先日、中国・北京で行われた「第5回北京国際バレエコンクール」で
2017年7月にイングリッシュ・ナショナル・バレエスクールを卒業後
ルーマニアのシビウバレエ団に入団された磯上実里さんが
NCPA special award(劇場の特別賞)を受賞されたという素晴らしいニュースが飛び込んできました。
終了後、次の公演に出演するためにすぐにヨーロッパへ移動される途中に
メッセージを頂きましたので、ご紹介します。
今回北京国際バレエコンクールにはカンパニーに勧めて頂いて挑戦することに決めました。
カンパニーのスケジュールの合間をぬってクラシックヴァリエーション3つと課題のコンテソロを準備するのは大変でした。
お昼休憩や休みの日、リハーサル後に練習しました。
ビデオ審査で選ばれた才能あるダンサーが世界中から集まっていた中で、劇場の特別賞を頂くことができ本当に嬉しかったです。カンパニーでは学校と違って毎日のクラスでプッシュしてくれる先生はいないので、
いかに向上心を保ち、上達し続けられるかは自分次第です。
コンクール参加はモチベーションを保つ1つの方法だと思います。また人脈を作ったり、より大きなカンパニーに移籍したりするきっかけにもなると思います。
コンクールで結果を残せればバレエ団内での評価も高まり、
より仕事を任せてもらえるようにもなります。
これからも色々なことに挑戦し、自分を高め続けていきたいと思っています。磯上実里
8月はご出身地の牛久市での「ピアノとバレエの夕べ」にも出演されるご予定だそうです。
実里さんは、高校在学中に英国への留学が決まりましたが
そのあとに高卒認定試験を受験。
早稲田大学人間科学部eスクールでも学ばれています。
バレエ団のプリンシパルの方なども
現役引退後に大学で学ぶというケースは多いですよね。
実里さんは、「大学での勉強はバレエしかなかった自分に
今まで知らなかった新しい世界が開け、とても楽しい」 と
ハードなスケジュールの合間を縫って学び続けながら
さらりとおっしゃいます。
なかなかできることではないですよね。
その学びがさらに実里さんの表現力、ダンサーとしての実力につながっていくのでしょう。
実は、実里さんが渡英されたころよりも今は通信制の高校が増えています。
オンラインで学べたり、スクーリングも帰国中にできたり。
普通高校でも留学先のシラバスを参考に単位を読み替えてくれたり
出席日数についても早くから対応をすることでクリアできたりと
かなり環境は柔軟になってきているように感じます。
入学年齢の16歳になったら留学し
日本の学歴も確保することの両立が可能な時代になりました。
英国のバレエ学校には大学卒の資格が取れるところ
バレエ教師としての資格が取れるところ
あるいはイギリスの学歴として取得し
日本の大学にも編入できる資格が取れるところなど
本当に様々です。
実里さん、今後も応援しています!!