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挑戦の先に見えた景色|Shin(3年生)が語るセントラルでの学び ~8人のリアルストーリー Vol. 7【解放】

Beyond Boundaries

【8人のリアルストーリー Vol. 7【解放】 Shin】
この記事は、ロンドン、セントラル・スクール・オブ・バレエで学ぶ8人の日本人留学生のリアルな声をお届け。今回は、Shinさん(3年生)の“挑戦と成長”をご紹介します。(2025年10月に寄せられたアンケートをまとめています)

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🌱 オーディションを受ける前、不安だったことはありますか?どうやって乗り越えましたか?

様々なオーディションを受けてきましたが、いつも緊張して100%の力を出すことができていませんでした。
でも、サマースクールで一度出会っていた仲間やウェルズのスタッフそしてセントラルの先生の雰囲気とフィーニー芸術監督のピアノがが背中を押してくれて、「やってみよう」という気持ちで一歩踏み出しました。
挑戦する前に悩んでいた時間も、今では良い思い出です。


💫 合格の決め手になったと思うポイントは何だと思いますか?

自分らしくいるということです。変に自分を着飾らなくても、ありのままの自分を曝け出し、自分に自信を持つことがとても大事だと思います。オーディションを受けた時、私はそのままの自分でいました。
知りたいことがあれば何でもどんなことも質問しました。バレエ学校のオーディションは踊りはもちろんですが、それ以上にいかに自分に自信を持って踊っているか、ありのままの自分の人間性や性格の「良いところ」を見せることができるかだと思います。


🌸 実際に入学してみて、想像と違った良い点はありましたか?

一番心配していたコミュニケーションが、案外「どうにかなる」と分かった点です。

入学前は「何も通じず、何もできないのでは」と不安でした。しかし実際は、完璧な文法でなくても、まず喋ってみて、笑ったり頷いたりしているうちに、自然と友達もでき、生活も回っていくものです。

「怖がらずに『どうにかなる』というマインドでいたら、本当にどうにでもなった」というのが、想像と違った一番の収穫です。


👩‍🏫 CSBの授業や先生について印象的だったことを教えてください。

授業に関してはとても充実していると思います。

朝から大好きなバレエのクラスがあり、続いて、コンテンポラリー、ジャズ、スパニッシュ、シンギング、ピラティスや筋肉トレーニング、それ以外にもリハーサルなど毎日大忙しって感じでもないですが、忙しい日もあります
ただ、毎日体を何時間も動かしているのでとても疲れます
先生に関しては、個性豊かな先生が多く、先生と生徒で冗談を言い合っているのは日常茶飯事です。
いい方々ばかりで、一人一人の生徒、一つ一つの目標、一作品一作品にちゃんと向き合ってくれます。


💬 仲間やクラスの雰囲気はどんな感じですか?

学年ごとにそれぞれ違った「色」(個性)があり、どの学年も良い雰囲気を持っていると感じます。

クラスの雰囲気としては、楽しむ時は思いきり楽しみ、真面目にやる時は集中する、という切り替えがみんな上手です。
そのため、レッスンには常に「楽しく、かつ真剣に」取り組むことができます。

特に僕のクラスは優しい人ばかりで、みんなと話す時間が大好きです。一人ひとりが、かけがえのない大切な仲間です。

💪 留学生活の中で大変だったこと、でも「やって良かった」と思った瞬間は?

正直に言うと、明確に「これ」という大変だった記憶はありません。

大変なことが多すぎて日常の一部になってしまったのか、本当にそう感じなかったのかは分かりません(笑)。もちろん、日本と違って何もかも一人でやらなければならない状況はあります。

でも、いつの間にか、その「大変さ」をも楽しめるように自分が変わった気がします。例えば「今日は何を作ろうか」「こんなアレンジをしてみようか」と考えるような、日常の小さな工夫が楽しくなりました。

大変な状況すらも楽しめるように自分の「考え方」が自然と変わったこと。それ自体が、この留学をして本当に良かったと思える瞬間です。


🌍 日本から応募を迷っている後輩に、一言メッセージをお願いします。

やらずに後悔するより、やって後悔した方がいいぞ。


✨ 将来の夢や、今頑張っていることを教えてください。

もちろん夢はプリンシパル〜なんて。でも夢は大きく!一歩一歩進んでいきたい。

今はバレエセントラルで少しでもたくさん踊れるよう一瞬たりとも気を抜かずに毎日レッスンやリハに臨んでいることですね。

また、現在ハーフターム中ですが、アイルランドのコークという街のCork city balletとの短期契約をいただき、10日ほどのリハで全幕の白鳥の湖(4回公演)を行うというプロの世界で道化役という大役で頑張っています。

そのほかにも、オーディション用の撮影も空きスタジオ、空き時間があればどこでも撮影という日々を送っています。


(※この記事は、ロンドン、セントラル・スクール・オブ・バレエで学ぶ8人の日本人留学生のリアルな声をお届けする企画です。)

Shinさんの“挑戦と成長”のストーリー、いかがでしたでしょうか。 ロンドンでのリアルな日々が、次の一歩を踏み出すあなたの勇気となれば幸いです。

CSB(セントラル・スクール・オブ・バレエ)では、他にも7人の日本人留学生がそれぞれの物語を語ってくれています。