夢の実現への近道は「準備を怠らないこと!」
バレエ学校の入学オーディション
日本では桜咲く春が、人生の新しい門出にふさわしい季節とされますが、欧米では少し様子が異なります。
秋の初め、9月~10月が学校も新学年の始業式、音楽や舞踊なども新しいシーズンの始まりです。そうそう、日本のように夏休みが年度の真ん中にないので、学校では宿題もありません。何ともうらやましいことですね!
さて、学年が始まると同時に、世界各国のバレエ学校では既に来年度(2017年9月から)の生徒数や方針、オーディションスケジュールが検討されます。その後、10月~11月に募集要項が発表され、世界中から願書が集まります。
秋の講習会に来日される、ダイアン・ヴァン・スクーア先生のいらした「ロイヤル・バレエ・スクール」(アッパー・ロウアー両スクール)では、毎年1000を優に超える応募があったそうです。
殆どの学校が、予選では1時間半のバレエクラスで全てが判断されます。一クラス約40人の人混み(!)中から、第2次予選へ、そして本選に残るのは、既に一握りの生徒に絞られます。
バレエ学校への入学を希望する生徒さんたちですから、受験生は皆さんほぼ毎日、そして何年もレッスンしてきています。
上手いのは当たり前、回転も2回、3回は余裕で回ります。コンクールで粗隠しをしてくれる衣装も照明もありません。
さあ、そんな中から審査をする先生方は、どうやって受験生の可能性を見極めていくのでしょう。
受験生の中には、
「本当に私を見てくれたのかしら。」
「私の方が上手かったのに。」
「いつもはもっと出来るのに。」
「なんで失敗しちゃったのだろう。」
こんな感想をもって、オーディションを終える受験生も少なくありません。
こうした疑問に答えるため、そして、将来そんな疑問を持つことになる受験生をひとりでも減らすため、イギリスやカナダ、スウェーデンなどいくつもの学校の選考基準や実際の教育プログラムのアドバイザーとしても活躍している、試験官のための先生、ダイアン・ヴァン・スクーア先生に特別にお願いして、今回の講習会が実現しました。
(写真はロイヤル・オペラ・ハウスでロイヤル・バレエ団のカツラ・チサトさんをコーチングされるダイアン先生。その他、プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードさん、ソリストのヤスミン・ナグディさんらもロウアースクールからのダイアン先生の生徒さんです。)
いつもは「基礎が一番大事!」と推奨しているThe Wellsスタッフも、今回ばかりは、なりふり構わず、「How To!」にフォーカスします。
受験シーズンはもうすぐ。
高校や大学受験の準備に数年かけるのと同じくらい、バレエでの進学についても、真剣に準備していただきたいのです。
講習会期間中には、先生方のクラス、保護者の方への留学説明会も開催します。
詳しい内容、お申込みは、The Wellsのホームページから。