こんにちは!
ウェルズの在英国ガーディアン兼、スタッフ(裏方担当)です!
たまに、Instagramで【ガーディアン便り】を投稿しています。
さて7月3日(土)、
バレエセントラル2021公演に
家族で行ってまいりましたので、
その様子をお伝えします。
【バレエセントラル】
「バレエセントラル」とは、
バレエ学校「セントラル・スクール・オブ・バレエ」で学ぶ3年間のうちの、
最終学年の3年生で構成されるツアーカンパニーです。
例年は、卒業年の3月からイングランドの様々なシアターで公演を行い、
3年間の集大成として観客にパフォーマンスを披露します。
残念ながら、昨年度は新型コロナウィルスの影響で、
ツアーを行うことができませんでした。
【厳しかったコロナの影響】
今年の3年生も、
コロナの影響を多大に受けました。
2年生の3月から、ロックダウンに伴い一時帰国を余儀なくされ、
その後3年生に進級する9月までの半年間は、
各自、自宅からオンラインでの授業をこなしていました。
学校再開も束の間、1月に学校が閉鎖されたので、
3月までの2ヵ月を、
再びリモート授業でこなす日々を続けていたのです。
そして3月!
漸く学校再開となり、スタジオが利用可能になりました。
それからは、まさに急ピッチで本格的なリハーサルへと進んでいったのです。
【ギルフォードの街】
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石畳が美しい、ギルフォードのハイストリート
さて、話を公演にもどしますね。
今回私たち家族が訪れたのは、
ギルフォードという都市です。
バレエセントラルは、ツアー期間中、
イングランド中にある、様々な地方のシアターをまわります。
最終公演がロンドンになりますが、
Google Mapsで確認すると、
どの会場もとても素敵なシアターです。
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早めに着きましたので、シアターの場所の確認です。
イギリスには、いたるところに、
芸術を応援する、豊かなシアター文化が存在するのだなと感じます。
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ギルフォード・Yvonne Arnaudシアター
ギルフォードは、こぢんまりとしながらも、
歴史と都市の利便さがうまくまとまった、美しい街です。
【ブラボー!ブラボー!ブラボー!】
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ソーシャルディスタンスの為、座れない座席には白いリボンが。
「Theatre is back!」の掛け声から始まった本日の公演。
公演内容は以下の通りでした:
Le Corsaire Act I (Mazilier / Petipa / Marney)
jigsaw (Charlotte Edmonds)
Highland Fling Act II (Matthew Bourne)
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河村さくらさん、そして杉山琴音さんが表紙に載った、今年のパンフレット
「Le Corsaire(海賊)」
ウェルズサポート生の
繭子さんがMedora、琴音さんがGulnare、隼太さんがAliという、
ウェルズ・ガーディアンにとってはこの上ないキャスティングで、
一番前に陣取っていた私たちは
至近距離でその活躍を見届けました。
一言で、素晴らしかったです!
難しそうなリフト、ターンが満載でしたが、
華麗に、鮮やかに次々とこなす姿に、
素人の私も魅了されました。
舞台装飾も、シンプルながら、
布が効果的に使われていて、
同じ布が、船の帆になってみたり、
中世の建物になったり、
洞窟内の住み家になったりしていました。
「jigsaw」(ジグゾー)
セントラル校で現在振り付けの修士コースを学ぶ
Charlotte Edmondsの作品。
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2作品目のコンテンポラリー(jigsaw)では、Philip Feeneyさんが生演奏
作曲を手掛けたPhilip Feeneyさんが自ら生演奏なさっていました。
電気ショックを受けたような?何とも言えないユニークな踊りが印象的でした。
「Highland Fling Act II」
Matthew Bourne版のラ・シルフィードからの抜粋ですが、
MBらしく、何とも活動的かつコミカルな作品でした。
衣装もキルトや羽根のついた衣装でお洒落です。
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鈴木繭子さん、杉山琴音さん、そして星野隼太さんが大活躍でした!
(最後の挨拶のときにだけ撮影させて頂きました)
繭子さん、琴音さん、隼太さん、
とても元気よく愛らしく、表情豊かに演じていました。
仲間に入りたいぐらいです。
娘(8歳)も、臨場感あふれる舞台に大満足でした。
【すべてに感謝!】
これだけの作品を、3月からの学校再開で仕上げて行ったとは、
見事です。
このツアーカンパニー「バレエセントラル」の一員としての経験は、
学生たちにとって一生残る、かけがえのない経験だと思います!
コロナ禍において、演じるサポート生たちも、
観に行ける私たちも、
ここまで幸運に恵まれて
やっとここまで来ました。
今日の舞台は本当に、幸せなひとときでした。
ロンドンでの最終公演(7月20、21日 19:30よりBritten Theatreにて / https://www.balletcentral.co.uk/book-tickets/)も、
是非観に行きたいと思っているので、
どうか体に気を付けて最終日まで乗り切ってくださいね。
【バブルに分かれて公演】
バレエセントラルは、バブルが2つに分かれていて、
ウェルズのサポート生の構成は以下の通りのようです。
バブル1:
鈴木繭子
星野隼太
杉山琴音
バブル2:
春木有紗
矢野愛奈
川上小春
牧李咲
河村さくら
佐藤さくら
次回はバブル2を見せていただけるよう、
調整中です!
<美味しいおまけ>
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夜7時30分からの公演の前にイタリアンで腹ごしらえ
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休憩時間にはアイスクリーム