2025年1月18日、19日の週末に 東京 新宿村スタジオにて エルムハースト・バレエ・スクール 日本講習会・入学オーディション2025 が開催されました。
ロウアースクールオーディション &ジュニアクラス講習会
対象年齢:2025年8月31日時点で 12歳~14歳 男女
アッパースクール オーディション&シニアクラス講習会
対象年齢:2025年8月31日時点で 15歳~17歳 男女
の2つのクラス。それぞれで長期留学の審査とサマースクールのスカラシップの審査が行われました。
18日のバレエクラスの担当は 佐久間奈緒先生。
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パーカー芸術監督とはロイヤル・バレエ・スクール時代からのご友人であり同僚でもいらっしゃいます。日本でも現役で踊っていらっしゃるので、ポワントシューズを履いて指導をしていただける貴重な存在でもあります。
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ロイヤル・バレエ・スクールの教師コースを終了、アーキタンツ・トレーニング・プログラムの教師や日本各地のコンクール審査員、ワークショップ指導などの傍ら、舞台にも立たれている先生からの指導は、一言も聞き漏らせません。
特にジュニアクラスは今回10名以下という少人数で、マンツーマンに近い指導をしていただけました。
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それぞれの動きの具体的な動きやタイミングの解説の後は
皆さん劇的に体の使い方や音の取り方が変わります。
「意識したらできるのに、日ごろのレッスンでやらないのはなぜ?」
という質問に、生徒さんたちもうなずくばかり・・・
素晴らしいダンサーは細部(ディテール)をいい加減にしない。
とても難しいことを正確に軽々とこなすと、お客さんは目が離せなくなる、それもダンサーの仕事 と
パーカー芸術監督も繰り返されていました。
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2日目のジュニアのレパートリーでは
女性がオーロラ姫 男性がブルーバード
を指導していただきました。
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パーカー先生は世界中で多くの生徒さんたちをコンクールなどで審査していらっしゃいます。
とても上手なダンサーなのに、
振付を再現しているだけで
そのシーンがまったく浮かんでこなかったり
ダンサーから何も伝わって来なかったりすることも時折あって
残念だなと思われることもあるそうです。
シェイクスピアの国、イギリスのバレエの特徴は 振付の形だけではなく
登場人物の心情や状況を理解して表現することが重視されます。
それは、顔の表情だけではなくつま先や手の動きで感情をいかにお客様に伝えられるか。
そして音をいかに生かすことができる?
その時ダンサーは何を考えて踊っている?
オーロラ姫の手の動きを紐解いて、どんな感情をここで表しているのか。(あの有名なマイムです)
小さい頃に見た上野動物園のパンダから、最近行ったテイラー・スイフトのコンサート!
をたとえに気持ちを込めることの意味を説明してくださいました。
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男性のブルーバードでは ゴムボールを弾ませているような着地と
上がったら降りてこないぐらいのジャンプ!
羽ばたくfootの後に音を立てずに着地することを要求されていました。
(イギリスでは着地音を立てないように足を使うことをどの先生もおっしゃいます)
シニアのレパートリーでは ジュリエット(ボールルーム)と プリンス。
(パーカー芸術監督直伝プリンス!BRBの舞台を脳内で再生するWellsスタッフ )
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2日間を通じて 瀬戸川先生が伴奏をしてくださいました。
バーからセンターまで、レッスンの進行とともに奏でられる音楽を捕まえていかに自分のものにして使うことができるのか。
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音楽を聴いて!!(Listen to the music! Listen to the music ! )
と佐久間先生もパーカー芸術監督も繰り返されていましたね。
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音楽のどこを聞いてる?という質問に「・・・・・」となる皆さん。
音楽を聴いてどう動けばいいかがわかりますか?
この音楽は いつ?どこの国で?どんな人が?どういう気持ちで演奏している曲?
という意識をしながら聞くと
タンジュでもいろんなやり方があるように、バーレッスンではその音楽にあったタンジュをやってみる。
パーカー芸術監督から
「日常生活のいろんな場所で様々なジャンルの音楽を聴いて実際に動いてみると音や拍との付き合い方やいろんな発見があるのでは?」
という提案もありました。
日頃のレッスンがCDだとしても、それならできますよね!
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今回の講習会から、サマースクールスカラシップの選出では該当者なしでしたが
講習会に参加されて、サマーに出願をされた方にはいち早く結果が届いています。
夏に、バーミンガムへ是非ご一緒しましょう!!
また、4月のはじめに英国で行われる最終審査への案内も届きました。現地へ行かれる方、日本オーディションのビデオで最終審査を選択される方、様々ですが皆様に吉報が届きますように!!
2026年1月にもまた2026年の講習会兼オーディションを予定しています。
たくさんの才能に出会えることを楽しみにしています。
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