「今日1日は憧れるのをやめましょう」
今年の名言大賞にも値するWBC決勝前の大谷選手の言葉が頭をよぎります。
いつの頃からか留学が「憧れ」から「目標」に変わった4人。
日本オーディションの厳しい審査を通過した彼女たちが目指すのは、名門イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールです。
1学年20名以下という狭き門ですが、全力を尽くしてきました。
学校はロンドンの瀟洒な住宅地チェルシーにあります。
住宅地ですが、そこにはサッカーの名門チーム「チェルシー」の本拠地スタジアムがあり、週末ともなれば観光客を含めて多くの人で賑わう地区です。
オーディションは2日間にわたり行われました。
<1日目>
1日目には理学療法士による身体検査で骨格や柔軟性を検査します。
内科的な健康診断書は予め日本で準備し学校へ送ってあるので、それ以外の身体検査になります。
発育状態や体調管理については、口頭で質問もあります。
また、同時に別室で個別のインタビューが英語で行われました。
アカデミック主任の先生が、ひとりずつ、様々な質問をしていきます。
ウェルズのサポート生たちは、事前に想定される質問への答えを自分で準備したり、質問事項を考えたりと対策をしています。今年も良い手応えだったようです(嬉しい!)
いったんホテルへ戻って軽い昼食をとってから、学校で在校生のデモンストレーションがありました。
学年ごとにバレエやコンテを見せていただきましたが、ウェルズサポート生の山田珠希さんは、同級生とのパ・ド・ドゥを披露。
しっとりとエレガントな踊りを楽しみました。
その後はアカデミックと実技(ダンス)の先生方とお話する時間がありましたが、3年生を受け持つ日本人の康千里(こうせんり)先生、日本オーディションへ来日されたディビッド・ヤオ先生、そして3名の日本人留学生とゆっくりお話しして、様々な質問に答えていただけました(ありがとうございました!)
<2日目>
いよいよオーディションクラスです。今年は1.5時間のバレエと、30分のコンテンポラリーダンスでした。
事前のプライベートレッスンの際に、元ロイヤル・バレエ・スクールの教師ウィリアム・グラスマン先生にも、伴奏していただいた村上恭子先生にも、テクニックだけでなく、クラスでのプレゼンテーションや気持ちの持ち方などについてアドバイスをいただき、全員、どちらのクラスも楽しめたようでした。
いつも日本オーディションでも先生方が仰るように、「自分がどれだけ踊りが好きか」ということを、審査員の先生方に伝えることが一番大切なこと」です。きっと4人とも、それができたかなと思います。
審査の先生が前にいらして緊張もしたと思います。
が、生徒さんいわく、「クラス前にホワイトロッジ(ロイヤル・バレエのロウアースクール)の生徒が4人で固まっていたので、私たちも4人で固まってました!」
そうそう、オーディションもコンクールも仲間の数が多いと何だかリラックスできますよね(笑)
来年はオーディション用に「The Wells Japan」のジャージを作ろうと密かに決心しました。(←WBCの見すぎ!)
今回の渡英は短くもとても充実して、エルムハースト校やセントラル校の見学もしてきました。それぞれの学校の特徴を肌で感じることができたと思います。
オーディションは実力以外に時の運も大きく左右します(この話はまたいつか)。
合否に関わらず、貴重な経験をして世界を広げた生徒さんたちは、一回り大きく成長して帰国されることでしょう。これからの活躍が楽しみです!
The Wellsでは2024年9月入学の日本オーディション日程も、随時発表していきます。
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2023年4月追記:今回The Wellsで受験された4名の方は、全員合格の連絡が入りました。おめでとうございます!! 後はVISAのための英語試験クリアで晴れて入学となります。(すでにIELTSのスコアをクリアをしている場合は、すぐに入学許可です!)