ロイヤル・バレエ・スクール:サマースクール2018その2

The Wellsの出願サポートを利用して
2018年のサマースクールに参加された方のうち
ロイヤル・バレエ・スクール(ホワイトロッジ)Week3&4(14歳~15歳)

に参加された方たちの最終日のレッスン見学に
ウェルズのスタッフとガーディアンが行ってきました。

ホワイトロッジ最寄りはリッチモンド駅ですが今回はキューガーデンの駅から向かいました

 

ロンドンの西、リッチモンドパークの奥に建つ
ロイヤル・バレエ・スクール(ホワイトロッジ)では
世界中から生徒たちが集まるサマースクールが開催されており
2018年は7月10日から8月3日まで、年齢別に1週間または2週間のコースが用意されています。

 

皆さんおなじみのあの建物は現在改修中。

ホワイトロッジの入り口付近。夏はいつもラベンダーの香りでいっぱいです。

 

リッチモンドパークもあまりの暑さに鹿一匹いない枯れた草原が広がっていました。

リッチモンドパーク この奥にホワイトロッジがあります

 

学校の建物は昔々、王族が狩りをするときに滞在する建物だったそうで
中庭も素晴らしく、またくねくねと細い通路があったり、扉がたくさんあったり。
秘密のおうちのようでワクワクします。

そんなところでもロッジ生の感性が日々磨かれているのだろうな と思わせてくれます。

 

スタッフは Kさんのレッドグループ(14歳)の見学に入りました。
全体で20名ちょっと。
全員が同じ年齢とは思えないくらい、いろいろな生徒がいるクラスでした。

(Kさんは2018年のスプリングコースにも出願サポートを利用して合格
現地サポートを利用されながら、今年は春と夏の2回ホワイトロッジを経験されています。)

 

レッスンはバレエクラスからスタート。
リアン・マクレイ先生が担当です。
先生のお手本がとにかく美しく舞台を見ているよう。
バーレッスンなのに、パフォーマンス!

そして英国の学校のレッスンではピアノの生演奏が通常。
伴奏を超え、普通にピアノリサイタルのような情緒豊かな演奏です。

バーレッスンでは
目線、手の位置、注意するポイント、コーディネーションに注意が飛び
音の取り方の指導も入ります。

そして一人ずつを誉めることも必ず。
あなたは何に注意して踊っているの?と生徒に質問。

一人ずつの答えを確認して、
「そう、ダンサーって考えることがいっぱいでとっても大変よね!」とユーモアも忘れずに。

こちらの学校では、本当によく生徒が先生に質問をします。
ちょっとしたことも疑問があればそのままにしません。
日本と大きく違うな と思うことの 一つです。

 

センターレッスンでは
つま先から太ももまで軸足を回し続ける(つまりターンナウト)ことと骨盤の位置の関係性や
この動きでは重心はどこに置くべきなのかなど
実際に先生が美しいお手本を見せながらの指導が続きます。

でも、ずっとターンナウトをしているともちろん足が疲れてくるから
マークの時はちゃんと力を抜いて配分してね
というアドバイスもありました。

 

グランジャンプ(グランジュテ)で呼吸を使ってエレベーションすること
アントラッセはきちんとスポットしてから方向を変えること
一つ一つの動きをロジックで解説をされています。

一緒に見学していたガーディアンさんと
「なんだか私たちも踊れそうな気持ちになりますね」とうなずきあうような
明確かつ適切な指導でした。

 

そして常に「オーディエンス」を意識することを何度も生徒に伝えます。
(見学日だったのでオーディエンスはたくさん!!)

いつも、ウェルズの講習会で先生方がおっしゃることと同じですね。

 

 

ポアントレッスンではこの2週間で習ったバリエーションを
3グループに分けて復習。

・見せるポイント
・顔を動かすのタイミングと角度
・ラインのつくり方
・音の取り方
・余計な動きを入れない
・細かい手足のポジション
などなど、ロイヤル・バレエらしさが随所に出ている動きを指導されていました。

サマースクールの様子 RBS公式サイトからお借りしました

レパートリー
ディードリー・チャップマン先生。(元ロイヤル・バレエ団 ファースト・ソリスト)

「眠れる森の美女」第3幕より。

・手や足のポジションを常に正確に
・美しいラインを描くことを意識する 長く伸ばせばいいというものではない
・アラベスクで終わらず次のムーブメントにつなげて!
・most amazing turn out を見せて!
・あなたのチュチュはどこ?手の位置はそこだと衣装を着たときどうなるの?
・あなたの指には大きな宝石があるからもっと輝かせて!振付の意味を考えて!

一つ一つのアドバイスで、みるみる生徒さんたちの動きが変わってきます。

例えば

「ダイヤモンドの精の舞台上の動きは方向を正確に。
なぜなら 角度を変えると光が色々な方向に輝くということを移動でも表現をしているから。
光のように大きくそして素早くポイントまで移動することも大切です」

という説明を聞くと 振付家の意図が明確に理解でき 理解もさらに深まりますね。

ブリティッシュ・スタイルのバレエ
日々このような教育で受け継がれていることを実感したレッスンでした。

オフィシャルのホワイトロッジ・サマースクールのサイトはこちら
2019年のサマースクールの受付も来月半ばには始まるようです。

 

ホワイトロッジの寮。RBS公式サイトからお借りしました

 

来年はサマースクールにチャレンジしたい皆さんへ、TheWellsの出願サポートサービスももうすぐ始まります。

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