今年もやってきましたワールド・バレエ・デー!
皆さん準備はいいですか?
日本時間10月4日(火)午前11時から20時間のライブストリーミングが始まります。
地球にはたくさんのタイムゾーンがあって、お日様は東から昇るので、
先頭バッターはオーストラリア、メルボルンにある「オーストラリア・バレエ団」です。現地時間で午後1時は、日本の同日午前11時。
日本時間午後3時までの4時間かけてバレエクラスやリハーサル、制作秘話やスペシャルゲストも登場します。
もちろん学校やお仕事で見逃しても大丈夫。
見逃した部分は、こちらのウェブサイトで、後から充分楽しむことができます。
また今年ははじめてフェイスブック・ストリーミングというのもあるそうです。楽しみですね!
2番目にお日様が昇ってくるのはロシアです。
ロシアと言えば、やっぱりボリショイ・バレエ団ですね。
ライブ放送は、オーストラリアからそのままバトンタッチされて、日本時間午後3時スタート。
午後7時まで世界最古の歴史を誇るバレエ団の今を垣間見ることができます。
プログラムは、バレエクラス、リハーサル、インタビューや今シーズンの演目紹介など。スペシャルゲストにはモンテカルロ・バレエ団やNDTの名前も見られ、コンテンポラリーの作品紹介もあるのかなとワクワクします。
そして待望の英国ロイヤル・バレエ団は日本時間の午後7時からの4時間、ばっちり日本のゴールデンタイムです!
バレエクラスから始まり、リハーサルは「アナスタシア(N.オシポワ)」「リーズの結婚(M.ヌニェス/W.ムンタギロフ)」「眠れる森の美女(J.ナグディ/M.ボール)」、そして新進気鋭の女性振付家シャーロット・エドモンズの新作、最後に「アナスタシア」から群舞のリハーサルを見せてくださるようです。
スペシャルゲストには英国中のバレエ団、そしてスカラ座やオランダ国立などヨーロッパの国々の名立たるバレエ団が登場します。
日本時間午後11時から5日午前3時までは、大西洋を渡ってカナダ国立バレエ団が舵を取ります。
バレエクラス、リハーサル、そしてインタビューでは芸術監督の他にロイヤル・バレエ団の振付家ウェイン・マクレガーの名前も見受けられます。世界中で活躍しているんですね!
スペシャルゲストには、隣国アメリカからボストン・バレエ団とマイアミ・シティ・バレエ団が出演予定です。
日本は真夜中なので、ライブは厳しいかもしれませんが、日本時間の午前3時~午前7時、最後に登場するのが、米国で最も歴史のあるサンフランシスコ・バレエ団です。
ロイヤル・バレエ団の「不思議の国のアリス」で有名な振付家クリストファー・ウィールドンとも縁が深く、多くの秀作をバレエ団に残しています。
バレエ・デーのリハーサルでも、ウィールドンの「シンデレラ」、そして同じくロイヤル・バレエ団の振付家リアム・スカーレットの最新作「フランケンシュタイン」のリハ風景を見ることができるようです。両団の強い結び付きが感じられますね。
その誕生から長く、国家やその貴族、そして資産家のパトロンたちが支えてきたバレエ芸術ですが、時代とともに海外でも多くのバレエが資金不足から新作のバレエ、特に全幕のバレエ作品の制作を控える状況が長く続いています。
ここに登場する世界中のバレエ団たちが力を合わせてバレエ芸術を盛り上げ、共同制作によって才能ある振付家を支えて、新作を世に送り出すバレエ団としての使命を果たしてくれていることに、私たちバレエファンは、心から感謝し、今日のワールド・バレエ・デーを応援したいと思います。