ザ・ウェルズそして日英ダンス協会が
毎年行う夏の
コンテンポラリーダンス講習会で紹介してきた、
リー・スマイクル率いる
ショーディッチ・ユース・ダンス・カンパニー。
イギリスで唯一、
公的な補助を受けない
独立したユース・ダンス・カンパニーだ。
リーが校長を務めるレガット・スクール・オブ・ダンスのある
ブライトンのアート・フェスティバルで上演するということで、
ロンドンから特急電車で南へ約1時間、
夏のリゾート地としても人気のブライトンまで行ってきました。
会場は元教会を改装して、
市民の芸術活動の場となっている建物。
スタジオでもなく、プロセニアムでもない会場でしたが、
ヘンゼルとグレーテルが森に連れて行かれるまでのプロローグは、
彼らの家を模したセットを背にしたフロアーを
観客が囲むようにして鑑賞するところから始まります。
こういうのって、
ダンサーと観客との距離が極端に近くて、
物語の中に取り込むには、とても有効な手段ですね。
彼らが森に連れて行かれてからは、
隣接するやや広めのスペースへ移動
(祭壇が置いてあるべきところ)
今度は少しだけ離れたところから、物語を見守ります。
継母の正体である魔女、
魔女に仕えるカラス(後から寝返る)
そして子どもたちを助けるウサギが登場するという
題材の童話を少し捻った作品ですが、
両親のデュエット、
魔女のソロ、
カラスのデュエットなど、
ところどころに見応えあるダンスが散りばめられていて、
あっという間の1時間でした。
私にとっては、久しぶりに再会する
若いダンサーたちが
舞台にも観客席にもいて、
彼らの活躍を聞くのも嬉しい夕べとなりました。
ダブルで組まれた今回のキャスト。
拝見した出演者は、
ノーザン・スクール・オブ・コンテンポラリーダンスの修士コース「Verve」の卒業生2名、
ロンドン・コンテンポラリーダンス・スクール(LCDS)の2年生2名、
オーストリアのコンテンポラリーダンス・スクール「SEAD」の卒業生や
9月からLCDSに入学する18才などなど。
相変わらず、リー・スマイクルの周りに
才能あふれるダンサーが集まるのは、
彼の指導力と人格の表れだろうと思います。
今年の夏、ブライトンでサマースクールを開催する
リー・スマイクル&SYD。
日本からも参加受付中です!
7月30日~8月4日:ブライトンで開催。
このパワーをぜひ実感しに来てほしいなと思います。
ブライトン・インターナショナル・
バレエ&コンテンポラリーダンス・サマースクール
オマケ:過去2回のリー&SYDの日本講習会に
参加してくれた伊藤壮太郎くんが
ちょうどロンドンに到着した日だったので
ブライトンまで一緒に来てくれました!
1週間の滞在だそうですが、
たくさんのエネルギーを吸収して行って欲しいなと思います。