うので一概に言うことは難しいです。ただ、ひとつ言えることはそれも体験してみないとわからない、ということです。海外で踊るダンサーを目標にするならば、コンテンポラリーはいずれ必ず出会うもの。どうせなら本物のクラスを体験してほしい・・・ということで

最後は宣伝になってしまうのですが、

Wellsか開催する講習会でコンテンポラリークラスか体験できるのは2校。
特に小中学生から体験できるランベール校のクラスは、国内では唯一といっていい内容です。

では、共に来夏のサマースクールへのスカラシップ授与のチャンスもあります!
皆さまのチャレンジをお待ちしています。