バーミンガム・ロイヤル・バレエ団附属校として
同団元プリンシパルが率いる
エルムハースト・バレエ・スクール
学校内に併設するシアターとしては
随一の大きさを誇るエルムハースト・スタジオ・シアターでは
毎年、とても楽しいサマーショーが数日間にわたって開催されます。
この学校の公演は
とにかくバラエティに富んでいて
本当に楽しい(^^♪
ロウアースクールでは粗削りなところも
時には見受けられるけれど、
学生たちが本当に
踊ることを楽しんでいることが伝わります。
そしていつも終演後に
心が温かくなるのは、
大人である教師たちが
愛情を一心に注いで
子どもたちを育てていることが
肌で感じられるからでしょう。
さて私が観た日の演目は、
びっくりジャズから始まりました。
でもそこは最上級生(14年生)
幕開きを格好よく決めてくれました。
13年生は古典のジゼルから
ワルツとマーチ
バーミンガムと言えば、の
サー・ピーター・ライト版です。
エルムハーストでは、今年、
4人の振付家を招へいし、
学生たちのために新作を振り付けてもらいました。
Alexander Whitley
Stephen Delltre
Zak Nemorin
Brogan McKelvey
プロの振付家と仕事をし、
それを舞台に上げるまでに仕上げることは、
学内のトレーニングでは知りえない、
何よりも多くのことを
学生たちに教えてくれます。
そして今回特別な思いで見せていただいたのが、
14年生の担任でもあった、
エロール・ピックフォード先生の作品
「Concierto de Fuego」です。
誰からも慕われたピックフォード先生が、
公演の直前に急逝されたニュースには、
イギリスバレエ界の皆が驚き
悲しみに暮れていました。
そんな中、14年生の皆さんは
力強く、美しく
先生の作品を踊ってくださいました。
きっと先生も天国から
優しい笑顔で見届けてくださったことでしょう。
エルムハースト・バレエ・スクールの2018年卒業生の進路は
学校ガイドでご覧いただけます。