
ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンス
Rambert School of Ballet and Contemporary Dance
学校の歴史と概要
常にダンサー個人の創造性、至高性、直感力を育成
バレエ・リュスで活躍したマリー・ランベールがロンドンでバレエを教え始めたのが1919年。それから分離統合を繰り返し、2003年現在の独立した学校体制となった。「スクールは決してソーセージ工場ではない」というランベールの有名な言葉に忠実に、「常にダンサー個人の創造性、至高性、直感力(時には奇抜さも)を育成し最高のレベルに到達するための訓練を施して来ている」(ホームページより抜粋)。

作品「Dyonysian」をイメージした写真
ロンドン西部の高級住宅地にある伝統とモダンが合わさった校舎
ロンドン西部の瀟洒な高級住宅地にある伝統とモダンが合わさった、独特な校舎。中にはスタジオが5つあり、そのうち2つはスタジオシアター(スタジオ式の小劇場)としても利用できる。生徒のコンテンポラリーダンス作品の発表の場となっており、学年末公演もここで行われる。

卒業生はダンサー、振付家、教師として世界各国で活躍
学生たちは在学中、ダンス芸術の歴史・伝統への理解と尊重の一方で、ダンス芸術の境界線について議論され、疑問を投げかけられるような、プロ育成のために整えられた環境で学んでいる。卒業生はダンサー、振付家、教師として世界各国で活躍している。2015年からは新校長アマンダ・ブリットンの下、様々な新しい取り組みがされていることが窺える。
バレエとコンテンポラリーダンスが半々で学べる学校として人気
3年間のトレーニングは、バレエとコンテンポラリーダンスが50:50の割合で構成され、バレエとコンテンポラリーダンスが半々で学べる学校として人気があり、ロイヤル・バレエ・スクールのロウアースクールからも、コンテンポラリーダンス学習にフォーカスするため入学してくる生徒がいる。
多様なメソッドやスタイルのダンスを学ぶ機会が
1年次はバレエとコンテの基礎を学ぶ。どちらかが未経験であっても、ダンサーとしての才能が認められれば入学できる。コンテンポラリーについてはカニンガムとグレアムが基本。2、3年生になるとトレーニングの内容はさらに濃いものとなり、バレエでも、クラシックベース、ガガベース、グレアムベースなど、バックグラウンドの異なる教師が指導。コンテンポラリーはリリース、ガガ、インプロ、コンタクト、アフリカン、インド系他、多様なメソッドやスタイルのダンスを学ぶ機会がある。また、フレッシュ・フライデー(Fresh Friday)と呼ばれる毎週金曜日のレッスンには、外部からゲスト講師が来てレッスンを行っている。担任制がないため、生徒たちは自分が最も相談しやすいと感じる教師やスタッフとコミュニケーションをとれる。
プロダンサーを目指す学生に必須の知識やトレーニングも
そのほか、コンテクスチュアル・スタディ(ダンスをアカデミックに学ぶ内容)やピラティス、ボディコンディショニングなど、プロダンサーを目指す学生に必須の知識やトレーニングはもちろんカリキュラムに含まれる。
卒業後の学位取得のためのカリキュラムも
2025年9月、英国のConservatoire Dance and Drama から抜けてケント大学からロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック(RMC) に変更。2026/27年度からは、ランベール・スクールの卒業生には英国王立音楽大学が認定する学位が授与されます。この提携により、RCM は 2026/27 学年度から当校の基礎、学部、大学院の学位プログラムを承認し、授与することになります。 王立音楽大学(RCM)は、学士課程の音楽学士(BMus(優等))をはじめ、演奏修士(MPerf)、作曲修士(MComp)、音楽修士(MMus)、演奏科学修士(MSc)、教育学修士(MEd)などの大学院学位を提供しています。

ジェンダーフリーが徹底されている
ユニークな点としては、ジェンダーフリーが徹底されていることが挙げられる。性別でダンスのジャンルや内容が区別されることがない。つまりバレエで言えば、男性でポワントの練習がしたければ参加できるし、女性でパ・ド・ドゥの”男性側”(サポートやリフトをする方)がしたければ、レッスンを受けることができる。コンテでは、以前から行われてきたことが、バレエでも取り入れられている点は他では記憶にない。クラスでの呼び方も自然に「Gentlemen」や「Ladies」ではなく「Dancers」一択となっている。近年のカンパニーでは、男女の区別なく踊る必要がある作品が多く取り入れられているので、どちらもできれば、それだけプロへの門が広がるとも言える。
まずはサマースクールに参加がおすすめ
毎年大変な人気となっているが、まずはサマースクールに参加してその世界を感じてもらうのがおすすめ。世界中から来るダンサーにも、強い刺激を与えられることだろう。
公式サイト・動画など
最新情報は本国公式サイトでご確認ください
ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンス
http://www.rambertschool.org.uk/






学校情報
- 所在地(国
-
イギリス・ロンドン(トウィッケナム) Google Maps
- 入学年齢
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16歳以上
- コース期間(標準)
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3年間
1,2年生:基礎学位コース
3年生:学位コース(The Royal College of Music) - 授業内容・科目
-
1年目(基礎学位コース):入門バレエ、入門コンテンポラリーダンス、批評研究、入門振付、初級バレエ、初級コンテンポラリーダンス、初級振付。
2年目(基礎学位コース):プレアドバンス バレエ、プレアドバンス コンテンポラリー ダンス、技術とスタイル、バレエの振付とパフォーマンスの開発、プレアドバンス バレエ、プレアドバンス コンテンポラリー ダンス、バレエの技術とスタイルの開発、振付とパフォーマンスの練習。
3年目(学位コース): 特別プロジェクト (論文プロジェクトと振付およびパフォーマンスの実践を含む)、プロフェッショナル バレエ、プロフェッショナル コンテンポラリー ダンス、熟練プロフェッショナル バレエ、熟練プロフェッショナル コンテンポラリー ダンス。
- 授業料
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年間£21665(インターナショナル生 2025/26年入学の場合)
- その他費用
-
練習着や教科書代など£600~
- 奨学金・支援
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校内就学補助制度(審査有、授業料の約10%相当)
- 卒業後の資格
-
大学士BA(Hons) The Royal College of Music
- 学生寮・滞在先
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留学生用宿泊施設
ホームステイ(18歳未満の多くが利用)
ルームシェア(入学が決まると学校が斡旋してくれる) 学校近くの物件を生徒同士でシェア
日本講習会・オーディション
長期留学
※最新情報は必ず学校ホームページでご確認ください
- 受験方法
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- 日本オーディションへ参加
2024年10月26日・27日 - イギリスオーディションへ参加
2024年12月2日・2025年1月24・31日・2月7・24日・3月7日 - ビデオ出願
第一次審査:願書・ビデオ・写真による書類審査
第二次審査:オンラインによる面接有
※ビデオ出願希望の方は、 長期出願サポート をご利用いただけます、詳細はこちらからお問い合わせください
※日本オーディションの場合、最終審査での渡英は不要です。 - 日本オーディションへ参加
- 応募資格
- 審査料
-
£50(※昨年実績)
- 必要書類
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願書、指定ポーズ写真
※ビデオ出願は、願書、ビデオ、指定ポーズ写真が必要です。 - 〆切
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2025年3月3日(月)イギリス時間午前11時
長期留学出願サポート
The Wellsでは、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールの出願サポートを行っています。
- 願書作成アドバイス
- ポーズ写真撮影/ビデオ撮影へのアドバイス(撮影時のポイントをお伝えいたします)
- オンライン申請での願書提出代行(実費後日ご精算)
- 審査料支払代行(立替後、ご請求)
- 英語による学校とのやり取りの代行
- 英文メールで届く合否結果の翻訳およびお知らせ
短期留学
※最新情報は必ず学校ホームページでご確認ください
2016年より開催されているサマースクールは非常に人気が高く、世界中から参加者が集まる。
サマースクール
- 参加資格
-
シニアコース(15歳 – 19歳)
バレエまたはコンテンポラリーダンスの週1回のダンスクラスに少なくとも2年間通い、中級レベル以上のダンスを習得していること。
コース受講にあたり、ポワントを履く必要はありません。
ジュニアコース(11歳 – 14歳)
バレエまたはコンテンポラリーダンスの週1回のダンスクラスに少なくとも1年間通っていること。
ポワントを履く必要はありません。 - 日程
-
シニアサマーコース(15歳 – 19歳)
第 1 週: 2025年7月14日(月) – 19日(土)
第 2 週: 2025年7月21日(月) – 26日(土)ジュニアサマーコース(11歳 – 14歳)
ジュニアウィーク: 2025年7月28日(月) – 8月2日(土) - 費用
-
シニアコース £380/週
ジュニアコース £380※滞在用の施設の提供はないため、滞在期間中は地元のホテルなどを利用する必要があります。
サマースクール留学出願サポート
The Wellsでは、ランベール・バレエ・アンド・コンテンポラリーダンス・スクール サマースクールの出願サポートを行っています。
- 願書作成アドバイス
- オンライン申請での願書提出代行(実費後日ご精算)
- 審査料支払代行(立替後、ご請求)
- 英語による学校とのやり取りの代行
- 英文メールで届く合否結果の翻訳およびお知らせ
短期留学サポートをご利用いただいた方は、留学中の現地サポートをご利用いただくこともできます。詳しくはお問合せください。
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