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【公演レポ】ドン・キホーテ(英国ロイヤル・バレエ団)

今夏、バレエ公演シリーズの幕開けは、英国ロイヤル・バレエ団!
演目はドン・キホーテとロイヤル・ガラでした。

皆さんはどれかご覧になりましたか?

ウェルズは夏の期間、業務地をロンドンに移してしまうため、
出発前のギリギリで、ドン・キホーテの初日を観てきました!

9月からはバーミンガム・ロイヤル・バレエ団の芸術監督に就任する、
カルロス・アコスタ版のドン・キホーテです。

主役はマリアネラ・ニュネスとワディム・ムンタギロフ。
いやあ、素晴らしかったですねー!!!

2013年の初演はカルロス・アコスタとマリアネラで、
それはそれで馴染みのふたりの息のあったやり取りが楽しめましたが、
今が旬と言わんばかりのワディムの余裕の表情も
愛すべきバジルの男前を一層引き立たせていました。

そしてふたりの完璧なテクニックを余すところなく楽しめるアコスタ版。
マリアネラの可愛らしさと
茶目っ気たっぷりのワディム・バジルの
会話が聞こえんばかりの演技にも終始、目が釘付けでした。

更に客席を沸かせたのは、
日本人プリンシパル、平野亮一さんのエスパーダ!
男の色気ムンムンで、
周りの女性ダンサーがたまらず気絶していたのには笑いましたが、
本当にそんな強い眼差しが印象的なエスパーダでした。

アコスタ版のドン・キホーテでは
ダンサーが掛け声を出したり、拍手したりと
踊り以外でも楽しい仕掛けがたくさんあります。

2幕目のジプシーの野営では、
スパニッシュギタリストが出演して、
憂い溢れる生演奏を聴かせてくれました。
(このギタリストも全員ロンドンから参加です)

キューバ育ちのアコスタらしい
ロシアバレエをしっかりと踏襲した振付に
イギリスバレエのドラマ性を上手く調合した
バレエ好きには堪らないドン・キホーテでした。

残念ながらガラを観られなかったウェルズですが、
日本では珍しい「三人姉妹」を楽しまれた方も多かったことでしょう。

今回、怪我のため出演できなかった
高田茜さんや、スティーブン・マクレイさんの
一日も早い復帰を心からお祈りしています。

3年後の来日公演まで待ちきれない方は、
ぜひロンドンへお越しください!

映画館では、ぜひ観ていただきたい、
ロイヤル・シネマシリーズ「トリプルビル」が上演されています。
どれも見応えのある作品ですが、
ウェルズ的にはクリスタル・パイトの「フライング・パターン」が超おススメです。
3年前の制作時には、あえてプリンシパルを使わず、
若いダンサーたちの力を信じて作り上げた、
パイト渾身の作品。

当時、ヨーロッパで大きな議論を巻き起こした「移民」をテーマにした作品です。
EUを離脱することで、自国の移民政策にNoを出したイギリスですが、
未だその行方は定まらず。
そして「移民・難民」の問題には全く解決の糸口も見つからず、
ヨーロッパの国々は大きく右に舵を取り始めています。

私たちを取り巻く暗雲を晴らすために
ダンスの力がどこまで及ぶのか。
遠い国の話ではないと考えるこの頃です。

*2015年の「ドン・キホーテ」公演レポはウェルズのFBから。

*ロイヤル・バレエ・スクールの冬季インテンシヴ(日本)の概要は、
ザ・ウェルズHP学校ガイドに記載しています。(お問合せが多いため、ご案内させていただきました)

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