毎年恒例となった1月のエルムハースト・バレエ・スクール
日本オーディション/講習会
いつもたくさんの生徒さんにご参加いただいていて、
はるばるバーミンガムからやって来るロバート・パーカー校長先生は、
日本の生徒さんに会うことを、
指導されることを、
とても楽しみにしていらっしゃいます。
今年も、第1日目のバレエクラスは
ゲスト講師の鶴谷美穂先生(英国ISTD認定バレエスクール The Ballet Garden校長)に
ご指導いただき、
パーカー校長先生は、
ひとりずつ丁寧に審査していきます。
今年も変わらず、
とてもレベルの高いオーディションとなり、
最終審査にセレクトされたのは、
ほんの僅かの生徒さんでした。
2日間にわたり、
両名の先生が等しく注意されていたのは、
バーレッスンでもセンターでも、
「あなた自身の心からパフォーマンスをする」ということ。
パーカー先生がロイヤル・バレエ・スクール
ロウアースクールにいらした時の想い出を
生徒さんに語っていらしたので、
読者の皆さんにも共有しますね。
私がホワイトロッジの最下級生だった時(11才です!)、
ロイヤル・バレエ団(とスクール)の創立者である
ニネット・ド・バロワ先生が、
杖をつきながら教室に入って来られました。そしてレッスンをする私に近づくと、
「You! Young man.
You have to dance from HERE!
あなた!そこの若いの。
あなたはここから踊らなければなりませんよ!」
そう言って、
持っていた杖で私の胸の真ん中を突いたのです。
とても痛かったのですが、
その時に付いたアザは
その後も心に付いたアザとなって、
今でもはっきり残っています。そして、それは私の舞台人生の中で
迷った時、何度も私を助け、
導くことになったのです。バレエはエンターテイメントです。
心から踊らなければ、
観客を楽しませ、感動させることなどできません。
パーカー校長先生が探しているのは、
自分の心からパフォーマンスすることのできるダンサーです。
テクニックや身体的素質は
もちろん大切な要素ではありますが、
「踊る心」を忘れてしまっては、
見ていても楽しくありません。
さて、今日のバーレッスン
あなたはどんな風に踊りますか?
8月にバーミンガム・ロイヤル・バレエ団との連携で
開催される、エルムハースト校サマースクール
今回の参加者から2名に
授業料スカラシップが授与されました。
おめでとうございます。