ホワイトロッジの公演から
ピクニックをはさんで、
夜はアッパスクールの公演です。
夜と言っても、ロンドンの夏は
午後9時頃まで明るいので、
まだまだ会場も明るいままです。
幕開けはアシュトンの「LA VALSE」
ウェルズの大好きな作品!
そして、川本果侑さんは
プリンシパル、ピンクの方。
難しいアシュトンの足さばきや
上半身を大きく使う振付も
羽のように優美に踊ってくださいました。
踊ることが本当に
心から好きな生徒さんです。
9月からはルーマニアのシビウ劇場バレエ団へ入団します。
コンテンポラリー作品は
Goyo Monteroの「PULSE」
50名のダンサーが舞台いっぱいに広がり、
波打つように動いたり、
フォーメーションを次々と変えていくことで
人の鼓動を伝える作品
これだけスケールが大きいと、
人だけでなく、生きるもの全て、
そして地球そのものの鼓動が感じられ
その中の一人一人のムーブメントが表すミクロと
その集合体が作るマクロの世界を同時に楽しめる
(よく間違えないなあ、という余計な感想はさておいて)
マッツ・エクからは
「白鳥の湖」の抜粋
ちょっとリラックスできるコメディタッチの作品。
クラシックレパートリーはイングリッシュに続いて、
「パキータ」
(なんでいつも同じ演目なのかしら。。。
男性ソロを踊っていた
五十嵐大地くん
決めるところはきっちり決めて、
客席の大歓声を受けていました。
今度3年生だったかしら?
非常に楽しみですねー。
さて気になる卒業生の進路ですが、
今年はひとりずつではなくて、
卒業生の氏名と、バレエ団名が別々に書かれていました。
これって、100%ではなかったということなのかな。
ロイヤル・バレエ団の研修生は5名
その他、バーミンガム・ロイヤルなど。
気になったのは、殆どがセカンドやジュニアカンパニーだということ。
バレエ学校卒業生の就職難については、
前にも触れたことがありますが、
近年のコンテンポラリー作品の増加やフィジカルメンテナンス技術の向上で
ダンサーキャリアが長くなったことで、
現役ダンサーがなかなか引退しない⇒新人は入れない
という状況が生まれています。
素晴らしい現役ダンサーが辞めてしまうのは、
観客としては大変惜しいことなのですが、
時には新人に席を譲って欲しいな、と思うことも。
(2019年7月6日@ホランドパーク・オペラ劇場)