【イベント報告】英国スタイル・バレエ講習会 サマーインテンシヴ2021

2021年、オリンピック開催を間近に控えた東京で、
「英国スタイル・バレエ講習会 サマーインテンシヴ2021」が実施されました。

ゲスト講師は、元ロイヤルバレエ団プリンシパルのニアマイア・キッシュさんと
ロイヤルバレエ団ファーストソリストの崔由姫(チェ・ユフィ)さん

お二人は2018年に結婚され、
今回は生まれたばかりの長女、ミリアムちゃんを連れての来日です。

入国の難しい今、本当に貴重な日本滞在時間の4日間を
私たちや日本のバレエ学生のために費やしてくださいました。

*英国バレエスタイルはバーレッスンから*

エレガントな上半身や腕の使い方が特徴的な英国バレエスタイル
その指導はバレエクラスから始まっています。

踊るように緩急が一緒に入った長めのエクササイズの数々、
そして瀬戸川舞さんの美しいバレエやオペラから抜粋した音楽は
バーレッスンであっても、まるで舞台であるかのようで楽しい💛

普段のレッスンでやっていることでも、
環境や音楽が変われば、
その中に気付きがたくさんあります。

*レパートリークラスはパフォーマンス*
ザ・ウェルズのインテンシヴコースに欠かせない、
レパートリークラス。

今回はプロコフィエフの名曲に
英国バレエの父、フレデリック・アシュトンが振り付けた
「シンデレラ」から妖精やシンデレラのソロを教えていただきました。

*ジュニアクラスのレパートリー*
10歳から11歳のアシュトンクラスでは、
「夏の妖精」
あっつい夏にぴったりの、ソロです。

始めに由姫さんが見せてくれたお手本を
驚きの目で見ていた生徒さんたち

大きく揺らぐ柔らかな腕
その中で時折きらめく夏の光
あゝ、アシュトンの振り付けってやっぱり素敵です☆彡

アシュトンは「踊ってみないとその難しさ、大変さは分からない」と
しばしば耳にします。
ジュニアの皆さんには少し難しいソロでしたが、
最終日には、生徒さんから
「ひとりずつ踊りたい!」とリクエストが!
とっても楽しんでいただけたんですね。

*シニアクラスのレパートリー*
12歳以上のマクミランクラスでは、
「秋の妖精」のソロを勉強しました。

風に舞う木の葉のような、この踊り。
細かく指導していただく様子を見ていると、
プロのダンサーが、どれほど大変なことをやっていて、
それを簡単そうに見せているかということに、ただ驚きます。

そしてアシュトン作品を踊るために不可欠な音楽性
初めてでも自然に身体の動く生徒さんを時折見かけるのですが、
素晴らしい才能だなと感激します♬

*スペシャルコーチングクラス*
今回はじめて設定したスペシャルコーチングクラス
ポワントを中心にレッスンしましたが、
2日目のクラスでは、
生徒さんからのリクエストで「金平糖」の登場シーンの練習も!
サー・ピーター・ライト版初演のレズリー・コリアさんがコーチの由姫さん
「私が習ってきたことを、今度は皆さんに伝えます」と、
「ケーキにかかったアイシングの上で踊る」ヒントをたくさんいただきました。
ほんとにありがとうございます。

そしてレパートリーは「シンデレラ」二幕のソロ
舞踏会ではじめてプリンス・チャーミングと出会って踊る場面ですね!
同じくアシュトンの優雅なアームスですが、
妖精とプリンセスでは動かしかたが「ちょっと違う」んですね!
なるほど、なるほど、
皆さん今度は妖精ではなく、プリンセスに見えてきました💛

このソロ、最後のマネージュは2周まわります。
由姫さんのお手本に思わず拍手喝采のクラスでした!

*わたしたちザ・ウェルズが伝えたいこと*
幼いころ、チュチュやティアラに憧れて始めたバレエ。
立ってるだけで嬉しかった発表会も
その道は段々と険しく厳しくなり、
自分や周囲の期待に押しつぶされそうになる毎日。

頑張った達成感も大切だけれど、
私たちは何よりも、
「踊る楽しさ」を忘れないで欲しいと思っています。

だからちょっと難しいレパートリーでも
皆さんが「楽しい!」って思ってくれる「本物」のレッスン
これからもイギリスから持ってきます!
待っていてくださいね~。

*奨励賞を授与しました*

今回、特に成長の際立った生徒さん3名に
奨励賞が授与されました。

<アシュトンクラス>
佐々木 凛乃さん(英国スタイルバレエ ウィンターインテンシヴスカラシップ)
<マクミランクラス>
佐藤 凛さん(英国スタイルバレエ ウィンターインテンシヴスカラシップ)
秋元 栞さん(講師の先生方サイン入りTシャツ)

おめでとうございます!
冬のインテンシヴは12月28日~30日
ディビッド・ヤオ先生と佐久間奈緒先生が来日予定です。

*参加者の感想から*
<全体の感想>
「レッスンでも楽しさを忘れないで踊る。
レッスン中もエポールマンをつけて観客がいるかのように振る舞う。」

「私はレッスン中に真剣になりすぎて、楽しく踊ることを忘れてしまうことが多いので
改めて、バレエを楽しみながら練習したいと思いました。」

「初めての講習会への参加だったのですが,講師のダンサーさんやwellsの方々がとても優しくレッスンを進めてくださったのでまた受けたいな,と思いました。」

「先生がパの説明をされる時の動きに見惚れてしまいました🥰他の生徒さんがとても上手くて良い刺激を受けることができました。」

「全てです。でも、特に最後1人で夏の精のソロを踊って久しぶりにみんなの前でレヴァランスまでしたのが1番印象に残りました。」

<レパートリー>
「音取りの考え方の説明が印象に残りました。
1曲の中でも早い遅いのメリハリのつけ方もわかりやすかったです。
別のバリエーションを踊る時にも参考になりそうなアドバイスがたくさんありました。」

「アシュトンスタイルの上半身の動きがいつも見ていたロイヤルのダンサーの方々通りで,
自分ではとてもできず,プロのダンサーの凄さを身に染みて感じました。」

「私もユフィ先生みたいな腕の動きを出来るようになりたいです。
今回のレパートリーをどこかの舞台で踊ってみたいなと思いました。」

<スペシャルコーチング>
「憧れの崔由姫さんのコーチングを受けることができてとても光栄でした✨またこれまで習ってきたクラシックバレエの形とは大きく異なり,勉強になることがたくさんありました。」

「じっくり見ていただきました。テクニック的に難しくて失敗も多かったですが楽しかったです。」

「クラスレッスンよりも細かく丁寧に教えて下さり、勉強になりました。また、やったことのないアンシェヌマンを教えてくださったことで今後に活かせると思いました。とにかく楽しかったです!」

<ピアノの生伴奏について>
*ザ・ウェルズの講習会では、レパートリークラスも生伴奏で行います。
「生伴奏だと、音が分かりやすくて「これは〜のように踊る感じの曲だなぁ」という気持ちがデッキよりも大きくなり、音に合わせて踊りやすいので改めてピアノの生伴奏はいいなぁ。と思いました。」

「例えば先生が左だからすこしゆっくりめにと伝えるとすぐにゆっくりなったのが凄いと思いました。CDを使うよりも気持ちよく踊れました。」

「とってもとっても素敵でした✨✨✨
踊りによってエレガントだったりアップテンポで楽しい感じだったりして音楽にのってレッスンできました。あんなすぐに弾けるのはすごいと思いました!」

 

 

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