【公演レポ】エルムハースト・バレエ・カンパニー

エルムハースト・バレエ・スクールの3年生で構成される「エルムハースト・バレエ・カンパニー(EBC)」に、
まだ2年生ながら抜擢されて出演したサポート生(SH)さんがいらしたので、
担当ガーディアンがロンドン公演を観に行ってきました!


こんにちは。The Wells 英国現地ガーディアンです。
今回はエルムハーストバレースクールの3年生で構成されるエルムハーストバレーカンパニー(EBC)による公演「Legacy(レガシー」ロンドン公演に行ってきました。

2023年EBCのメンバー(プログラムより抜粋)

公演会場はSadler’s Wells、Lilian Baylis Studio
(サポート担当している巴奈さんは2年生ですが、怪我をされた3年生の生徒さんの代役として大抜擢されました。)

コロナ禍で入学された巴奈さんたちは、感染拡大による学校閉鎖など、大変な事も沢山乗り越えてきました。
それだけに「よくここまで頑張ってきましたね。」と感慨深く思います。

5月に入っても寒い日が続いているイギリスですが、EBC公演ツアーの初日、5月13日は暖かく、
土曜日のマチネはお客さんで客席はいっぱい。
それぞれの演目はとても完成度が高く、全身全霊のエネルギッシュなパフォーマンスに、観客からは「ピュー!ピュー!」と拍手喝采が送られました。

サドラーズウェルズ劇場(ロンドン)に併設されるスタジオシアター「リリアン・ベイリー小劇場」

巴奈さんが踊られた演目は 「Bronislava」(AVATÂRA AYUSO振付)
プロニスラヴァ・ニジンスカ⁽¹が、何者であったかをカンパニーのダンサーさん10数名によって表現された舞台です。
シューマン作曲「パピヨン(蝶々)」の音楽と共に軽やかで、流れるような振り付けで、
巴奈さんの繊細で伸びやかなパフォーマンスが際立ってとても素敵でした。
⁽¹兄ニジンスキーと共にバレエ・リュスで活躍したダンサー。また振付家としても大成し、代表作の「結婚」や「牝鹿」はフレデリック・アシュトンの招きで英国ロイヤル・バレエ団にも指導した。)

舞踊家/振付家であるニジンスカを描いた作品「ブロニスラヴァ」

舞台終了後、ジェシカ校長先生をはじめ、みなさんが「良くやりましたね 」「おめでとうとう 巴奈さん」と声をかけてくださって、私も本当に嬉しく思いました。

ロバート・パーカー先生(芸術監督)、デニス・ホワイトマン先生(ダンス部長)と一緒に。

前日からロンドン入りをして、リハーサルをこなし、マチネ並びにイブニングと二部のロンドン公演、そして続く5月19、20日と2日間のバーミンガム公演に出演です。

「Legacy」まさにEBCの先輩方の中で色々な事を学ばれ、世代を超えて受け継がれる素晴らしい経験であったのだろうと想像します。

巴奈さんを始め、来年度のEBC 公演の主役を担う現在2年生のダンサーさんたちの公演が今から楽しみです。

これからも先輩方から受けつぎ、後輩へとバトンタッチできるよう、まず体調を整えて、この特別な留学生活を実り多きものにしていただきたいと願っています。

【追記】

今回、会場へは新しく開通したエリザベスラインを利用しました。
ファーリンドン駅で下車、駅の校内もとっても広くて、清潔、順調な滑り出しでしたが、、、ロンドンあるある、、定刻に来ないバスに翻弄されて、あたふたと辿り着いた会場でした。💦

ところが、公演終了後の帰り道、観客としていらしていたセントラル校の生徒さんの案内で、道中に現れるイギリスで一番高いビル、ザ・シャードやセントポール寺院などに感動しているうちに、あっという間にファーリンドン駅に着いてしまいました。

2022年開業のエリザベス線は、ヒースロー空港から直通で、セントラル校生の学生寮のあるファーリンドンまで行かれます。途中駅はパディントンを通過、その後はカナリーワーフなどを通って、シティ空港まで1時間強で到着です。快適!

セントラル校の生徒さんたちの寮はどこへ行くのも便利なのだなーと羨ましく思った婆やでした。
チケットを購入するにあたり、どこの席が1番よく見えるかしら、、とずいぶん迷ったあげく決めた席でしたが、当日お隣は、セントラル校のウェルズのサポート生の皆さんでした!
初めてお会いして、一緒にお話ができたり、また巴奈さんがご挨拶された立ち位置が、何と私たちの目の前、全てがミラクルなEBC集大成の舞台でありました。

セントラルの校長先生方も公演にいらしていて、セントラル校の生徒さんに「他校の公演をみるのも良いことですね。」と仰ったことが印象的でした。今度はエルムハーストの生徒さんと一緒に、バレエ・セントラル2023年ロンドン公演に行かせていただきますね。
今から、とっても楽しみにしています。


巴奈さん本人からの感想も届きました。
とても良い経験になったようで、日本のスタッフも拝見したかったなと思います。


巴奈さん、大役お疲れ様でした!

本番まで後少ししかない中での練習は、正直なことを言うと、少しストレスでもあり責任を感じました。
今まで練習してきた「最終学年」に混ざって舞台に出るということの経験がなかったため、
毎回のリハーサルは緊張で胸がいっぱいでした💦

実際、リハーサルにも本番にも参加してみて、
最終学年の凄さと来年度のどのように学校活動が進むかなどの雰囲気も理解できました。

毎日毎日朝から夜まで体を動かしているのに、限界を超えるまで練習している最終学年には圧倒されます🥺✨
舞台上では感じさせない忙しさや大変さがとても分かった機会になりました。
そんな中でのお客様の拍手や声援には、
とても達成感を感じて楽しかったです!!

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