イギリスと日本をダンスでつなぐザ・ウェルズでは、2016年5月現在、8名の現地在住留学サポート・ガーディアン、そして2名の現地舞台レポーターと契約し、親身な留学サポートと、ホットな現地舞台情報をご提供しています。今日は珍しく舞台レポではなく、ロンドンならでは、コヴェント・ガーデンで開催された、バレエ・アソシエーションでの毎年恒例のディナー・パーティーのレポートが届きました!
少し前になりますが、5月10日に開催された、Ballet Associationという団体が年に一度主催する、アニュアル(1年に一度の)・ディナーに、メンバーである友人に連れて行って頂き参加してきました。
着席形式のディナーで、12~14人掛けの長テーブルに、ダンサーやロイヤルバレエ団の関係者が数名ずつ入り、お話しながらディナーをいただく、という会です。
私が座ったテーブルにはクリストファー・ソーンダースさん、マシュー・ゴールディングさん、佐々木万璃子さんが座られました。
ソーンダースさんは席が遠くて全くお話出来ませんでしたが、一番近かったマシューとは沢山、次に近かった佐々木さんとも少しだけお話することが出来ました。
マシューとは私は初対面だったのですが、私の友人達の中には既に顔見知りの人もいて、そのせいか、または私達に気を遣ってくれたのか、はたまたそういう性格の方なのか、とてもフレンドリーに沢山のお話をして下さいました。
彼は常に新しいことを沢山考えている様で、話題はバレエだけに留まらず、沢山の楽しいお話やアイデアやエピソードを聞かせてくれました。
その中でも一番印象に残っているのが、2011年、震災でキャンセルしたダンサーに変わって4月の東京バレエ団の公演で急遽参加した際のエピソード、「自分は日本で踊ることになんの躊躇もなかったが、行くことを話したら父親に反対された。反対というより心配だからお願いだから行かないでくれと懇願された。けれども自分は行くべきだと思っていたので、父親には安心させるために、行くのをやめたと伝えて、日本に行き踊った。」
というお話です。
そんな思いで震災直後の日本で踊ってくれていたのですね。その話をおおごとのように語るでも押し付けがましく言う訳でもなく、話の流れで偶然サラっと話しただけの自然体のマシューさん、その公演を観て勇気づけられたり、しばしの幸せな瞬間を過ごされた日本のバレエファンがきっと沢山いらっしゃった思います。
彼も日本も日本のファンも好きだそうで、次回の来日をとても楽しみにされていました。
7月には札幌で自らが主催される公演もあるようですよ!ロイヤルバレエ団の注目の若手ダンサーも出演!(と、頼まれた訳でもないですが、勝手に宣伝。私も日本に居たら札幌に行きたいくらいです^^)
http://www.ballet-company.com/cgi-bin/ballet/siteup.cgi?category=2&page=4
常時フレンドリーで、真顔で冗談を言ったりとチャーミングなマシューさん、ファンが多いのも納得なひと時でした。
佐々木万璃子さんとは最後にほんの少しだけお話出来ました。常にニコニコとフレンドリーにお話し下さり、舞台ではジプシー役、メイド役等、様々な役を説得力のある表現で演じていらっしゃいますが、ご本人は本当に可愛らしい方?。
ロイヤルバレエ団の公演を観るたびに、同時期に複数演目をこなし、同じ演目でも複数キャストあるのでその度に少しずつ立ち位置やパートが違うアーティストの皆さんは、かなり大変なのではないかと思っていたのですが、やはり、パターンの数はかなりのもののようで、もちろん大変ではあるけれど、それを確実にこなされるダンサーさんに、改めて尊敬の念を抱きました。
これからも佐々木さんの活躍が観られるのが楽しみです♪
(ちなみに一般的に冷凍で売られている納豆の解凍方法は在英日本人の皆さん、それぞれ色々試されていることもわかった夜でもありました、笑)
お二人とお話出来て、ますますコヴェント・ガーデンの舞台を観る楽しみが増えました。
しかーし!マシュー・ゴールディングさんの次の登場予定は来年1月の「くるみ割り人形」なのです。
しばらく待たなくてはなりません。。。