現地ガーディアンリーダーの Kazuyoさんからのレポートが届きました。そう、英国のバレエ学校はクリスマス休暇に入る前の、秋学期の集大成 学期末発表会のシーズンです。まずは 5人のサポート生がいるENBS(イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール)からスタート!
2024年12月7日土曜日。折しも英国にはStorm Darraghという嵐が上陸。ウェールズを中心に、どこも大雨と強風が吹き荒れ、BBCのニュースでもトップニュースで扱われていたこの日でしたが、English National Ballet Schoolのウィンターショーケースに、2人の小学生の子連れで、行って参りました!
ショーケース公演は、ロンドンの南西部・チェルシー地区にある、学校内のメインスタジオにて、12月5日(木)から8日(日)までの4日間に渡って行われました。
酷すぎて笑ってしまうほどの悪天候にもかかわらず、会場は、既に満員!
開演直前に到着してしまって、席が後ろになってしまいましたが、先に入場なさっていたガーディアン仲間のご夫妻が私たちに気づいてくれて、一列前の席と交換してくれました(感謝!)。
開演の挨拶は、Amanda Skoogさん(Executive Director)。
ウィンターショーケースは、年度末のサマーショーとは違う意味合いのショーなのだ、といったことを仰っていました。
特に1年生などはまだ私たちと共に過ごして3か月しか経っていないし、まだ試行錯誤なところがあるので、その辺のご理解宜しくね、ということでした。
そのようなわけで、ショーケース、という名が示すとおり、クラシックバレエの有名どころの演目を切り取った短い作品(11作品)が続き、最後にコンテンポラリ3作品で締めくくる流れでした。全体で約1時間です。
演目は日によって異なっていて、12月7日のプログラムは以下の通りでした。
La Bayadere - Entrance of the Shades(Level 3 & Young Artist Development Programme)- TP生 Mao Takedaさんご出演
Coppelia - Peasant Boy’s Dance (Level 1)
Coppelia - Dance of the Hours (Level 1) - 1年生Yuna Shiozawaさんご出演
Swan Lake - Four Little Swans (Level 3 & 2)
The Sleeping Beauty - Princess Florine’s Variation (Level 3)
Raymonda - Act III Male Pas de Quatre (Level 2)
La Bayadere - Nikiya’s Entrance (Level 3)
The Sleeping Beauty - Act III Jewels (Level 2) - 2年生 Sora Ikedaさんご出演
Romeo and Juliet - Dance ot the Knights (Level 1)
Tchaikovsky Pas de Deux Female Variation (Level 3)
The Sleeping Beauty - Prologue: Fairies and Cavaliers (Level 2) - 2年生 Hana Toyamaさんご出演
Contemporary Class Demonstration - Cunningham-based Technique (Level 1) - 1年生Yuna Shiozawaさんご出演
Contemporary Class Demonstration - A Structured Improvisation (Level 3 & YADP)-TP生 Mao Takedaさんご出演
Contemporary Class Demonstration - Contact Work, Release-based Technique and Floorwork (Level 2)
※ Level 1 - 1年生 / Level 2 - 2年生 / Level 3 - 3年生 / YADP - トレイニープログラム生
※ 別の日に1年生のMimi Chungさんもご出演でしたがこの日は観られませんでした!残念!
プログラムに目を通し、ウェルズのサポート生や、以前からの繋がりがある生徒さんの名前を確認。
名前に線を引いてみると、観る方にも力が入ります。
音楽は、全てピアニスト達の生演奏。スタジオに心地よい音が広がります。
サポート生の皆さんを含む、日本人の生徒の皆さんに特に注目していましたが、皆さん颯爽と、瑞々しい踊り。
表情も動きも、とても素晴らしかったし、観ていて、元気が出て、嬉しい気持ちになりました。
1年生から見守っていた生徒さんたちは、環境にも慣れて、本当に伸びやかに踊っているなと思いました。
プログラム全体としても、群舞あり、ソロあり、と、バランスが良かったと思います。
ここで、ガーディアンさんからの一言感想コメントを!
Soraさんガーディアン
「素敵だったし一番良かったよね!と主人と意見が一致しました。ショーの後に、あれこれとお話を伺うこともでき、ガーディアン冥利に尽きる一日でした。」
Hanaさんガーディアン
「踊りもますます大人っぽくなったようで、コンテもカッコ良く踊っていましたよ!」
Yunaさんガーディアン
「 初めて友那ちゃんの踊っている姿を拝見しましたが、とてもきめ細かく、美しかったです。親心ならぬ(?)ガーディアン心と一緒に、グループの中で1番上手に感じました!」
Mimiさんガーディアン
「とても生き生きと、そして正確に踊っていて、見ている私も自然に笑顔になってしまいました。」
Maoさんガーディアン
クラシックでは軸がブレずに難しいステップをこなしていてとても綺麗でした。コンテではクラシックとは違ってリラックスしてのびのびと踊れていました。
親の様な、愛情溢れる気持ちで見守っていることが、伝わりますでしょうか。
私はちょうど左の端の席に座っていたので、皆さんが踊り終わり、一列になってステージを退場していくたびに、ふわっと爽やかな風が通り過ぎていきました。
わが娘たちにとっても、一つ一つの作品がテンポよく進行したので、引き込まれ、楽しんでいたようで良かったです。
スワンレイクの「4羽の白鳥の踊り」は、娘がバレエ教室で踊ったことがあったようで、「振り付けが同じ!」と盛り上がっていました。帰宅後も気分よく踊っていたので(いつもはそんなことはしない、絶賛反抗期(笑))、良い影響があったようです。
閉演に際し、今年の9月より芸術監督に就任なさったLynne Charlesさん(Artistic Director)が、講師陣と共に挨拶をして下さいました。
とても堅実な印象の先生でした。
教師歴30年以上。教えることに責任感、使命感、そして深い愛情を持っている方のようです。
良き講師陣、クラスメイトに恵まれ、きっと留学生の皆さん、充実した1学期だったと思います。
写真も撮れず、足早に帰らねばならなかったのですが、帰り際のバス停で、サポート生さん&日本人の学生さんたちと、ほんの一瞬ですが挨拶することができました。ショーケースを無事終えた、皆さんの弾ける笑顔が印象的でした。またステージでお会いできることを楽しみにしています!
Kazuyoさん、愛溢れるレポートをありがとうございました。
ウェルズのガーディアンさんたちは、本当に温かくてそれでいて必要なサポートをしてくださっていて、頭が下がります。
生徒さんたちのお写真は English National Ballet SchoolのInstagramでご確認下さい
サポート生の皆さん、冬休みを日本でエネルギーチャージして、ちょっと厳しい!?1月からイースターまでの学期を乗り越えてくださいね。ビタミンDの補給のため日本ではできるだけおひさまに当たってお過ごしください。