2025年のセントラル・スクール・オブ・バレエのサマーコース2週間。
2024年11月に日本で開催された日本オーディション兼講習会での審査に合格された皆さんが参加するツアーの様子をご紹介します。
参加者は中学生から高校生、はじめて会う仲間と過ごす2週間のバレエ漬け英語漬け生活はもう15回目になります。
今年の様子を 同行してRAとしてお世話をしてくださったCSB卒業生で現在はイギリスを拠点にしているフリーランスダンサーの石川怜奈さんによるレポートです。
みなさんこんにちは、Renaです。
Central School of Ballet(セントラル・スクール・オブ・バレエ、以下CSB)のサマースクール2025の様子をお届けします!
今年のツアー日程は7月19日(土)〜8月3日(日)で、参加者は1名が1週間コース、6名が2週間コースの計7名でした。
昨年に引き続き、私RenaがRAとして生徒さんたちと2週間を夏のロンドンで過ごさせてもらいました。
滞在先は市内にある、セントラルの生徒たちも利用している大学生用の寮で1人部屋にキッチンとシャワーがついているスタジオルームです。
学校まではバスで通います。
ロンドン到着
14時間のフライトを経てイギリスに到着!入国審査のレーンにきたら自動のEゲートの機械が昨年の倍以上になっていました。
観光ビザETAが導入されたのでかなりスムーズに入国ができるようになりましたが有人の窓口が激減しているため、そちらに回ることになるとかなりの時間が必要になります。
お迎えの貸し切りバスで寮まで移動するために外に出たら、スコールのような大雨!
Welcome to Englandという感じでしたね。渋滞もあって2時間半ほどかかってやっと到着。
この夜はイギリス伝統料理 Fish and Chipsをデリバリーで!いただきました。
ロイヤルオペラハウス バックステージツアー
次の日は朝からロイヤルオペラハウスのバックステージに行きました。
(The Wells注 これは毎年セントラルのツアー参加の生徒さんだけの特別なツアーです。)
写真や動画で何度も見たことのあるところを実際に訪れて、興奮が抑えきれない様子。
白鳥の衣装は昔のバージョンと今のと違いを実際に見せて教えてくださったり
つい先日まで公演があったもの
そしてこれからのシーズンで始まる新しい作品の作成途中のものまで
大スターの衣装もたくさん見せていただきました。
ロイヤルファミリー(王室)しか通れない秘密の階段もあったことも初めて知りました!



また、新国立劇場がイギリス初公演のタイミングで、ジゼルの舞台装置も見ることができました。
この期間中は新国立劇場のダンサーらしき方々も街でお見かけしました!
(The Wells注 この公演、元サポート生たちもご出演でした)
コヴェントガーデン散策とナショナルギャラリー
そのあとはオペラハウス周辺のコヴェントガーデンを散策し、ナショナルギャラリーへ行きました。
ロンドンの美術館や博物館はほとんどが無料で入場できます。
アートがどれだけ身近にあるかよく感じられますね。
ゴッホやモネの作品も揃っているラッキーな時期でした。
ナショナルギャラリー内のカフェでイギリス紅茶をいただきながら
たくさん歩いた足を休め 自己紹介をし合い
ほっとした時間を過ごしました。
ナショナルギャラリーはトラファルガースクエアという大きな広場の目の前にあり、いつも色々な国のお祭りが開かれています。
9月中旬には日本のお祭りもあるのでまた楽しみですね!
ロンドンの多国籍を受け入れている背景がよく現れているところです。
ここには三越デパートのライオンのモデルになっている銅像もありますよ。



サマースクール 1週目
8:45に出発して昼食をスーパーで購入してから学校へ。
バスは2階建てのロンドンバス。
2階の1番前の特等席でテムズ川を渡って登校しました。
毎日この景色を眺めながら通学できるなんて、まさにロンドンならではの贅沢ですね。
(登校の様子はInstagramに)
クラスの人数は15名ほどなので、1人ずつ丁寧にみてもらえたようでとても充実しているとおっしゃっていました。
セントラルのサマースクールはフルタイム(年間)のスケジュールとほぼ同じで1日、1週間のプログラムが組まれていて
ゲストの先生ではなくセントラルの先生が教えてくださるので、本当に学校の模擬体験といった感覚です。
(The Wells注:サマースクールでその学校の先生の指導があるかどうかは学校に寄ります)
月曜から金曜は大体10:00~18:45(英語が第一言語でない生徒は英語のクラスが1日の最後にあります)、
土曜は午前中のみの授業です。
レッスン内容は、
クラシックバレエ、ポアント、レパートリー、コンテンポラリーダンス、ジャズ、ヒップホップのマスタークラスと多様なダンスジャンル
そしてピラティス、ストレングスアンドコンディショニングと身体を整える授業もありました。
各コース最終日には成果発表会があり、レパートリーの授業では早速発表する作品の練習に励んでいたようでした。


私は1週間コースのグリーングループのバレエクラスを見学させていただきました。
20名のクラスで指導はCSB1年生女子クラスを担当されているYolandi先生。
しっかりバランスを探すバーレッスンから始まり、
「自分の重心が正しいところにあるか確認をして」と毎エクササイズプリエで終わったりと、とても丁寧なクラスでした。
サウスアフリカご出身ということもあり
彼女の幼少期に木登りをして遊んでいたことなどをお話に織り交ぜながら
「もっとエナジェティックに!」とメリハリのある指導をされていて、
見ている私もつい踊りたくなるような楽しいクラスでした。
生活面
1週目の朝と昼は自炊、夜はスタッフが作ったものを滞在先のコモンルーム(共有ラウンジ)でお皿を持ち寄ってバイキング形式で頂きます。
みんなでワイワイ食べる時間も、サマースクールの楽しい思い出のひとつですね。
(The Wells 中 2026年以降は夜の食事提供については未定です)




Renaさん、ありがとうございました。
※The Wells注 食事の提供などは 毎年状況が変わります。ロンドンの物価高騰は毎年すさまじく 2026年のサマーについては上記の限りではない可能性もあります。
2026年サマースクールに参加するには!
来年のサマーに参加したい!と思われたらこちらからお申し込みください!
2025年は福岡、大阪、東京と講習会を開催します。講習会に参加された方で特に優秀と認められた方にはサマースクールスカラシップのチャンスあり。
また、希望者には講習会中にサマースクール参加のための審査も行われます。
自分で行きたい学校は自分で選ぶ!
セントラル・スクール・オブ・バレエ 日本オーディション2025

