チェケッティ・ディプロマを学ぶ、ということ。
チェケッティ・ディプロマの資格をお持ちの鶴谷美穂先生(英国ISTD認定バレエスクール:ザ・バレエ・ガーデン主宰)が、3日間の貴重な時間を使って通訳に入ってくださったので、ウェルズのスタッフは、毎日5時間のレッスンを見学するという、これまでにない機会に恵まれました。
その量、A4のノートに15 ページ。
ぎっしりとメモされています。
ダイアン先生の珠玉の言葉の数々は、ここにご報告するには余りにも膨大な量なので、その中から厳選していくつか挙げたいと思います。(これ以外にもたくさんの大切な教えがあり、不十分であることは重々承知で記載します。)
【チェケッティ・ディプロマを学ぶ方へ】
☆マエストロ・チェケッティは教師であると同時に、プロデュサーでした。他のどのメソッドにも見られないアンシェヌマンがあるのは、それが理由です。大切なことは、「常に大きな視野をもって(舞台を想像して)エクササイズに臨むことです。(Important to get a bigger picture.)」。
☆古典バレエから発生したエクササイズではありますが、日々発展を続けていて、そのスタイルは決して古ぼけたものではありません。クラシック・バレエを踊るためには、非常に(very, very)重要なエクササイズではありますが、同時に現代のバレエに通ずるものがたくさんあるのです。
☆チェケッティ・ディプロマは完成されたトレーニングです(This training is complete.)。バレエの全てを網羅しています。
☆マエストロは最少のものが最大の効果を生み出すことを熟知していました(LESS is MORE)。それをいつも心に留めてレッスンしてください。
【それぞれの立場から見たチェケッティ・ディプロマ】
☆バレエ教師は、プロのダンサーを育てることに従事しています。
自分の生徒が目指すべき最終地点を教師が知っていることは、一番最初に教える時から、とても大切なことです。
☆現役のダンサーにとって、特にフレデリック・アシュトンやケネス・マクミランの作品を踊るダンサーは、チェケッティ・ディプロマを少しでも経験していると、より忠実に作品を踊ることができるでしょう。
☆ベテランのダンサーにとって、ディプロマはチェケッティ・メソッドの他の段階を踏まずに、直接取得できる唯一の資格です。現役中から少しずつ勉強を始め、引退したら直ぐに取得に向けたトレーニングをするとよいでしょう。
【一番大切なこと】
☆「バレエには色々なメソッドと呼ばれるものがありますが、私はバレエにはふたつしかないと思っています。良いバレエと悪いバレエ(Good Ballet and Bad Ballet)です。チェケッティであれ、ワガノワであれ、RADやブルノンビルであれ、どれが正しいというのはありません。全て正しいのです。皆さん、良いバレエを踊ってくださいね。」
来年2018年、ザ・ウェルズでは、第二回マスタークラス:チェケッティ・ディプロマを開催します。
第一回に参加されていなくても大丈夫です。
ぜひたくさんの指導者、ダンサー、プロを目指す学生さんに参加していただきたいと思います。
お知らせをご希望の方は、ザ・ウェルズから最新情報をお送りする、会員登録(入会金、会費無料)をご利用ください。
また、下記のお教室でチェケッティ・メソッドが学べます。
ご希望の方は、直接お教室へお問い合わせください。
(日本でチェケッティ・メソッドをご指導される先生方からの情報もお待ちしています。こちらへリンクを掲載いただきますので、ぜひご連絡ください。)
英国ISTD認定バレエスクール:ザ・バレエ・ガーデン(東京)
バレエ・インテル(茨城県・水戸市)
モリヤマシティバレエ(滋賀県・守山市)
福岡バレエオープンクラス(福岡県)