バレエ学校生の1日~セントラル・スクール・オブ・バレエ(英国・ロンドン)

注)全ての写真と筆者は無関係です。

午前7時
起床、朝食の準備:アボカドと卵のトースト、濃いめのコーヒー。
軽くストレッチをし、寒さ対策として重ね着をします。
怪我をしないように、体を温めることはとても大切です。

テムズ川沿いのウォークも嬉しいサザーク地区

午前7:45
サザークにあるセントラル校まで歩く。
近くの学生寮に住んでいるので、ラッキーです。
自宅から地下鉄や電車で移動している学生もいます。
1年目は実家から離れて暮らすのが大変でしたが、みんな歓迎してくれて、セントラルはすぐに第二の家族のような存在になりました。

午前8:15
スタジオに直行し、クラスの前にウォームアップとストレッチを行います。
トレーニングを始める前に、必ずウォームアップをしっかり行います。

午前8:30
ほとんどの日がバレエのクラスから始まります。
バーでの基本ステップの練習から始まり、より複雑なステップの組み合わせ、エネルギーと複雑さを増していきます。
また、ジャンプやターンを完璧にこなすための男子クラスや、女性向けのポアントワークなど、特定のスキルを伸ばすために専門の講師と別々にトレーニングすることもあり、私はその日の後半にそれを行っています。

バレエクラスは1クラス15名の少人数クラス

午前10:45
水分補給をしたら、ウェストンスタジオに戻ってパ・ド・ドゥのクラス。
このクラスは私のお気に入りの一つで、パートナーと一緒にテクニックを学ぶチャンスです。 パ・ド・ドゥはプロフェッショナル・トレーニングの中核をなすもので、将来のキャリアに不可欠なものです。  

12時
パ・ド・ドゥの後、女性ダンサーはポアントクラスに直行します。
ほとんどのクラシックバレエでは、女性がポワントで踊るので、安全に、そしてできるだけ楽にできるように、具体的なテクニックを学ぶことが重要です。

午後1:15
ランチタイムです!
普段は家からランチを持参し、学生用のグリーンルームで食べますが、時間がないときは近くのカフェに向います。

グリーンルームは学生のリラックス空間

午後1:45
座学は現在、2つのグループに分かれて勉強していますが、今日はセミナールームでコスチュームデザインについてのセッションです。
衣装がどのように作られるのか、どのような生地が使われるのか、そしてダンスのパフォーマンスに必要な条件、つまり舞台上で上手く動き、見栄えがするということについて学びます。

座学では、最高のパフォーマンスを発揮するための栄養学や、ダンスのプロになるための方法など、各分野の専門家の話を聞くこともできます。

午後2:30
学校の理学療法士(フィジオ)に会う時間です。 私は1年生の時に怪我をして、2ヶ月ほど動けなかったんです。集中的な治療で今はだいぶ良くなりましたが、トレーニングをする上で自分の体をケアする必要性を感じているので、回復と再発の予防のために定期的な診察は重要です。

午後3:45
私にとって新しいダンススタイルであるコンテンポラリーのクラスに向かいます。
学習し始めて、様々なテクニックやレパートリーで使われる音楽がとても楽しいことに驚きました。
国際的なバレエ団のほとんどがコンテンポラリーの作品を上演しているので、将来の就職にとても有利なスキルなのです。

グレアム、カニンガム、リリース 複数のスタイルの基本的なテクニックを学びます

午後5:15
バレエ・セントラルは午後からずっとリハーサルをしていて、今年のツアーの作品のリハーサルの見学に呼んでいただけました。来年は私の番です!

午後5:45
夜はイベントや公演があることもありますが、今夜は特にないので、学習スペースで小論文を書きました。
ハードなトレーニングだけでなく、学位取得のための学問的な要件もあります。来週は、私の身近なテーマであるケガの予防について、小論文を提出することになっています。この後、ジムで筋トレをすることもあるのですが、今日はまっすぐ家に帰りました。

午後7時
ただいまー。
毎晩、トレーニングの後は横になって脚を上げ、乳酸の蓄積を防いで痛みを予防します(脚の水抜きと呼んでいます)。
そして、シャワーを浴びた後、栄養価の高いパスタの夕食を用意します。1日中レッスンを受けた後は、お腹にたまるものを食べたくなるんです。

パスタにはチキンなどプロテイン多め、カロリー低めの付け合わせがベター

午後8時
今日、新しいポアントシューズが届きました。
新品のポアントシューズの喜びは格別です。ポアントシューズは、毎月何足も必要で、公演の時はさらに増えます。 1足45ポンドから60ポンドと高価です。
幸いなことに、私は学校を通して基金から奨学金をもらっていて、生活費、ポアントシューズ、ユニフォームの費用をまかなうことができるのです。このようなサポートがなければ、私は苦労していたでしょうから、学位取得のための追加費用のために寄付してくださった方々には本当に感謝しています。

一足、一足、大切に履きたいポワントシューズ

午後10時
ロイヤル・バレエ団のリハーサルのライブストリームを見ながら、新しいポアントシューズを縫ったり、慣らしたりして、帰宅後の数時間を過ごします。
ストリーミングを見て、将来、どんなバレエ団に入りたいかを考えさせられたけど、今日はもう寝ることにします!

Ballet Central Rep shoot at Herbal Hill, London on November 10 2019. Photo: Amber Hunt

13才から参加可能。
セントラル・スクール・オブ・バレエ 日本オーディション・講習会が、
2022年11月3日~6日(大阪・東京)にて開催されます。
詳しくは、ウェルズのウェブサイトから

「Life at Central(セントラルの生活)」(原文)は、
学校ウェブサイトで読むことができます。
https://www.centralschoolofballet.co.uk/training/student-life/life-at-central/

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