さて学期末公演レポート第2弾は ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー。
先日の日本講習会兼オーディションからも合格者が出て、来年9月の入学に向けて準備を開始しているところです。
ランベール校の特色の一つである PLATFORM に ガーディアンリーダーのKazuyoさんが参加、レポートが届いていますのでご紹介します。英国ならではのエピソード、ギリギリセーフ!(強運)
2024年12月10日火曜日。Rambert School(ランベール校)の冬の公演に行ってまいりました!
「PLATFORM」と呼ばれる公演は、ランベール校が定期的に(12月と5月の年2回)開催しているもので、学生が自ら振り付けを行った、様々な新しい作品を披露する場です。ロンドンの南西部・緑豊かなリッチモンド・トウィッケナム地区にある、学校内のメインスタジオにて催されました。
当初、12月9(月)、10(火)、12(木)、13日(金)の4日間に渡って行われる予定でしたが、後に12日、13日の公演がキャンセルとなりました。学校のウェブサイトに、暖房設備の問題が発生したという説明がありました、というわけで、私はギリギリ観に行くことができたのです。。。
ゆったりと佇む、優美な校舎。右側にメインスタジオがあります。
開演前のステージの様子。照明の当たったスタジオシアターが、とてもかっこいい。
チケットの確認は、学生さんのお仕事。笑顔で出迎えてくれた後は、通路を抜けて、スタジオシアターへ。
壁、座席はともに黒系統で、スモークが焚かれたところに照明が当たり、光の筋ができていました。開演に向けて、期待が高まります。
プログラムは、QRコードを読み取って見ることができました。
この日は、全部で17作品。9作品目の後、インターバルを挟み、全体で約1時間半の公演でした。
Year 2による作品が8つ、Year 3による作品が9つという構成で、Year 1の作品はありませんでした。(1年生は、まだ入学して3か月しか経っていないことを考えると、納得です。)
1作品目から、とてもカラフルで、元気いっぱいのダンサー達が登場。
そして、女子、男子それぞれのソロ作品では、どちらも魅せるステージで、軽妙な動きが続きました。その後も、ランプを効果的に使った作品や、素晴らしいネオクラシック、それでいて笑いも忘れていない作品、スピード感が楽しい作品、群舞がかっこいい、タンゴ調の曲の作品、懐かしい感じのする作品などなど、色々盛りだくさんでした!
私は踊りのプロの目線では語れないけれど、コンテンポラリーダンスは、音楽も踊りも、とにかく自由なんだなぁ、と、とても楽しいひと時を過ごせました。日本人の学生のお名前も何名か見つけて、心の中で応援していました!
1年生の時フルサポートをした生徒さんとは現在も繋がっていますが、コンテンポラリー作品を作る時は、生徒同士でじっくり、伝えたいことについて話し合って、作品を練り上げていくのだそうです。個性的で良いダンサーが育つ良い環境だな、と思いました。私もまた、新しい刺激を受けたいです!
作品の名前、学年、そして使用された音楽を、プログラムから写しておきますね。
PLATFORM
1. VARIETAL SOCIETY [Year 2]
Music: Ruidos (s) II “OK”, Felix Blume’s Sounds
2. EXPERT LOVER [Year 2]
Music: Crystal Ball, Prince
3. AN INDIVIDUAL [Year 3]
Music: Englishman in New York – Reggae Version, Sting
4. AFTER HOURS [Year 2]
Music: Into the Groove, Madonna; Hooked Paw, Seefeel
5. THE OLD MAN AND THE SEA [Year 2]
Music: Own Audio, Isaac Gough
6. DAY [Year 3]
Music: Frozen Warnings, Nico, Turbines/Pigs, Black Country New Road
7. UNKNOWN FOR NOW [Year 3]
Music: Gosh, Jaimie
8. ENTWINE [Year 2]
Music: Ad Libre, Alexandra Steliski; This Place Was a Shelter, Olafur Arnalds; Prism, Dan Lambert
This piece expresses my home country’s traditional summer culture as “Obon” (Obon is a time when families honour their ancestors.)
9. COCOON [Year 3]
Music: Holding On, Jungle
INTERVAL
10. DON’T BE DAPHT [Year 2]
Music: Harder, Better, Faster, Stronger, Daft Punk; Different, Gotan Project
11. BEYBLADE DRAGON WARRIORS [Year 3]
Music: Pakistan, Siti Muharram; Obsessed, Olivia Rodigo
12. THRESHOLD [Year 3]
Music: Fine Day Anthem, Skrillex, Boys Noize, Opus II; Please Don’t Cry (interlude), Phylicia Rashad
13. AND I WORK LIKE A DOG [Year 2]
Music: And the Soul, Kim Moore; The Great Gig in the Sky, Pink Floyd
14. CHILD-ISH [Year 3]
Music: Child-ish, Izzy Doick
15. CARNATION – I WILL – NEVER ABANDON YOU [Year 2]
Music: Keyboard suite in D minor (HWV 437)/Rain, George Frideric Handel; In Your Black Eyes, Ezio Bosso
16. BALLOYA 1/974 [Year 3]
Music: Verblan, LOYA
17. STOP TO SMELL THE FLOWERS [Year 3]
Music: Time Moves Slow, BADBADNOTGOOD, Samuel T. Herring
音楽と踊りとステージングとがすべて合わさった舞台が想像できます。在学中から踊るだけではなく作品作りから上演まですべてを学ぶことができるのも、大学ならではの教育なのだと思います。