バレエ留学ガイド~学校選び編(イギリス) / 国・言葉・費用・カリキュラムの比較ポイント

海外へのバレエ留学を成功させるには、学校選びがとても重要です。長期留学であれば2年ないし3年を過ごす環境を選ぶためには、どんな点に注目したらいいのか、ザ・ウェルズの専門であるイギリスを中心に、ポイントをまとめてみました。

【言葉の違い】

言葉の面から見て、イギリス留学(長期留学)の大きなメリットは、社会に出て使える英語力を得られることです。イギリスの主要バレエ学校は「教育機関」として認められており、ロイヤル・バレエ・スクールセントラル・スクール・オブ・バレエのように、卒業時に大学卒の学位が得られる学校もあります。ただ先生の話を聞いて体を動かすだけではなく、学校教育として書いて伝えることを学ぶことに大きな意味があります。英語はやはり世界の共通語。卒業後に海外で進路を考える際は、メールや契約書を自分でチェックしたり、内容について交渉したりする場面も出てきますので、仕事ができるレベルの英語力を身につけておくことは大切です。
※主要校では外国人向けの語学クラスも用意されています。

【費用の違い】

一般的に、イギリスのバレエ学校への留学は、他の国と比べると費用が高いとされます。ただ、前述の通り、イギリスのバレエ学校ではバレエ以外の「学校教育」も含まれます。一方で例えばアメリカでは、義務教育が残っていれば別に学校に通う事が必要になるなど、国や学校によって事情も違います。高くても安くても、費用にはそれぞれ理由があるものです。特に国をまたいで比較する際には、どのようなクラスでどんなレッスンや教育を受けることができるのか、情報収集することをおすすめします。

【カリキュラムとWEBサイトを調べよう】

各学校のカリキュラムを知ることも、学校選びには欠かせません。項目程度であれば、ザ・ウェルズの学校ガイドをはじめ、日本でも各所で紹介されていますが、ぜひ学校のWEBサイトにじっくり目を通してみてください。翻訳機能などを活用することで、書いてある内容をある程度理解することができます。どんな資格や経歴の先生が指導しているかもひとつのポイントです。それでも難しい場合は使用されている写真に注目してください。写真には学校の主張や方針が表現されています。自分が望むスタイルと合っているかどうか、そこに立っている自分をイメージしてみてください。

また6、7月に開催される「学校公演」など、生徒たちによる公演内容には、先生方が「見せたい」と思うことが集約されているので、比較する上では見逃せません。

イギリス主要校の学校情報学校ガイド

【スカラシップと日本オーディション(講習会)の活用】

コンクールでスカラシップが得られるくらいでなければ、留学しても厳しいのではないかという質問を頂くこともありますが、入学時の評価は、その後のダンサーとしての評価にはつながりません。むしろ入学後、貴重な10代の時期をどのように過ごすかがとても大切です。スカラシップをもらった学校を選ぶのはひとつの選択ですが、その学校・コースで自分が何を学ぶかということを納得して決めることが重要です。留学中にはやはり大変なこともあります。そんな時にも自分が選んだという気持ちがあるかないかで考え方も変わってくるものです。

日本で入学オーディションが開催される学校も増えました。イギリス主要校でも早いところでは10月から開催されます。(ザ・ウェルズでも数校予定しています)
日本で行われるオーディションは、大きなチャンスには違いありませんが、入学の可能性はそれ一度だけではありません。ザ・ウェルズのサポート生でも、日本オーディションの際は本校留学の合格には至らなかったものの、サマースクールに参加して再挑戦し、留学を果たしたケースもあります。10月に審査されるのと、翌年の春あるいは夏に審査されるのでは違って当然です。志望校が固まっている場合は、自分の中でどんな「併願」方法があるか、知って準備しておくことで可能性が広がります。



【イギリスにバレエ留学することの特徴は?】

最後に、イギリス留学ならではの特徴を3点あげておきます。

一点目は「ガーディアン」の存在です。イギリスではバレエに限らず、18才以下の留学生には英国在住の「ガーディアン(後見人/現地での保護者)」が必要となります。ガーディアンは学校とのやりとりや病気・怪我などの対応など、安心して留学生活を送れるように支えます。(ザ・ウェルズでは、現地ガーディアンの手配をはじめとした留学サポートも承っております)

二点目は、教育機関としての在り方です。「ダンス以外にも自分のできることを増やしておく」=プランBの考え方は、主要4校でも必ず言われることです。バレエ学校に限らず、イギリスの教育機関全体は学校検査機関によって検査・評価されており、中でも入学人数の少ないバレエ学校では、バレエ以外の教育レベルも高く保たれています。

そして三点目は、ロンドンという環境です。(エルムハースト校は少し離れてしまいますが、それでも1時間半程度で移動は可能です。)サドラーズウェルズ劇場をはじめ、ロイヤル・オペラ・ハウスやロンドン・コロシアムなど、数多くの劇場が存在し、著名なバレエ団も集まります。もちろんバレエに限らず、世界中から人が集まってくる都市ですので、自ら望めば多くのことを学ぶ機会を持つことができます。

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