ダンスに命が吹き込まれる時

ニューヨークではいま、まさにYAGPで熱い闘いが繰り広げられていますね。日本からは全部で70名を超える若いダンサーたちがニューヨーク決戦に挑んでいます。

そして、嬉しいのは、その中で24名がコンテンポラリー・ダンス部門にエントリーしているということです。

まだあまり盛んでないコンテンポラリー・ダンスを日本で定期的に勉強するのは、とても大変だと思いますが、素晴らしいですね。

欧米ではコンテンポラリー・ダンスのレッスンを週に2~3回はレッスンしています。その理由を、3月のロンドン出張で間近に見て来ました。

1週間の出張の間に、ロイヤル・バレエ団イングリッシュ・ナショナル・バレエ団のどちらもコンテンポラリーのトリプルビル(3演目上演)をやっていました。
そして、どちらの劇場も売り切れるほどのお客様で埋まっていました。

イギリスを代表する両バレエ団、日本に引越し公演をすれば、必ず古典作品を上演するバレエ団たちです。それでもイギリスは出遅れている方。ヨーロッパは、もう、そんな感じなんです。

ロイヤル・バレエ団は、デイビッド・ドーソンクリストファー・ウィールドン、そしてクリスタル・パイト。ドーソンとウィールドンの作品はコンテンポラリー・バレエでどちらも以前見たことのある作品でした。

が、何と言っても注目したのはクリスタル・パイトの新作「フライト・パターン」です。

題名のフライト・パターンというのは、鳥の飛び方。1羽の時にも、グループで飛行する時のフォーメーションなどにも当てはまります。

そして作品のテーマは「難民」

パイト自身がこのテーマを表現しきれるのか18カ月悩んだ末に制作を決断した作品でした。

パイトは多くのダンサーを使った作品で有名ですが、今回も36名のロイヤル・バレエのダンサーたちが難しいテーマに挑みました。ダンサー達は暗い色のコートに身を包み、寒さと不安に震えるように、身をかがめ身体を左右に揺らし歩きます。

頭に浮かんだのは第二次世界大戦の時にキャンプに収容されていくユダヤ人の人々の列。
うつむき、足元を見つめる空虚な眼差しが、この舞台にもありました。

「私たちは、どこへ向かっていくんだろう。」
難民ではなく、その中に自分もいるような、そんな思いがよぎります。

どんなに激しく動きジャンプをしても、絶望を背負った身体に軽さはありません。ジャンプひとつを取っても、こんなに違う表現があるのですね。

唯一のホープはタイトル「フライト・パターン」。
客席に背中を向けたダンサー達は、腕を横に広げて鳥たちが空を渡るように、ゆっくりと、ゆっくりと腕を上下に動かします。

他の振付家の作品でも時々目にする群舞に美しいムーブメントですが、パイトの鳥たちの飛翔は、絶望の中の唯一の夢・希望。「自由」への渇望を感じました。

音楽はポーランド人の作曲家グレツキの交響曲第3番です。
日本では「悲歌のシンフォニー」と呼ばれる、大変有名な曲です。

パイトはこれほど有名な曲を使用することにも躊躇したようですが、やはりこの曲しかなかったんだと思います。

テーマ、音楽、振付の全てがひとつになる瞬間を味わってきました。

子を失う母の姿はカースティン・マクナリーが演じました。彼女は自身でもたくさんの作品を振付していて、自分の身体の使い方を熟知しています。凄いダンサーです。(個人的には昨シーズンに引退してしまった、ディードリー・チャップマンでも観たかったな。)

ウィールドンの「アフター・ザ・レイン」のマリアネラとティアゴのデュエットも忘れ難い美しさでしたが、やはり誰の心にも強く残ったのは、今、まさに地球に生きる私たちが直面している問題を提示した「フライト・パターン」だったのではないでしょうか。

そして、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団(ENB)は、ウィリアム・フォーサイス、ヴァン・マーネン、そしてピナ・バウシュの3作品でした。

この舞台はENBというバレエ団にとって、本当に大きなターニングポイントになったと思います。

タマラ・ロホが芸術監督に就任して以来、よりコンテンポラリー・ダンスの傾向が強くなっていましたが、まさか、まさかピナ・バウシュの「春の祭典」を上演する日が来るとは、誰が予想したでしょう。

作品については、もう、それは多くの人が語っていますから、ここには書きません。

裸足のダンサー達は舞台に敷き詰められた土の上を、足を踏み鳴らし、走り、転がって、生贄(いけにえ)の儀式を進めます。生贄は生娘でないといけません。

胸を片方出し、苦しみもがく、女性の生き様を表現する、体当たりの演技が求められます。

成熟したダンサーの技量が必要でありながら、生娘の純粋さを一瞬のストップモーションで出さなければならない、本当に難しい役柄を、身も心もピナ・バウシュのダンサーになり切った、ENBのダンサーが演じていたことに、もう、ただただ感動して帰って来ました。

「フライト・パターン」「春の祭典」も、人間の感情をあからさまに出し、観る人の心を騒がせ問題提起をする素晴らしい作品。

こういった優れた作品に挑戦できる、ダンサーたちは幸せですね。

ロイヤル・バレエ団やENBで踊ることを夢見ている皆さん!
プロになったらトゥシューズを履かないこともあるって思っていてくださいね。

バレリーナを目指す学生さん達も、早いうちから、自分で考え、感情や主張を表現し、伝える手段を学ぶチャンスを逃さないでくださいね!!

15日と16日は、ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクールでも指導するイゴール・ウルセライとモレーノ・ソリナスが、「イディオット・シンクラシー」公演直前、クリエイティブ・ワークショップを開催します。

国境ってなんだ?ジェンダーってなんだ?にんげんってなんだ?
あなたなら、どうやってこの世界を変えますか?

公演付帯イベントなので、とても良心的な料金で指導してくださることになりました(2日間で3,500円)。ぜひ、きっかけを見つけに来てください。

講習会の詳細、お申込みはこちらから。

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今日はトリニティ・ラバン大学の1年間の基礎学位コース(BA(Hons) Contemporary Dance with Foundation Year)のご紹介❤️‍🔥

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お申し込みは @thewellsinc ホームページまたはLINEより🔥
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トリニティ・ラバン大学は、ロンドン南東部に立つイギリス随一の名門校。最新の施設とコースの豊富さを誇ります🏛️
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こんな人にぴったり:
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学校情報
☆所在地(国・都市): イギリス・ロンドン(グリニッジ)
☆入学年齢: 入学年の9月に高卒以上
☆生徒数: 3学年約150名、1年生約50名
☆基礎学位コース(BA (Hons) Contemporary Dance with Foundation Year)
☆学位コース(BA (Hons) Contemporary Dance)
☆修士コース(MA/MFA:各種専門あり。応相談)

☆授業内容・科目
コンテンポラリー・ダンス/クラシック・バレエ/クリエイティブ/振付/舞台芸術史/舞踊学/比較文化論/ボディコンディショニング/解剖学/音楽他

☆舞台経験
学内の劇場にて随時作品を発表 卒業生の進路 アクラム・カーン/リチャード・オルストン/ランベール/ヤスミン・ヴァーディモン/ホフェッシュ・シェクター/フェニックス・ダンス/DV8など

☆卒業後の資格
BA (Hons.) in Contemporary Dance, MA in Dance Performance (Transition Dance Company) など
*基礎学位コース修了のみでは、BAは授与されません。

☆授業料
年間 £22,520(2025/2026)その他費用保険・生活費など

☆学生寮・滞在先: 学生寮・シェア学生ハウス・アパートほか
(The Wells学校ガイドより)
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@thewellsinc をフォローして次の投稿も楽しみに待っていただけると嬉しいです🧡

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\ブログ更新/

1月28・29日に開催された エルムハースト・バレエ・スクール日本講習会・オーディション2025 のブログを更新しました💚✨

ロバート・パーカー芸術監督 (@robert_parker_elmhurst) が来日し、パーカー芸術監督と佐久間奈緒先生 (@nao_sakuma70 )の贅沢なご指導🩰、そして瀬戸川舞先生 (@maisetogawa.piano )の素敵な演奏とともに、新たな発見がたくさんあり充実の2日間になったのではないでしょうか✨

スタッフの熱いブログはこちら🔥 (The Wells ホームページへ飛びます)
https://thewells.co.jp/blog/31914

サマースクールへの切符を手にしたダンサーの皆さん、おめでとうございます! 🥳
この夏、ぜひバーミンガムでお会いしましょう!

また、4月初旬に英国で行われる最終審査に向け、現地へ渡航する方、日本オーディションのビデオ審査を選択された方など、それぞれの道を進まれる皆さんに素晴らしい結果が届きますように!🍀

R❣️

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#thewellsinc #バレエ留学 #イギリスバレエ学校 #イギリスで踊ろう #エルムハーストバレエスクール

#Repost @elmhurstballetschool with @use.repost
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📣 Calling all young dancers 🩰 it’s your last chance to apply to our Young Dancers and Extended Young Dancers Programmes for 2025!

Applications close on Friday. To find out more and apply, just follow the link in our bio.

📸 @katefrostphotography

#ExceptionalDancersExceptionalPeople #ElmhurstYoungDancers 🌟
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#Repost @csbschool with @use.repost
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Tickets are now on sale for Ballet Central 2025!

The brand new programme of classical ballet and contemporary dance will be visiting venues around the UK this summer. Audiences will experience the talent of Central School of Ballet`s graduating cohort as they perform works by award-winning choreographers including Frederick Ashton, Dickson Mbi, Thick and Tight and Kristen McNally.

Ready to buy your tickets? Venues on sale now, head to the link in bio to book.

Dancer: Theo Shirt
@photography_byash

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2月1〜2日に開催された、アコスタ・アドバンスド・トレーニング・ハブ(AATH)日本初講習会兼オーディション🩵🤍

イギリスから学校長ハビエル・トーレス氏をお招きし、バレエクラス・アコスタバレエ団のレパートリー・キューバ舞踊を通して、エナジェティックに踊ること本来の楽しさを教えていただきました🔥

受講された生徒さん方に感想を聞いてみました✨
それぞれ新たな発見があったりなど学ぶことがとても多かったようです🩰

改めまして参加してくださった皆さま、誠にありがとうございました🙇‍♀️✨これからも皆様との素敵なご縁が続きますように🫶🏻

Thank you very much for such a beautiful experiences🥺
@acosta_advanced_training_hub
@acostadancefoundation
@cacostaofficial
@javiertorresballet

R❣️

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