2017年2月11日&12日に開催された、 ウィリアム・グラスマン マスタークラス。
2月の寒い中にもかかわらず、日本各地から熱心な生徒さんたちが参加されました。
同時開催の オーランド・バレエ・スクールのサマーインテンシヴの審査にもエントリーできるとあって
コンクールに参加するよりもこちらを選んだという参加者もいらっしゃるくらい
しっかりと自分のバレエと向き合って講習会を選んでエントリーされた方々ばかりでした。
クラスはジュニアとシニアの2クラス。
伴奏は、高島登美枝先生。昭和音楽大学で講師を務める傍ら、東京藝術大学の大学院でも学ばれている素晴らしいピアニストでいらっしゃいます。
音楽とバレエは表裏一体。高島先生のピアノで、グラスマン先生の指導を受けられる生徒さんたちは本当に素晴らしい体験となっているようで、講習会後のアンケートにも必ず「本物のピアノでレッスンをしたら、音楽を聴いて踊るという意味がわかった」との感想があります。
プロによる生ピアノで伴奏があることも、The Wells の講習会のこだわりの一つです。
今回は、講習会にスタッフとして参加していたAyuからのレポートで報告をします。
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William Grassman先生の講習会が始まりました。
2/11・12日の2日間にわたるレッスンです。
少人数のクラスであるために、一人一人をほんとうに細かく指導してくださり、
密度の濃い時間を過ごすことができる貴重な機会です。
グラスマン先生が
ご自身のダンサーとして
教師としての経験や
具体的なイメージなどを交えながら説明されるので
とても分かりやすく生徒さんたちの動きがみるみるきれいになっていく様子に目を見張りました。
分かっているけどなかなかできないというのが基礎。
グラスマン先生はそれを分かりやすく丁寧に指導なさいます。
さらに、具体的な項目を挙げて、お客様への魅せ方を説明されたり
「音の使い方」など学ぶのがなかなか難しいことも、詳しく、わかりやすく教えていらっしゃいました。
途中、先生が「Did you feel the difference?(違いが分かりますか?)」と問いかけると、生徒さんたちがキラキラとした笑顔で頷いていたのが印象的でした。
わかる ということがこんなにうれしいんだ ということがこちらにも伝わってきます。
先生が仰っていたことは、すぐに明日からの練習に活かせることばかりです。
出来ないが分かるに、分かるが出来るに変わり、
Much better!!
が沢山聞こえた講習会1日目でした。
この日はグラスマン先生の教え子のプロのダンサーさんたちが、忙しいスケジュールの合間を縫って先生に会いにいらしていました。
翌12日。
澄みきった雲1つない晴天のもと、講習会2日目が行われました。
1日目に先生がおっしゃった、アンオーのポジションや上体の位置など
生徒さんたちが昨日の注意をすべて意識してレッスンに臨んでいることがひしひしと伝わってきました。
先生も皆さんの真剣さを受けてご指導にさらに熱が入ります。
更にうまくなりたい、もっと素晴らしいダンサーになりたいという生徒さんたちの思いと、それに答える先生のクラスは、何かとてもすごいものを見ている気持ちです。
そして、最後にオーランドバレエスクールのサマースクールの入学許可とスカラーシップの発表、そして修了証の授与がありました。
受賞された皆さんの笑顔がとてもまぶしく、そのあとに、受験した皆さん一人ひとりと行われたグラスマン先生の個人インタビューでのアドバイスも、更にこれからのステップに役立つことでしょう。
更に、2日目は、ジュニア・シニアの2クラスに加えてプライベートレッスンの時間もありました。
先生と生徒さんのマンツーマンでヴァリエーションやパの練習など、生徒さんから事前のrequestに応えてのレッスン内容です。
審査員はどこを見るか、何を見るのか、ほとんどの人ができていないけれども実は大事なポイントがあること。
お客様へどうアピールするか、あなたは具体的にここをこうしたほうがいいという指導。
コンクールの対策や今後の練習の方法のアドバイスなど、
たくさんのコンクールの審査員や、オーディションにかかわっていらした先生の豊富なご経験の観点から今の生徒さんの個人にあった内容で
集団の中ではとうてい出来ない、とても贅沢な個人レッスンでした。
こんな素敵な2日間の「マスター・クラス」を受けられたみなさんの今後のご活躍がとても楽しみです。また、お会いしましょう!
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