第3学年でケント大学の学位を取得する
セントラル・スクール・オブ・バレエでは、
卒業時に「卒論」の提出が義務付けられています。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/05/BC_Costume_5_R-300x214.jpg)
バレエ・セントラル2018
各々が担任の先生と相談の上、
ひとつのソロを選び
それについて分析、探求して
「論文」「面接」「実技」
を通して、採点されます。
折角勉強したソロなので、
学校では卒業式の日に
ソロ公演として、
家族や関係者に公開してくれます。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_4099-300x207.jpg)
セントラル・スクール・オブ・バレエ
卒業生によるソロ作品集2018
このソロ36作品の連打が
学生の多様性を示していて本当に面白い!
日本人学生の中にも、
毎年、ひとりはコンテンポラリーダンスを選ぶ学生がいます。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_4188-300x300.jpg)
セントラル・スクール・オブ・バレエ 卒業生のソロ
キリアン、バランシン、フォーサイス、アシュトン
パイト、マクミラン、シェクター、バウシュ、マクレガー、
アロンソ、マリファント、アイリ―、プティパ、コーハン
ノイマイヤー
中にはゲッケの作品を見事に踊り切った学生も!
プログラムを見ただけでも
ワクワクする作品ばかりですよね。
その全てが
プライベートコーチングを受けて
一つの作品に昇華されています。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/171127-141929_R-240x300.jpg)
上村光_Central School of Ballet Rep Photo: Amber Hunt
キューバの英雄アロンソの振付を選んだ学生たちは
アロンソ夫妻の愛弟子オーロラ・ボッシュから直接のコーチングを受けています。
それがどれほどかけがえのないものか
きっとこれからのバレエ人生の中で、
ひとりひとりが実感していくことでしょう。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_3976-300x225.jpg)
2018年卒業生の面々
元ロイヤル・バレエ・スクールプリンシパルである
学校創立者クリストファー・ゲーブルの遺志を引き継ぎ
今年も多様性のある
多くのダンサーを送り出してくれた
セントラル・スクール・オブ・バレエ
その強さはバレエ団の附属ではない、
というところにあります。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_3978-1-300x225.jpg)
ハイディ・ホール校長、クリス・マーニー芸術監督からは暖かい送る言葉
意外に思われるかもしれませんが、
バレエ団附属のバレエ学校は
そのバレエ団の芸術監督が必要とする
ダンサーを育てる機関です。
ですので、ロイヤル・バレエ団で踊りたければ
ロイヤル・バレエ・スクールに入ることが最短距離です。
但し、どんなに努力しても
誰もがロイヤル・バレエ・スクールや
パリオペに入れる身体的、
そして芸術的才能を持っているわけではありません。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/180319-183233_R-215x300.jpg)
太田菜月_Sleeping Beauty_BALLET CENTRAL
そして、周りをよく見てみると、
それらの国際的な大きなバレエ団で踊ることだけが、
ダンサーとして幸福なことではない、
ということです。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_3983-300x225.jpg)
卒業証書は前ロイヤル・バレエ団芸術監督モニカ・メイソンさんから一人ずつに手渡されます。
世界を見渡すと
数限りないバレエ団や
ダンスカンパニーがあり、
同じく数限りない
素晴らしい表現者がいます。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_3997-1-300x225.jpg)
最後のバレエ・セントラルの舞台を終えて。
自分がどんなダンサー、
そして芸術家になりたいかは
学生時代でも
卒業したての学生さんにも
まだまだ分からないかもしれません。
でも既に基盤となるものは
しっかり確立されたわけですから、
あとは今できることを
貪欲に実行していき
自分の血肉としていって欲しいと思います。
そしてモニカ・メイソン氏が卒業式で仰ったように
辛い時には友と助け合えたら、
きっと素晴らしい人生になることでしょう。
1年生の時から見ていた
日本人だけでなく、
セントラル校の卒業生の嬉しそうな笑顔を見て、
そんなことをつらつらと考えていました。
![](https://thewells.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/IMG_3995-300x225.jpg)
また会う日まで!
みなに幸あれ!