イギリスのバレエ学校では、
9月に新年度が始まり
翌7月に修了します。
そしていつも楽しみなのが、
それぞれの学校が趣向を凝らして
1年間のトレーニングの成果を
一般のお客さんに見せてくれる
学校公演です。
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ホランド・パークのショーではアッパー/ロウアースクール別なので、より多くの作品が観られます。
ロイヤル・バレエ・スクールでは
ホランド・パークという公園の中にある野外劇場で
ロウアースクールと
アッパースクールが別々に公演する3日間と
コヴェントガーデンのオペラハウスで
両校が同時に行う
1年を締めくくる
大イベントがあります。
(これが終わると夏休み!)
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ロイヤル・オペラハウスの正面外観
このオペラハウスでの公演は
1枚52ポンドもする1階席も
一般予約開始日に売り切れてしまうほど
大人気の公演です。
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キャスト表です。拡大して見てくださいね!
今年も変わらず
そのプログラムの多様性と
クオリティの高さに
目を奪われました。
1幕は伝統の古典「眠れる森の美女」から
オーロラ姫の結婚式の場面。
アンソニー・ダウエル氏が監修です。
プロも顔負けのテクニックと
舞台表現の質の高さは
衣装やセットにも劣らない
素晴らしい作品でした。
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ブルーバード:中尾太亮さん(プログラム写真より)
中尾太亮さんがブルーバード
栗原ゆうさんはソングバードの精
杉浦優妃さんはウッドランドグレード
コンテンポラリーではディディ・ヴェルディマンはもちろん
昨年のファン・マーネンに続き、
今年はナチョ・ドゥワト
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ナチョ・ドゥアト「バッハへのオマージュ」から抜粋
マーネンもドゥアトも、
なかなかイギリスでは観る機会のない作品なので、
いいところを持ってくるなあ。
新作は、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリッテンの
「ピーター・グライムス」というオペラから。
アンドリュー・マクニコルが振付
彼はロイヤル・バレエ・スクールを卒業後
セントラル・スクール・オブ・バレエの
振付修士コースを経て
既に国際的に活躍している若い振付家です。
アッパースクールの1年生が
情緒豊かに踊りました。
今年の卒業生の進路は
学校ガイドに追記しました。
日本人では、
中尾太亮さんがロイヤル・バレエ準団員
(Aud Jebsen Young Dancers Programme)に進んでいます。
栗原さん、杉浦さんは
ふたりでバーミンガム・ロイヤル・バレエ団へ就職
これらの活躍が楽しみですね!!
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ロバート・ビネット振付「Self & Soul」