エルムハースト・バレエ・スクールのサマースクールが今年も開催されました。
サマースクールのご紹介をしつつ、今年のツアーについてレポートしますね。
※2024年サマースクールレポート(エルムハースト・バレエ・スクール編 その2)参加現地サポートと参加者の感想はこちらから
1. エルムハースト・バレエ・スクールの魅力
歴史と実績
エルムハースト・バレエ・スクール(Elmhurst Ballet School)は、イギリスを代表する名門バレエ学校のひとつであり、100年以上の歴史を誇ります。特に、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(Birmingham Royal Ballet)、と公式なパートナーシップを結んでいることが大きな特徴で、プロのダンサーを目指す生徒たちが高度な指導を受ける場として知られています。
毎年、世界中から選ばれた才能ある生徒たちが集まり、エルムハーストでのトレーニングを経て、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団をはじめとする一流のバレエ団に進むケースも珍しくありません。
そのため、サマースクールは「本格的な英国バレエを体験できる貴重な機会」として、多くの若手ダンサーにとって憧れの存在です。
また、クラシックバレエの技術向上だけでなく、コンテンポラリーやジャズなど、幅広いスタイルを学ぶことができるのも魅力のひとつです。プロフェッショナルな環境の中で、表現力や個性を磨くことができる点は、英国の専門のクラシックバレエ教育に注力したボーディングスクールならではです。

施設の充実度
エルムハースト・バレエ・スクールの施設は、最新の設備と歴史的な雰囲気が融合した魅力的な環境です。学校の敷地には、美しい庭園が広がり、緑豊かな自然の中で集中してレッスンを受けることができます。
スタジオ
校内には複数の広々としたスタジオがあり、すべてがプロフェッショナル仕様。自然光がたっぷり入る開放的な空間で、集中してトレーニングに取り組めます。また、スタジオにはピアニストが常駐し、生演奏によるレッスンが行われることも。音楽と一体になった踊りを追求できる、贅沢な環境です。
寮
寮は、清潔で快適な環境が整えられており、2~6人部屋が中心。世界各国から集まった生徒たちと一緒に生活するため、レッスン以外の時間でも刺激を受けることができます。初めての海外生活で不安なこともあるかもしれませんが、スタッフが常駐しているので安心です。また、寮には共用ラウンジやリラックススペースがあり、レッスン後に友達と交流する場としても活用されています。
食堂
食堂では、栄養バランスを考えたヘルシーで美味しい食事が提供されます。肉や魚、野菜をバランスよく取り入れたメニューが用意されており、特にダンサー向けの食事として、エネルギー補給に適したメニューが考えられています。アレルギーやベジタリアンなどの対応も可能なため、食事に不安がある人でも安心して参加できます。
さて、2024年のサマースクールについての内容を見てみましょう
2. サマースクールのプログラム内容
レッスンのレベルと内容
エルムハースト・バレエ・スクールのサマースクールでは、クラシックバレエを中心に、コンテンポラリー、ピラティス、パフォーマンストレーニングなど、多彩なレッスンが行われます。受講生は、イギリスの伝統的なバレエメソッドに基づいた指導を受けることができ、基礎から応用まで幅広く学べる内容になっています。
特に、クラシックバレエのテクニック向上はもちろんのこと、コンテンポラリークラスでは表現力を磨くトレーニングが行われるため、バレエだけでなく幅広いダンススタイルに触れることができます。また、ピラティスやストレッチのセッションを通じて、身体のコントロールや柔軟性を高めることも重視されています。
講師陣の紹介
サマースクールでは、エルムハースト・バレエ・スクールの現役講師陣や、英国ロイヤル・バレエ団(BRB:バーミンガム・ロイヤル・バレエ)のダンサー、エルムハースト・バレエ・スクール出身のダンサーたちが直接指導を行います。
また、特別ワークショップでは、振付家による指導の機会もあり、世界レベルの指導を受けられる貴重な経験となります。今年の講師だけで17名、学校スタッフ、ピアニストもいれるとかなりの人数のスタッフがこのサマースクールにかかわっています。


1日のスケジュール(例)
サマースクール期間中は、朝から夕方まで集中したレッスンが組まれています。
以下は、典型的な1日のスケジュール例です。
午前
- 7:30 – 8:45 朝食(Bistro)
- 9:00 – 10:30 クラス①(クラシックバレエ)
- 10:30 – 11:00 休憩(スナック提供あり)
- 11:00 – 12:30 クラス②(コンテンポラリー / ピラティス)
昼食 & 休憩
- 12:30 – 13:30 昼食(Bistro)
午後
- 13:30 – 15:00 クラス③(パフォーマンス練習 / ヴァリエーション)
- 15:00 – 15:30 休憩(スナック提供あり)
- 15:30 – 17:00 クラス④(テクニッククラス / ワークショップ)
夕食 & 夜の活動
- 17:00 – 18:15 夕食(Bistro)
- 18:30 – 20:00 夜のアクティビティ(映画鑑賞・バレエ団のQ&A・ディスコなど)
2024年は バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)のダンサーによるQ&Aと
BRBのレパートリーからLe Corsaire(海賊)Hannah Martin and Hamish Scottさんによる Pas de Deuxがあったそうです
特に最終日には、生徒によるパフォーマンス発表会が行われ、保護者も見学可能です。
これまでの学びを発揮する機会となり、多くの生徒が成長を実感できる瞬間となります。保護者見学の前にはレセプションでコーヒー、紅茶、軽食もふるまわれるのがいかにもイギリスらしいところです。
今年はパリオリンピックの観戦を兼ねて家族旅行がてら最終日だけ見にいらした保護者もいらっしゃいました。
では、次回は実際に参加した生徒さんたちのインタビューを交えて感想を聞いてみましょう
※2024年サマースクールレポート(エルムハースト・バレエ・スクール編 その2)参加現地サポートと参加者の感想はこちらから