2019年ウィンブルドンテニス大会が
素晴らしい男子決勝戦で2週間の幕を閉じました。
ウィンブルドンの街にも
静かな日常が戻って来ています。
テニス大会がまだ盛り上がっていた7月4日~5日に
ニュー・ウィンブルドン・シアターでは
イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールの学年末公演が開催されました。
幕開けは美しいウィリたちの舞
ウェルズサポート生のアリサさんも
1年生唯一の日本人留学生として
美しいウィリ姿を披露してくれました。
コールドの振付は
1年生の女性担任タイーナ・モラレス先生
(ロイヤルバレエ団、セザール・コラレスのお母様)
かのアリシア・アロンソの直弟子は
1年生に美しいクラシックラインと
ディテールの大切さを教えてくださっていました。
これって、生徒さんにとって一生の宝物ですよね。
そして学内振付コンクールの受賞作品を
いくつも学年末公演で発表してくれるのは、
ENBSだけ。
とても良いアイデアですね。
今年は4つの作品が発表されました。
ただフィリップ・グラスやマックス・リヒターの音楽は
感傷的で大好きですが、
そろそろ踊りで聴くのは飽きてきたかなあ。
その点、ソロ2位のBeyond Myself。
Stephanoくんの音楽チョイスと
ユニークな動きはとても楽しかった。
プログラムノートの
“I’m free, free to be Stephano”
大事なことだと思います。
3年生だけの唯一の演目
「A Thousand Shepherdsからの抜粋」は
公演唯一のコンテンポラリー作品
親カンパニー(ENB)の方向性を考えると、
もっとコンテを見せないとじゃないの?と思いましたが
今年はこれだけ。
とっても良かっただけに、
他の学年のコンテも観たかったな。
ヴァルカーセル校長振付の男子生徒30名余名が踊る
「パ・ド・ギャルソン」
ウェルズサポート生、剛多くんを何度も観られることは
至福の喜びではあったものの、
狭いウィンブルドンの舞台では、
ちょっと可哀想なくらい大混雑。
素晴らしいテクニックもありましたが、
全体的にはまとまらなかった感が大でした。
もっともっと美しく、逞しく踊れる生徒さんたちなので、
それを輝かせるようにデザインされた舞台や、
先生方の丁寧な指導が見えるような、
そしてその若さが充分に伝わるような作品が観たいなあ。
クラシック・レパートリーは「パキータ」から。
パ・ド・トロワには
ウェルズサポート生のサラさんが出演
上半身の使い方も素敵で、
初めて会った小学生の頃を思い出して
何だか感無量でした。
来年の学校公演は校舎移転後の
最初の公演になるので、期待も大!
1,2年生の生徒さんたちの成長が
とても楽しみです。
(2019年7月5日@ニュー・ウィンブルドン・シアター)