バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の「くるみ割り人形」出演のための
リハーサルに忙しいエルムハースト・バレエ・スクール3年生から留学生レポートが届きました!
初めまして!
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団附属
エルムハースト・バレエ・スクールに留学中の小暮柚香です。
エルムハーストではLower school(7年生から11年生)と
Upper school(12年生から14年生)に別れていて、
私はUpper schoolから入学し、
今年の9月から最終学年の3年生(14年生)となりました。そして3年生になるとElmhurst Ballet Company(EBC)というカンパニーが構成されます。
エルムハーストに入学したきっかけは
日本で行われたThe Wells主催の本校入学オーディションでした。
このオーディションに校長のRobert Parkerが来日し、
サマースクールのスカラシップと入学許可をいただきました。将来、ダンサーを職業として目指すのならば、
バレエ留学はキャリアになると思い、
そして海外でダンサーを続けられるチャンスが増えると思い、
Vocational school(日本でいう専門学校)への入学を決めました。エルムハーストではクラシックバレエの他に
ソロ、パドドゥ、コンテンポラリー、ジャズ、フラメンコ、ボディコンディショニングのクラスなど
カリキュラムがとても豊富です。ダンスの授業以外にもPDS(Professional Dance Study)や
ESL(English Second Language)といったアカデミックの授業もあります。初めの頃は全てをこなすことだけでも一苦労でしたが、
今ではこれらのカリキュラムが全てプロフェッショナルダンサーになるために役立っていると、
毎日とても実感しています。エルムハーストでは毎日のレッスンの他に
色々なパフォーマンスやオーディションの機会があります。例えば校内で行われるソロコンペティション、ウィンターショーケース、
サマーショー、またバーミンガム・ロイヤル・バレエ団の公演に出演するためのオーディションも行われます。
EBCになるとMock auditionといったカンパニーオーディションに見立てた形式の
模擬オーディションも行われます。
そして先日、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のくるみ割り人形の公演オーディションが行われ、
バレエ団のディレクターであるカルロス・アコスタ(Carlos Acosta)と
マリオン・テイト(Marion Tait)によりキャスティングが行われました。私はSnow Fairy(雪の女王)に選ばれました!!
今は公演に向けてリハーサル真っ只中です!Elmhurst Ballet Companyは毎年2月にパフォーマンスが行われます。
最近ではこのパフォーマンスのために
Studio Wayne McGregorのコレオグラファーの方とのセッションがあり、
2週間、毎日6時間のリハーサルにわたり自分たちで作品を作りました。バレエ以外の経験もできるところがエルムハーストならではだと思います。
Upper schoolの12、13年生は学校専属の寮があります。
しかし、EBCになると寮にいることができないため、
自分たちでフラット(アパートメント)を探さなければいけません。
エルムハーストでの生活では体調管理を含む自己管理の大切さも学びます。学校生活では辛いこともありますが、
クラスメイトの仲間達が
ダンサーになりたいという同じ夢に向かっている時間を共に過ごす毎日が
とても幸せで充実しています!これからも感謝の気持ちを忘れずにレッスンに励みたいと思います!
今年のバーミンガム・ロイヤル・バレエ団「くるみ割り人形」は、
新型コロナ対策として、シーンに分けたバブルごとにリハーサルが行われています。
EBCはその中で「雪の場面」を全て任されていますが、
柚香さんは雪の女王に抜擢されました。
公演は年末にロンドンのロイヤル・アルバータ・ホールにて
開催されます。
恐らくオンラインで全世界に配信される
バーミンガムの「くるみ割り人形」
今からとても楽しみですね!
エルムハースト・バレエ・スクールには
来年2月のローザンヌ国際コンクールでセミ・ファイナリストに選ばれている
上田咲月さんも2年生に在籍しています。
恒例の日本オーディションは
1月23、24日に開催予定です。
オーディションの詳細、参加申込みはこちらから。