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「思考」が支える「強さ」。|M.S(3年生)のバレエを“楽しむ”ための戦略と哲学 ~8人のリアルストーリー Vol. 8【戦略】

Strength Through Strategy.

【8人のリアルストーリー Vol. 8【戦略】 M.S】
この記事は、ロンドン、セントラル・スクール・オブ・バレエで学ぶ8人の日本人留学生のリアルな声をお届け。今回は、M.Sさん(3年生)の“挑戦と成長”をご紹介します。(2025年10月に寄せられたアンケートをまとめています)

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🌱 オーディションを受ける前、不安だったことはありますか?どうやって乗り越えましたか?

プロのバレエダンサーを目指すにあたって、国外のバレエ団は日本国内に比べて圧倒的に数が多く
自分に合ったスタイルのバレエ団を見つけやすい上に雇用環境も充実していることから
その前段階として留学は必須であると考えていましたが
コロナパンデミック等の影響でオーディション活動が思うように進まず
年齢だけを重ねる現状に当時は非常に焦りを感じていました。

そんな中、初めてイギリスでバレエの短期留学を経験し、現地の環境や指導を目の当たりにしたことで留学をするという覚悟を新たに決めることができました。

それ以降はそれまで通っていた全日制高校を辞めて通信制高校に編入、オーディション活動に専念し、とにかく自分のできることをできる限りやろうと決めたことで、焦燥を原動力に変えることができました。


💫 合格の決め手になったと思うポイントは何だと思いますか?

普段のクラスから意識していることとして、バレエを楽しむ気持ちを忘れないということがあります。

プロを目指してバレエに向き合うと、バレエ団の狭き門戸や同世代の他のダンサーたちの実力に圧倒され
自分がバレエを踊る本当の目的を見失うことがあります。

プロになるための野心的な踊りや技術だけに注力する踊りではなく
確かな基礎の上に成り立ちながらもバレエが好きである気持ちを全面に出して踊ることの方が
舞台芸術としてのバレエの本来の姿であると考えており
先生方にその気持ちが伝わったことが合格につながったと思います。


🌸 実際に入学してみて、想像と違った良い点はありましたか?

寮も含めてジム設備が整っており、パドドゥに必要不可欠に筋力のトレーニングを行う環境がとても整っていたことに驚きました。
ストレッチ用のマットやポール等の設備もあり
ピラティスなどの時間もあるので
バレエを学ぶにあたって体をメンテナンスする環境もしっかりありました


👩‍🏫 授業・先生について印象的だったことを教えてください。

セントラルの特徴として、クラス外ではとてもフランクに接してくれる先生が多く
時には友人のように話をすることもあるほどフレンドリーであることが挙げられると思います。

相談や個人指導も頼みやすく、教師と生徒という機械的な縦の関係ではなく
信頼と尊敬で成り立つフラットな関係を先生方と築けるのがこの学校の良さであると思います。


💫 クラスや仲間の雰囲気はどんな感じですか?

私の学年は全体的にバレエの実力が高く
お互いの実力を認め合いながら高めあういい関係だと思います。

特に男子は全員仲が良く、他の学年と比べても結束が固く強い信頼関係で繋がっています。


💪 留学生活の中で大変だったこと、でも「やって良かった」と思った瞬間は?

クラス外で自主的に練習や筋トレ、ストレッチ等を続けるのはとても大変ですが、着実に自分の力になります。

筋トレを定期的に続けたことでパドドゥではどんなリフトやテクニックにも対応できるようになり
ケアもしっかり行なったことで大きな怪我なく過去2年を乗り切ることができたので
クラス外の時間をどれだけ有意義に使えるかがとても重要だと思います。


🌍 日本から応募を迷っている後輩に、一言メッセージをお願いします。

セントラルは日本オーディションだけで留学を決められるので、二次審査で現地に行かなくてもいい分とても受けやすいと思います。個人の意見として、受けられる指導の質やスタジオ等の設備環境はどこの学校も基本的にほぼ差がないので
バレエでプロを目指す方にとってこのオーディションを受けて損になることはないと思います。


✨ 将来の夢や、今頑張っていることを教えてください。

ヨーロッパ圏のバレエ団への入団を目指してオーディション活動を行いつつ
バレエセントラルの公演に向けてリハーサルにも励んでいます。


(※この記事は、ロンドン、セントラル・スクール・オブ・バレエで学ぶ8人の日本人留学生のリアルな声をお届けする企画です。)

M.Sさんの“挑戦と成長”のストーリー、いかがでしたでしょうか。 ロンドンでのリアルな日々が、次の一歩を踏み出すあなたの勇気となれば幸いです。

CSB(セントラル・スクール・オブ・バレエ)では、他にも7人の日本人留学生がそれぞれの物語を語ってくれています。