学校がお休みになる時期には、バレエレッスン界でもコンクールやワークショップなど、さまざまなイベントが開催されます。中でも国内に限らず海外からも講師をお招きして開催される外部講習会(バレエワークショップ)は盛んに行われています。
ここでは「バレエ留学を考える日本人ダンサーの方へ」へのメッセージとして、ロイヤル・バレエ・スクール教師のポール・ルイス先生に弊社代表レゲットがインタビューした内容より、特に外部講習会について触れた内容をご紹介いたします。(※原文英語。以下はThe Wells側で翻訳し整えた内容です)

- 子どもたちがバレエのオープンワークショップに参加するメリットは何でしょうか
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良い質問ですね。子供たちはおそらくとても優秀な先生に恵まれていることでしょう。世の中には素晴らしいバレエ指導者がたくさんいます。しかし、普段の先生が誰であっても、同じ先生にずっと教わっていると同じ指摘を繰り返し受けることになります。同じことを聞かされるうちに、やがてその言葉が耳に入らなくなってしまいます。
そんな時に別の先生に教わると、同じことを少し違う言い方で伝えてくれるかもしれません。それが「あっ、なるほど!」と突然ピンとくる瞬間になることもあります。はじめて聞くことのように心に響いて突然全てが理解できるのです。そんな気づきを持ち帰ることができたら、いつもの教室に戻った時にもっともっと成長できるかもしれません。 まずそれが外部の(オープンの)バレエ講習会を利用するメリットです。
また、普段一緒にクラスを受けている仲間とは異なる、他のダンサーたちと共に過ごす機会も大切だと思います。さまざまな人々と触れ合うことで、外の世界を感じ取ることができます。時にはとても上手なダンサーを見て「うわ、もっと頑張らなきゃ」と思うこともあるかもしれませんし、逆に自信が持てずにいた子が「自分も結構いい感じ」と自信を持つこともあるでしょう。どちらの方向にも刺激になります。
- ご自身の学校(ロイヤル校など)ではどんなタイミングでオープンワークショップへの参加を勧めていますか
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夏休みなどの休暇期間には積極的に外に出てさまざまな経験を積むように勧めています。時には海外でワークショップやコースに参加して、いつもと違う経験をすることも大切です。そういったあらゆる情報はダンサーとしての豊かさを生みます。
今の時代、カンパニーはひとりの振付師やひとつのスタイルだけで活動しているわけではありません。コンテンポラリーやその他のさまざまなスタイルやダンスの形態とも関わりを持ち、共に作品や公演を創り上げるようになりました。それはとても豊かですばらしいことだと考えているので、広く学ぶことを推奨しています。

- コンクールへの出場についてはどうでしょうか
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コンクールも、他のダンサーたちを見て刺激を受ける機会になると思います。また、舞台に立つ機会から緊張と向き合う感覚を得るのは確かに役立ちます。大切なのは自分のレベルに合ったものに取り組むことと、それを唯一の目標としないこと。
ロイヤル・バレエ・スクールでもソロの指導はしています。ただアレンジしたりポワントは使わないようにしたりといったレベルにあわせた調整はします。コンクールに集中することでそのソロを完璧に踊れるようになるかもしれません。ただ、それだけではテクニックの基礎を鍛えることはできない。本質はクラスで学ぶものです。

ルイス先生ご自身も、毎年のように日本に足を運んで小学4年生から参加できるワークショップでご指導いただいています。ご自身の講習会については
「3日間はもちろん楽しんでほしいです。ただ、短い期間なので何かを持ち帰ってくれることを願っています。私は子どもたちが持ち帰ることのできる核心的なアドバイスを提供したいと考えています。伝えたいこと、教えたいことは山ほどあります。せっかくはるか遠い英国コベントガーデンから来ているんです。たくさんの皆さんに来てほしい。」
と、熱のこもったメッセージをいただきました。
昨年ルイス先生の講習会に参加された生徒さんの指導者の方は、もともと課題となっていた弱い部分をわずかな時間で的確に指導。その際に「それを本人も認識して動けている」ことを感じたそうです。個人のお教室ではどうしても同じ伝え方になってしまうという感覚は、指導されている先生方が多く感じるものなのかもしれません。
ポール・ルイス先生 (Paul Lewis)
The Royal Ballet School(英国ロイヤル・バレエ・スクール)
Vocational and Pre-professional Programme Ballet Teacher(ヴォケーショナル・プレプロフェッショナル・プログラム バレエ教師)
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