英国バレエ留学サポート/日本講習会・オーディション

英国バレエ学校 サマースクール特集~今さら聞けないサマースクールの基礎知識

2025年の夏、日本では40度を超える地域もある猛暑が続いています。そんな中今日のロンドンの気温は20℃。
今年もサマースクールに参加した生徒さんたちが元気に過ごしています。

イギリス主要校のサマースクールの日程は前半後半に大きく分けられます。
7月後半から8月上旬までの参加者が多いのは、ロイヤル・バレエ・スクール、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール、セントラル・スクール・オブ・バレエ、そして多彩なメニューで人気の高いランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリーダンスなどに、The Wellsのサポート生やツアーのみなさんが参加されました。

これから後半に出発するのはイングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールの後半クラスやエルムハースト・バレエ・スクールの皆さんです。現地からのサマースクールの様子はInstagramでチェックしてください!

https://www.instagram.com/thewellsinc


サマースクールってなに?

サマースクールは、英国バレエ学校に限らず世界中で開催される夏休み期間を利用した短期留学です。日本の大学や専門学校などで行われるオープンキャンパスとは異なり、お休みを過ごす在校生に変わって、実際にその学校の生徒として数日間から数週間の生活を体験する「プチ留学」が体験できる機会です。学校によっては春のスプリングスクールや秋のオータムスクールも存在しますが、お休みの期間が重なり、日本からも参加しやすいサマースクールは、期間も長く内容が充実しているため、バレエ留学を目指す皆さんにとって、その学校について学ぶ絶好のチャンスです。

また、単なる観光ではなく、イギリスでの学校の寮や学生用の宿泊施設に滞在して生活することで、予期せぬ事態に対処する力や国際感覚を養う機会にもなります。イギリスの文化や生活習慣を肌で感じることができるのも大きな魅力です。

例年、緊張しながら渡英して参加されて生徒さんが、最終日には帰りたくない!と名残を惜しむ様子を目にします。サマースクールへの参加がイギリス留学への気持ちを決定づけたという卒業生もめずらしくありません。

サマースクールってどんなことをするの?

英国バレエ学校でのサマースクールでは、クラシックバレエを中心に学校ごとに多岐にわたる内容が用意されています。バレエクラス(ポワント・アレグロコーチング・レパートリーなど)以外にも、ボディコンディショニング、マスタークラス、コンテンポラリーやジャズ、スパニッシュ、キャラクターや振付・創作など日本ではなかなか集中的に学ぶ機会がないジャンルのレッスンを一流の先生方から受けることができます。中にはHip Hopを取り入れる学校もあり、これからのダンサーにはますます多岐にわたるダンスの対応力が求められることを体感することでしょう。

それぞれ、学校ごとにサマースクールのために特別なクラスが用意されています。毎日朝から夕方までスタジオで踊り続ける日々を過ごす一方で、身の回りのことは自分で行い、不慣れな英語でのコミュニケーションにも挑戦します。

世界中から集まる参加者の多くは、将来的にその学校への長期留学を視野にいれています。サマースクールはそんな生徒たちの学校の教育内容や雰囲気を深く理解してもらうためのステップとして活用されています。

The Wells主催のツアー/現地サポートサービスでサマースクールに参加された皆さんには、滞在中の通学や生活の体験、サポートに加え、ロイヤル・オペラ・ハウスでの観劇やマーケットでのお買い物などバレエ学生さんに特化したの観光や体験にもアテンド付きでご案内しています。

サマースクールにはどんな生徒が来ているの?

小学生から参加できるプログラムもありますが、多くのサマースクールでは中学生以上の生徒たちが世界中から参加しています。The Wellsでも、英語力や自立度によってはホームシックになる可能性もあるため、自分の身の回りのことが自分ででき、英語でのコミュニケーションに抵抗がない年齢での参加が望ましいと考えています。

注意したいのは、サマースクールに参加している生徒と実際の在校生は全く別物、ということ。サマースクールの目的は、学校の施設や教師陣の指導、スタッフの対応等を見たり体験したりするもので、そこで会う生徒たちは、あくまでサマーで参加している生徒という点にお気をつけください。

同じ夢を持つ世界中の同世代ダンサーと出会う機会です。長期留学を目指す新しいお友達ができるかもしれません。

来年はサマースクールに行きたいと思ったら

来年は自分もサマースクールに行きたい!と思ったら、以下のような準備を進めることで自分たちでサマースクールに出願をすることができます。The Wellsが主催する各学校のオーディション兼講習会に参加することで審査してもらえる学校もあります。ポーズ写真を撮って願書とともに出願する方法もあります。

コンクールで上位に残らないと参加権やスカラシップは得られないと思っている方も多いかもしれません。しかし学校ごとに出願して日本講習会の受講やポーズ写真と願書提出で審査を受け、希望の学校のサマースクールに参加している方も多くいらっしゃいます。

1. 準備の開始時期:

行きたい学校が見つかったら、9月からの時期に発表される学校ごとの募集要項を確認して、ポーズ写真など必要な素材や書類の準備をします。出願期間は学校ごとに異なり、年によって変わることもあるので、興味のある学校のメールマガジンやSNSで常に情報をチェックしておくことをおすすめします。内容は自動翻訳でもだいたい把握できます。コミュニケーションが必要な場合やご不明点があれば、The Wellsのお問合せフォームまたは公式LINEでおたずねください。

2. 学校選びと情報収集:

日本で講習会・オーディションを行う学校については、サマースクールの審査もあわせて行う場合もあります。あるいはエルムハースト・バレエ・スクールのように、日本講習会参加者はポーズ写真の送付免除になるといった特典もあります。学校の雰囲気を知るためにも各校の講習会・日本オーディションへの参加をおすすめします。

学校の先生方に直接見てもらう機会を持つということは、将来の留学にもプラスに働く可能性が高いです。実際、毎年審査のために来日されている先生方が、「昨年のあの子は?」とひとりひとりを覚えていらっしゃることにいつも驚かされます。

3.願書や必要なものの準備

秋以降は、出願に関する要項の発表に注意してください。ロイヤル・バレエ・スクールは例年他の学校よりも早めに発表が行われますが、今年はすでに2026年夏のサマースクールについての出願スケジュールが発表されています。

要項が発表になったら、ポーズ写真など願書以外に必要なものがないかをチェックして、その用意が必要になります。

The Wellsの出願サポートにお申込みいただいた方には、願書作成サポートに加えてポーズ写真撮影のポイントなどもアドバイスしています。

4.やはり準備しておきたい英語

やはり英語力は大切です。バレエ用語は共通ですが、日常生活や先生からの指示を理解し、積極的にコミュニケーションを取るためには英語力が必要です。分からないことをそのままにせず、質問したり、自分の意見を伝えたりする習慣をつけておくことも大切です。
※サマースクール中に英語クラスが開講されるケースもあります。

長期留学を視野に入れている場合、学生ビザ取得に特定の英語資格(B1レベル以上)が必要な学校もあります。サマースクール参加前から取得しておくと、その後に長期留学へのオファーがあった際に有利になることがあります。

5.保護者の方へ

日本国内あるいは国際的なコンクールでは、世界中のバレエ学校からサマースクールへの入学許可やスカラシップが副賞として提供されるケースがあります。スカラシップと一言でいっても、内容はさまざま。何が対象になるのか、何は自分たちで用意しなくてはならないかはしっかり確認してください。主催者やエージェントとの間でトラブルになるケースも少なくありません。

これまでお話してきた中で、コンクールで入賞しなくてはサマースクールには行けないものだと認識されている方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。スカラシップや副賞を得られなくとも、そもそも対象のコンクールに出場していなくても自分で出願することができます。教育方針や環境、風土など自分にあった学校選びが、短期であっても貴重な留学生活を有意義なものとする最大のポイントです。

詳しいお話は説明会で

The Wellsでは、2025年9月にオンラインでの基礎編、全国4会場で対面リアル編の留学説明会(保護者向け)を開催いたします。初めての方も来年からの留学を目指す方も、ぜひご活用ください。