ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンス
Rambert School of Ballet and Contemporary Dance
バレエとコンテンポラリーダンスが半々で学べる学校として人気があり、卒業生はダンサー、振付家、教師として世界各国で活躍している。

常にダンサー個人の創造性と革新性を育成
ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンス(以下ランベール校)の歴史は、元バレエ・リュスのダンサーであったマリー・ランベールが、1920年にロンドンにダンススクールを開設したことに遡ります。その後、時代の変遷とともに他校との分離や統合などを経て、2003年に芸術的・教育的・財政的な理由から独立し、現在の学校体制となりました。
当校が長年大切にしている「ランベール・スピリット」は、ダンサー個人の創造性と革新性を称えることを中心としています。一人ひとりの表現力を重視するこの教育理念を核とし、生徒があらゆる振付の課題にオープンな心で取り組み、自らの声を発信できるような並外れた基礎と最高水準の技術を身につけるための訓練を施しています。

作品「Dyonysian」をイメージした写真(1)
ランベール校の教育哲学を語る上で欠かせないのが、「スクールは決してソーセージ工場(型にはまった同じものを大量生産する場所)ではない」というマリー・ランベールの有名な言葉です。この言葉に忠実に、実際の現場では常にダンサー個人の創造性、至高性、直感力、そして時には「奇抜さ」をも育成し、最高のレベルに到達するための指導が行われています。
マリー・ランベールがロンドンでバレエを教え始めた1919年頃からの変わらぬこの哲学(公式ホームページ等でもうかがえる精神)こそが、ランベール校ならではの強みとなっています。
美しい庭園に囲まれた環境と充実した劇場設備
ランベール校は美しい庭園に囲まれた環境にあり、天気の良い日には学生たちがリラックスしたり、交流や食事をしたりする場となっています。学内には独自の「アーニャ・リンデン・スタジオ・シアター」を備えており、学生の振付作品発表の場として定期的に利用されています。
さらに、毎年新たに委嘱された作品や再演されるレパートリー作品も、このスタジオシアターやロンドンをはじめとする外部会場で上演され、学生たちに豊富なパフォーマンスの機会を提供しています。

校舎はロンドン西部の瀟洒な高級住宅地に位置しており、伝統的な建築とモダンなデザインが見事に合わさった独特な空間となっています。 中には全部で5つのスタジオが完備されており、そのうちの2つはスタジオシアター(スタジオ式の小劇場)としても利用できるような柔軟な設計になっています。
この空間は、生徒たちによるコンテンポラリーダンス作品の発表の場として欠かせないだけでなく、集大成となる学年末公演もここで行われるなど、非常に実践的で恵まれた環境が整っています。
世界各国で活躍する卒業生と、革新を続ける教育環境
ランベール校では、ダンス芸術の歴史や伝統を深く理解し尊重する一方で、現代のダンス言語に真正面から向き合い、その境界線を検証し、常に問い直すことができるプロフェッショナル育成のための環境が整えられています。
学生たちは在学中、多様性と包括性を重んじる開放的な文化の中で学び、あらゆる振付の課題にオープンな心で取り組み、自らの考えを発信する強固な基盤を築きます。その結果、卒業生たちは高度な技術、多才さ、創造性を備え、英国国内にとどまらず世界中のダンス界で幅広く成功を収めています。

2015年にアマンダ・ブリットンが校長兼芸術監督に就任して以来、ランベール校では教育の中核となる理念を守りながらも、ジェンダーフリー教育の徹底や神経多様性(ニューロダイバーシティ)への対応など、非常に革新的で新しい取り組みが次々と導入されていることが窺えます。
卒業生たちは、ダンサーとしてはもちろんのこと、振付家や教師など、ダンス芸術のあらゆる分野で世界各国を舞台に目覚ましい活躍を見せています。
バレエとコンテンポラリーダンスに等しく重点を置く独自カリキュラム
ランベール校の基礎課程(2年間)および学士(優等学位)課程(1年間)の計3年間にわたるトレーニングは、バレエとコンテンポラリーダンスの両方に等しく重点を置いた独自のカリキュラムを採用しています。
これら2つのジャンルを半々(50:50)の割合で学ぶこのアプローチは1970年代から変わらず受け継がれており、英国のダンス教育機関の中でも他に類を見ないと高く評価されています。
毎日のレッスンでは、バレエ(ポワントワークやパートナーリングなど)と並行して、コンテンポラリーダンスの基礎(グラハムやカニンガム)から最新のスタイル(リリースベースやガガなど)まで幅広く習得できるのが特徴です。

バレエとコンテンポラリーダンスが半々で学べる学校としての人気は非常に高く、実際の現場では、ロイヤル・バレエ・スクールのロウアースクールから、コンテンポラリーダンスの学習によりフォーカスするために入学してくる生徒もいるほどです。
多様なメソッドやスタイルのダンスを学ぶ機会
ランベール校では、段階的に様々なテクニックを習得していくカリキュラムが組まれています。1年目は基礎を固めることに重点を置き、コンテンポラリーダンスではグラハムやカニンガムといった伝統的な基礎テクニックから学び始めます。
2年次や3年次へと進むにつれて、トレーニングはより現代的なテクニックや作品を取り入れた濃密な内容へと進んでいきます。フロアワークやリリースベースのスタイル、ガガ、毎週の即興ダンスなど多様なメソッドを学ぶ機会が提供され、3年次になるとほぼ毎日異なるスタイルに触れることになります。
また、2年生と3年生を対象に毎週金曜日に開催される「フレッシュ・フライデー(Fresh Friday)」では、外部のプロの振付家や実践者をゲスト講師として招いたワークショップが行われており、学生たちは常に最新の多様なダンススタイルを体験できます。 学生のサポート環境についても、教科担当チューターや個人担当チューターが実技・学術の両面を手厚くサポートしているほか、学生が必要なときにいつでもどの職員にも連絡を取れる「オープンな方針」がとられています。
また、オーディションにおける入学の可否は、現在のスキルだけでなく、プロとして必要なスキルを伸ばす「可能性と職業適性」のみに基づいて判断されます。

ランベール校の入学基準は本人の将来の可能性を非常に重んじており、実際にはバレエかコンテンポラリーのどちらかが未経験であっても、ダンサーとしての才能が認められれば入学できるチャンスがあります。
また、現場のトレーニングは非常に多角的です。バレエのクラスであっても、クラシックベースの教師だけでなく、ガガベースやグレアムベースなど、バックグラウンドの異なる様々な教師が指導にあたります。コンテンポラリーダンスにおいても、コンタクトインプロビゼーションや、アフリカン、インド系など、公式なカリキュラムの枠を超えたさらに多彩なスタイルのダンスを学ぶ機会が豊富に用意されています。
学校生活においては、いわゆる固定の「担任制」がないため、生徒たちは自分が最も相談しやすいと感じる教師やスタッフを自ら選び、自然にコミュニケーションをとることができる風通しの良い環境も、この学校の大きな魅力です。
プロダンサーを目指す学生に必須の知識やトレーニングも
ランベール校のカリキュラムには、プロダンサーを目指す学生に必須となる知識やトレーニングが網羅されています。
ダンスをアカデミックに学ぶ「コンテクスチュアル・スタディ(文脈研究)」では、ダンス心理学、ダンスサイエンス、身体感覚(ソマティクス)、ダンスの歴史などを幅広く探求します。理論と実践を結びつけることで、自ら思考し表現できる「考えるダンサー」を育成し、3年次には集大成として8,000語の論文または実践的なプレゼンテーションの作成に取り組みます。
また、身体のメンテナンスも極めて重要視されています。学内には独自の「スクリーニング・治療・リハビリテーションユニット(STRU)」があり、常駐のオステオパシー専門家の指導のもと、ピラティスやボディコンディショニングが行われます。怪我の予防から治療、ダンスへの復帰までが徹底してサポートされるほか、一人ひとりの筋力強化やニーズに合わせた個別のコンディショニングが日々のスケジュールに組み込まれています。
さらに、外部のプロ振付家やアーティストを招く「フレッシュフライデー」などのワークショップや、振付・即興のクラスも毎週開催されており、卒業後のキャリアに直結する汎用スキルや人脈作りの機会も豊富に用意されています。

卒業後の学位取得のためのカリキュラムも
ランベール校は独自の学位授与権を持たないため、学部レベル以上のプログラムは外部機関による認定を受けています。 2025/26年度まではケント大学が学位授与を行いますが、2026/27年度からは英国王立音楽大学(RCM)と新たな学術提携を結び、RCMがランベール校の基礎課程、学部課程、大学院課程の学位プログラムを認定し、学位を授与することになります。
なお、2026年から2027年の移行期間中に学業の途中にいる学生には、卒業のための認定・学位授与機関を選択できるオプションが提供されます。
この提携によりRCMから授与されるのは、ランバート・スクールで提供されている以下の学位です。
- バレエ&コンテンポラリーダンス基礎学位 (1.2年次)
- バレエ&コンテンポラリーダンス学士(優等学位)3年次
- プロのダンス実践者向けダンス研究修士課程 修士コース

ジェンダーにとらわれない教育アプローチ
ランバート・スクールのユニークな特徴として、バレエやコンテンポラリーダンスにおいてジェンダーにとらわれない教育・学習方法が徹底されていることが挙げられます。この包括的なアプローチは、2025-26年度からの改訂カリキュラムにも明確に反映されています。
具体的には、バレエのレッスンは男女別ではなく、完全に性別に関係なく行われます。たとえば、ポワントワークは性別で区別されることなく、「ポワントで踊りたい(練習を希望する)生徒」全員に開かれています。
また、クラシックバレエのパートナーリング(パ・ド・ドゥ)のクラスにおいても、生徒たちは一緒に練習を行います。
※学校の公式方針だけでなく、実際の現場ではさらに自然な形でジェンダーフリーが浸透しています。たとえば、クラスでの生徒の呼び方も「Gentlemen」や「Ladies」ではなく、「Dancers」となっています。
コンテンポラリーダンスで以前から行われてきたこうした柔軟なアプローチが、バレエのレッスンにまでこれほど徹底して取り入れられている点は、他校ではあまり記憶にないほどユニークです。
近年のプロのダンスカンパニーでは、男女の区別なく踊る必要がある作品が多く取り入れられています。そのため、男性がポワントの練習をしたり、女性がパ・ド・ドゥでサポートする側に回ったりと、どちらの役割も経験し習得できる環境は、卒業後にプロへの門を広げる大きな強みになると言えるでしょう

まずはサマースクールに参加がおすすめ
毎年大変な人気となっているが、まずはロンドンの学校の中でも最大規模の参加人数となっているサマースクールに参加してその世界を感じてもらうのがおすすめ。
イギリス国内のダンス学生にも根強い人気を誇るインターナショナルなクラスに参加することで得られるものは大きいはず。
2025年夏には、日本講習会からスカラシップを得た生徒を含む4名が参加している。

ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンスに関する投稿記事
日本講習会・国内オーディション
日時・場所
2026年12月20日(日) 新宿村スタジオ
対象年齢
講習会 講習会開催時点で12歳以上~高校生
オーディション 2027年9月1日時点で16歳~22歳
学校情報
所在地(国・都市)
イギリス・ロンドン(トウィッケナム) Google Maps
入学年齢
16歳以上
生徒数
コース期間
コース期間(標準)
3年間
1・2年次:バレエ&コンテンポラリーダンス基礎学位、2年間フルタイム
3年次:バレエ&コンテンポラリーダンス学士(優等学位)(編入)、1年間フルタイム
※両プログラムとも王立音楽大学(RCM)の認証を受けています
※ケント大学は、2025/26年度まで、基礎課程、学部課程、大学院課程の学位授与を継続します。
授業内容・科目
1年次(基礎学位過程)
バレエテクニック1
コンテンポラリーダンステクニック1
コンテクスチュアル・スタディーズ1
振付およびパフォーマンス実践1
2年次(基礎学位過程)
バレエテクニック2
コンテンポラリーダンステクニック2
コンテクスチュアル・スタディーズ2
振付およびパフォーマンス実践2
3年次(1年間のトップアップ BA(優等学位))
バレエおよびコンテンポラリーダンスのテクニック
創作、リハーサルおよびパフォーマンス実践
独立研究プロジェクト
舞台経験
卒業生の進路
卒業時の資格
バレエ&コンテンポラリーダンス学士(優等学位) Bachelor of Arts (Hons) in Ballet & Contemporary Dance (Top Up)
授業料
年間£22425(インターナショナル生 2026/27年入学の場合の予定金額)
その他費用
練習着や教科書代など£600~
奨学金・支援
校内就学補助制度(審査有、授業料の約10%相当)
学生寮・滞在先
留学生用宿泊施設
ホームステイ(18歳未満の多くが利用)
ルームシェア(入学が決まると学校が斡旋してくれる) 学校近くの物件を生徒同士でシェア
生活環境
学生ビザ
留学情報
※以下の情報は前年度(以前)の内容です。2027年に向けての情報は要項発表後お知らせいたします。
※最新情報は必ず公式サイトをご確認ください
長期留学
受験方法 : 日本オーディション / イギリスオーディション / デジタルオーディション
※デジタルオーディション希望の方は、 長期出願サポート をご利用いただけます、詳細はこちらからお問い合わせください
※日本オーディションの場合、最終審査での渡英は不要です。
応募資格 : 2026年9月1日時点で16歳以上
基礎学位コースの学生の場合はB1レベル、学位コースの学生の場合はB2レベルの英語基準がVISA取得時には必要
審査料 : £50(※返金不可)
必要書類 : 願書、指定ポーズ写真 (デジタルオーディションは、願書、ビデオ、指定ポーズ写真が必要)
サマースクール(シニア)
参加年齢 : 2026 年 7 月 6 日月曜日時点で 15 歳以上19歳以下
バレエまたはコンテンポラリーダンスの週1回のダンスクラスに少なくとも2年間通い、中級レベル以上のダンスを習得していること。
コース受講にあたり、ポワントを履く必要はありません。
日程 : 第 1 週: 2026年7月13日(月)~18日(土)
第 2 週: 2026年7月20日(月)~25日(土)
費用 : £380/週
※滞在用の施設の提供はないため、滞在期間中は地元のホテルなどを利用する必要があります。
サマースクール(ジュニア)
参加年齢 : 2026 年 7 月 6 日月曜日時点で 11歳以上14歳以下
バレエまたはコンテンポラリーダンスの週1回のダンスクラスに少なくとも1年間通っていること。
ポワントを履く必要はありません。
日程 : 2026年8月27日(月)~8月1日(土)
費用 : £380
※滞在用の施設の提供はないため、滞在期間中は地元のホテルなどを利用する必要があります。
長期・短期留学を受験される方へ、出願サポートを提供しています。詳しくはお問合せください。
長期留学 出願サポート
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- 英語による学校とのやり取りの代行
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