サマースクールが10倍楽しくなる、来日講師紹介シリーズ第4弾:ジョーイ・バートンとエイミ・レゲット(Joey Barton, Eimi Leggett、アシスタント/同時通訳)
いよいよ一週間後に開催が迫った、SYDxザ・ウェルズ、コンテンポラリー・ダンス講習会。
来日講師紹介の最後は、皆さんと同じ現役ダンス学生のふたりをご紹介します。
まず広告でいつも格好いい写真が目をひくジョーイ・バートンは、現在LCDS(ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール)の1年生。13才からトリニティ・ラバンのCAT(Centre for Advance Training)でコンテを初め、みるみるうちに才能を開花させました。CATでリー・スマイクルの指導を受け、中学卒業と同時にリーの率いるショーディッチ・ユース・ダンスに参加。これまでマシュー・ボーンの「蠅の王」を初め、様々な振付家の作品を踊ってきました。
ストリートのようなエネルギッシュさを持つジョーイの踊りは、粗削りなところもありながら、観る人の心にストレートに届きます。明るくおおらかな性格と繊細で真面目な性格とが混在する魅力に溢れた青年です。
そして最後にご紹介するのが、LCDSの2年生、エイミ・レゲットです。3才からバレエを初め、バレリーナを目指して日々精進し、日本バレエ協会の公演「くるみ割り人形」でクララを踊りました。13才の時にロイヤル・バレエ・スクールのロウアースクールで開催されたサマースクールに参加した翌年に渡英。ロンドン・チルドレンズ・バレエで舞台に立つも、偶然オーディションに合格したトリニティ・ラバンのCATで、初めてコンテンポラリー・ダンスに出会いました。
以来、自由に自分を表現できるコンテの魅力に憑りつかれ、バレエで養った音楽性や表現力をさらに伸ばし、振付や創作にも才能を発揮しています。彼女が15才で初めて振付けた作品は2011年の福島原発事故をテーマにした「Radiation」。ダンサーはジョーイ・バートンで、CATの学年末公演に選ばれ上演されました。
読書好きで映画好き。いつも物語の中にいるような不思議な魅力を持つダンサーですが、まだまだ伸びしろのある力強さを感じさせます。
深いブルーと明るいヘーゼル、大きな瞳が印象的なふたりは、SYDではデュエットで踊ることも多く、またリー・スマイクルのアシスタントとして、各方面で指導も経験を積んでいます。イギリスで実際に行われているコンテのレッスン、そしてレパートリーの数々を皆さんにご紹介するには最高の二人でしょう。
実は二人とも、9月からLCDSを飛び出して、新しい世界へ踏み出します。
ジョーイはリーの母校でもある「ランベール・コンテンポラリー・ダンス・アンド・バレエ・スクール」、そしてエイミはドーバー海峡を越えてベルギーへ。ヨーロッパのコンテンポラリー・ダンスを牽引するローザスの本拠地「P.A.R.T.S」にて、それぞれの夢に向かって更にトレーニングを続けます。
ちなみにジョーイが日本で好きなのはニンジャとお好み焼き、エイミはカラオケと生八つ橋です(笑)