ロイヤル・バレエ・スクールにもある「授業参観日」

ロンドンの南西部
リッチモンドパークの奥にある、
ホワイトロッジは
ロイヤル・バレエ・スクールのロウアースクールです。

リッチモンド橋から街を臨む風景

元はロイヤル・ファミリーの
ハンティング・ロッジ(狩猟用の別荘)なので、
広大な敷地を見下ろすように小高い丘の上にあり、
遠くには曲がりくねって緩やかに流れる
テムズ川も見えます。

リッチモンド公園は広い!

日本の学校でも授業参観があるように、
イギリスの学校であるホワイトロッジにも
保護者の授業参観日があります。
もちろんバレエクラスの参観です。

公園に入ってから10分くらい、速度制限のためゆっくりと車を走らせます。

数少ない通学生もいますが、
殆どが寮で集団生活をしており、
学校が1週間ほど休みになる
ハーフタームや
長期休暇前の学期末日には、
遠くに住む家族や
イギリスでの生活を任される
ガーディアン達が迎えに訪れます。

その機会を利用して、
授業参観が実施されています。

森に入って来ました。学校まではもう少し!

いつもはガーディアンにお任せしているザ・ウェルズですが、
サポート生の参観に特別に同席させていただくことになりました。
時にはガーディアンが途中で変わることもあるので、
ウェルズのスタッフがサポート生を見せていただくことは、
とても大切なことだと感じています。

この坂を上がると学校です。

参観したのは10年生(日本の中学3年生)の男子クラス。
元ロイヤル・バレエ団ファーストソリストの
蔵健太さんが担任の先生で、
今回のバレエクラスのご指導も担当していらっしゃいました。

心拍数を上げる準備運動から始まり、
筋トレのあと、
やっとバーレッスンが始まります。

1回2時間のクラスなのでこの余裕があるのですね!
シンプルなバーレッスンの後のセンターでは、
2人ずつなど時間をゆっくり使って
保護者に自分の子どもたちが良く見えるように
ご配慮くださっているようでした。

位置的にも近寄り難い印象のホワイトロッジ

イギリスでは義務教育である中学校の最終学年11年生で
「GCSE」という全国統一試験があります。
この結果は高校や大学へ進学するためにとても重要です。

通常は学年が上がるごとに厳しい進級審査があって、
進級できるかどうかドキドキハラハラなバレエスクールですが、

この「GCSE」の準備が10年生から始まることもあって、
10年生から11年生への進級審査はありません。

今回10年生には、授業参観に追加して、
秋から始まる進路に関するお話が
校長先生とアカデミックの先生から
保護者と生徒に向けて行われました。

ホワイトロッジの生徒でも
翌年9月にアッパースクールに入学できるかどうか、
ということは、
年明け3月最終オーディションが終わらないと
分かりません!

ロイヤル・バレエ・スクール アッパースクール入り口から「志の橋」を見上げる

そのために
11年生の秋からどんな準備をしなければならないか、
家族で話し合う内容など、
とても細かい説明をしてくださいました。

これは日本の高校受験と同じですから、
想像できると思います。

ロンドンのアッパースクールで
更にバレエのトレーニングを希望する人

海外のバレエ学校の受験を希望する人

コンテンポラリーダンスのトレーニングを希望する人

医学や法律など、
全く違うアカデミックの分野に進む人だっています。

バレエ専門学校に進学することは
普通の高校生の生活とは全く違う
たくさんの我慢や犠牲を払うことになります。

卒業後の進路が保証されているわけでもありません。

それらのことを
ハーフターム、そして夏休みを使って
考えて欲しいという内容のお話でした。

そして大事なことは
プランBを考えておくこと。

先生方と相談しながら、
願書を準備していきます。

11年生は9月に新年度が始まると
直ぐにオーディション用のポーズ写真や
ビデオを学校で撮影します。

授業参観で出会った生徒さん達
みんな希望通りの進路に進むことができるよう
願わずにはいられません。

ロイヤル・バレエ・スクール ホワイトロッジの卒業式

(オマケ)
私の隣には、著名な振付家ディディ・ベルディマンさんが座っていました!
旦那様は学校の校長先生ですが、
そうそう、お嬢さんが同じ10年生でしたね。
保護者席に一緒に座っていると、
不思議な親近感を感じた時間でした。

オーディション・インサイト2019