オーディション・インサイトをはじめた意味
2024年、2年ぶりに復活した「オーディション・インサイト」。
日本で行っているのはThe Wellsのみというオリジナルプログラムです。
これまでThe Wellsでは、イギリスのバレエ学校から先生方をお招きし、たくさんの日本オーディションを開催してきました。その様子を見ている中で思うことは、当たり前かもしれませんが、やはりはじめてで緊張してしまって力が出し切れないという方が多い点です。
もともと、そのためにThe Wellsのオーディションは講習会形式として2日間に分けて行うことが大半です。同じ会場、先生と対峙して2日目になるとリラックスして踊ってくださる生徒さんも多いですが、初日はやはりなかなか自分の良さを先生にアピールすることはできないものです。
ところが、実は先生方は印象の大半を初日に見ているんです。
最初のインプレッション、つまり第一印象というのはとても大事で、スタジオに入ってきた時、先生方の前に立った時にだいたいその生徒がどのくらいのレベルかわかるといいます。ならばその第一印象にどんな意識が必要なのか、何を気をつけるべきなのか、例えばそんな意識や対策となるポイントを日々の練習に中に取り入れて、合格のためのHowToを身につけてほしいと考えて企画したのが「オーディション・インサイト」です。
バレエの世界はいつも人と比べられます。それは仕方のないことです。
どうやったら自分が目立つことができるのか、ということは、ただ前の列にいけばいいという話でもありません。
後列にいても目に留まる人は留まるものです。
どうしたら先生に自分の技術や可能性を見てもらえるのか、自分にあと何が必要なのか、そんなコツとポイントを提供するのが「オーディション・インサイト」の特徴です。見せ方を学ぶということは、ダンサーとして重要なテクニックをひとつ学ぶということ。もちろん人に審査されるという意味ではコンクールも同様です。コンクールでのアピール方法に困っている方にも、何を改善すればいいのかという対策法がわかる講習会です。
詳しくはこちら
小学4年生から参加できる可能性
オーディション・インサイトのもうひとつの特徴は小学4年生から参加できること。実践的な合格対策をアドバイスしてくれるこの講習会に、志望校や募集年齢にまだ達していない方の参加も歓迎しているのは、可能性や成長を先生に見続けててもらうことが、究極の受験対策だからです。
私たちスタッフがすっかり忘れていても、来日した先生から「あの子は2年前にも来たことがあるよね」と言われてびっくりすることも珍しくありません。先生方がひとりひとりを本当によく覚えていることには驚かされます。先生方は完成品を探しに来るわけではなく、可能性を探しにいらっしゃいます。まだいいや、と思っている頃から見てもらうこと、日々指導を受けている先生方とは違ったり気づかなかったりするポイントや視点で成長を確認し可能性を感じてもらえること、そして海外のレッスンに慣れること、自分を見せる大切さを意識すること、これらを積み重ねていくことは、チャンスを広げてくれることでしょう。
行きたい学校が決まっているなら、その学校の先生が来る講習会にはとにかく顔を出すこと。これは常におすすめしている点です。実はThe Wells側にも「あの子は来年オーディションに来てもらってね」とささやかれたりすることもあります。
例えば、中学受験も6年生の夏だけが本番ではなく、3年生 4年生のころからの情報収集と準備が大切なのと同じことです。バレエでの進路も選択肢にあるなら、早い時期からの準備と見極めに取り掛かりましょう。ロイヤル・バレエ・スクールの経験ゆたかな教師の指導が素直に受け取れるチャンス。一次情報を掴みに行くことは何よりも大事です。
さらに、残席僅かではありますが、ルイス先生と1対1のヴァリエーションコーチング/個人レッスンも受け付けています。先生方の記憶に残るチャンスでもあります。ぜひご活用ください。
2024年12月開催の「英国スタイルバレエ™講習会」も、ロイヤル・バレエ・スクールのイアン・マクレー先生の来日が内定しています。
名門ロイヤルバレエの先生方に、年に複数回見ていただけるのは願ってもないチャンスです。こちらも小学4年生から参加可能です。
先生方も注目!のQ&Aタイム
今回、ルイス先生と企画を決めていく中で、参加された生徒さんの日頃のご指導にあっているお教室の先生方に対して、毎日30分のQ&Aタイムを設けました。ご自身でブラッシュアップしたいと思っていることや、指導のポイントなども併せてルイス先生から伝授していただける貴重なチャンスです。(※Q&Aは通訳付きです) 例えばこの年齢でどこまで教えていいものでしょう、などご自身の中で迷っていたり判断基準が欲しい内容をロイヤル・バレエ・スクールの先生からアドバイスしていただくことができます。企画した側としてもぜひご活用いただきたいオプションプランです!
ロイヤルバレエ志望者には特別なチャンスが
2024年8月開催の「オーディション・インサイト2025」には、念願かなって英国ロイヤル・バレエ・スクールの現役教師であり審査官も務めるポール・ルイス先生を講師にお招きします。
さらに、ロイヤル・バレエ・スクール新芸術監督のイアン・マッケイ氏から特別に許可をいただき、オーディション・インサイトの参加者の中からルイス先生が認めた方については、ロイヤル・バレエ・スクールが毎年冬に日本で開催している「ジャパン・インテンシヴ」にポーズ写真等を添えた出願なしで参加できる、「参加許可賞」を授与することが決まりました。
世界でも有数の人気と権威を兼ね備えたロイヤル・バレエ・スクールは、サマースクールだけで世界中から6000通の応募があるとされています。その中で実際に合格を勝ち取るのは数十人といったところでしょうか。
そんな中、オーディション・インサイトは少人数制で実施します。
ロイヤル・バレエ・スクールの現役教師(審査官)にこれほどの密度で指導を受ける機会は世界各地を探してもないかもしれません。さらに3日間という時間をかけてじっくりと見てもらうことができます。そしてその中で可能性を判断しながら審査をしていただきます。もちろん小学生にもジャパン・インテンシヴ参加許可賞の可能性があります。もし許可賞が授与されたら、1シーズンのうちに2回ロイヤル・バレエ・スクールの先生方に見てもらう機会を得られることになります。
許可賞が得られなかった方としても、オーディション・インサイトのポーズ写真撮影会に参加することで、ルイス先生の指導と監修のもと、評価ポイントをおさえた写真を撮影することができます。現役教師と審査官が監修してくれた写真を使ってジャパン・インテンシヴや長期留学・短期留学の出願を行うことができるのです。今回は私たちが提供できる環境で、これまででいちばん合格に近い撮影会になるものと期待しています。
8/23まで締切延長してお待ちしています!
この記事の関連動画をYouTubeでご覧いただけます