横浜バレエフェスティバル2017 Aプログラム (2017年6月9日@横浜県民ホール)

横浜バレエフェス、Aプロです。

遠藤康行さんを芸術監督に迎え、3回目の横浜バレエフェスは、今年2日間にわたり、ふたつのプログラムが準備されていました。

公演冒頭、出演者や作品を紹介するプロローグは、各出演者が一瞬ずつスポットライトを浴びて出演作品のポーズをきめる。初めから派手な演出の多いガラ公演にあって、静かな始まりがこれからの盛り上がりを予感させる嬉しい始まり。

クラシックは、ドンQ(バジル)、バヤ(ヴァリエーション第1ソロ)、バヤ(ソロル)、ジゼルPDD、眠りPDDなど。第1部では若いダンサー達が超絶技巧を披露し、第2部ではプロが余裕と貫録を見せていました。中でもオーストラリア・バレエ版「眠れる森の美女」の王子を踊ったチェンウ・グオは素敵なダンスール・ノーブル。王子様はこんな風に踊って欲しい!というわれらの願望をしっかり押さえていました。明日は「海賊」での技巧も見せてくれるようです。

楽しみにしていたシェルカウイの「Mononoke」は、さすが隙のない振付。

初演の加藤三希央が柔軟性と瞬発力を駆使して、不可視でも確かにある「気配」を好演していました。

マルティネズ振付の「SOLI-TER」は、3人のソロダンサーが踊る作品。今回はカンヌ・ロゼラ・ハイタワーの学生、オーギュスト・パライエのソロにアレンジしてありました。が!まだまだ若いこのダンサーの表現力が半端なく素晴らしい!2m近くあるという長身の長い手足。そして柔らかな背中。しばしフランスの香りを楽しみました。

公演劇芸術監督の遠藤氏率いるジュンヌバレエ(フランス語でヤングバレエの意)の作品は、モーツァルトの「キラキラ星変奏曲」を蛭崎あゆみさんの生演奏で楽しみました(^^♪ 若いダンサーに難しいことは課さないけれど、確実なダンスで変奏曲を魅せる遠藤氏の手腕が素晴らしかったです。

出演者の中で、生方隆之介、丸山萌はウェルズの講習会でもお馴染みのお顔。萌さんは昨年、エルムハースト・バレエ・スクールのサマースクールにも一緒に参加しました。今年はロイヤル・バレエ・スクールのホワイトロッジ(ロウアースクール)サマースクールに参加予定だそうです。バレエ留学もすぐ目の前の時期に、遠藤氏のような海外でも活躍される方に指導を受けられるのは、とてもラッキーなことですね!

第2部のハイライトはマッツ・エックの「ジュリエットとロミオ」

シェイクスピアの戯曲もジュリエットが先に書かれていたので、原点に帰って創作したという作品です。2014年スウェーデン王立バレエ団のロンドン公演で木田真理子さんのジュリエットを観て以来、いつかまた、、、と思っていた作品でした。

ジュリエットの湯浅永麻と、ロミオのアントン・ヴァルドヴァウワーの二人は、技術、表現力、共に素晴らしく、息もぴったり。しばし若い二人の歓喜溢れる愛の世界を堪能しました💛

ケ・セラ~柳本の場合~は、竹内まりあの「駅」をテーマ曲に10分間の「人生模様」。

笑いって涙とも紙一重。必死だから可笑しいし、必死だから悲しい。

コンテンポラリー・ダンスって、ひとそれぞれ色んな表現方法があって、好きに理解できるから、やっぱり面白い。

横浜は遠いので、やっぱり寄り道も楽しまないと。

ということで、山下公園とか中華街とか。。。

さて、明日はBプロです。

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