[2016学校情報] イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクール


1988年にイングリッシュ・ナショナル・バレエ団(ENB)の付属校として設立され、ロイヤル、セントラルと並んで学校評価の大変高いバレエ学校である。学校運営は役員会形式を取るため、校長という呼称ではなく、芸術監督(タマラ・ロホ)、ダンス科部長(サミラ・サイディ)によって教育がなされている。

ENBとの強い結び付により、プロダンサーと様々な機会を共有する利点がある。また2年生で構成される「ENB2」は、子ども向けにアレンジされた古典バレエを上演するツアーカンパニーであり、英国内にて半年間で52公演実施する。短時間版に編集された作品ではあるが、ソロの内容は古典からの抜粋であり、テクニックを楽しむことができる。こうした舞台経験はプロへの準備となるため、現在卒業後100%近くの就職率というのもうなずける。

3年間を修了するとロンドン、トリニティ・カレッジのプロフェッショナルダンス・ディプロマを取得する事が出来るが、これはヨーロッパ内ではイギリスのBA(学士)に相当する学位である。英国内コンクールやローザンヌ国際バレエコンクールにも積極的に参加しており、2010年にはファイナリスト20名のうち、3名がENBSの生徒という好成績も残している。

所在地:ロンドン、トウィッケナム
学校ホームページ:  http://www.enbschool.org.uk/

入学年齢:16才以上
寮:無し。学校から推奨される留学生用食事付き宿泊施設に入居するが、専属ではないので入学決定後、早めの予約が必須。その他、市内の大学生用やホームステイなどを利用する。

授業料:£17,000 (2016/2017)
その他、英語授業、学校保険、ユニフォーム、シューズ代ほか諸費用。
取得資格:第1、2学年:ディプロマ・プロフェッショナル・ダンス レベル5 (トリニティ・カレッジ)
卒業時取得資格::ディプロマ・プロフェッショナル・ダンス レベル6 (トリニティ・カレッジ)
在校生:約90名*1年生は例年30名ほど

オーディション
対象年齢は9月入学時、16才から19才(例外もあり)
外国人向けのオーディションは予備審査、最終審査とも3月中?下旬に2日間にわたって実施されるので、現地で受験する学生は1度の渡航で済む。またDVD/Videoオーディションも可能だが締め切りが異なるので要注意。各学年には2~3名の日本人学生が学んでいる。

2017年9月入学用オーディション日程
(特に日本に住む学生さん向けに内容をセレクトしています)

*通常の予選(英国の学生と一緒に受験します。)*
日程:2017年2月11日(土)ロンドン・学校にて
〆切:2017年2月1日(水)必着

*インターナショナル生専用の予選*
日程:2017年3月24日(金)ロンドン・学校にて
〆切:2017年3月10日(金)必着

*DVD/ビデオ予選*
〆切:2017年3月1日(水)必着
DVD/ビデオ予選の通過者は2017年3月25日の本選へ参加できます。

*本選*
日程:2017年3月25日(土)ロンドン・学校にて
予選通過者のみ。

スプリング/サマーコース
毎年、春休み、夏休みを利用してショートコースが開催される。コースは1週間、または2週間が選択出来る。申込み方法は学校へ連絡して申込書をメールしてもらい、記入後郵送する。現地での宿泊施設などは個人で準備する。

本選参加者は2017年3月24日(金)に開催される本選参加者用講習会へ参加できます。
ロンドンでのオーディションは、1日に3回実施される場合があり、その内の1クラスは男子のみとなります。
日本国籍の入学希望者は、ブリティッシュ・カウンシルの実施するIELTS for UKVIにてB1を取得し、本選にてその成績証明書を提出する必要があります。
上記ご案内は2017年10月27日現在の情報です。学校ホームページの内容は随時更新されますので、ザ・ウェルズの情報に遅れ、誤りの発生する場合もございます。願書提出の前には、必ず最新情報を学校ホームページにてご確認ください。

卒業生の主な進路:
イングリッシュ・ナショナル・バレエ
バーミンガム・ロイヤル・バレエ
スコットランド・バレエ
ロイヤル・バレエ(研修生)
ノーザン・バレエ
ポーランド国立バレエ
タルサ・バレエ
ベジャール・バレエ
マルセーユ・バレエ
香港バレエ
マイアミ・シティ・バレエ
フィンランド国立バレエ
Kバレエ

スタッフコメント

セントラル同様、英国でも比較的新しいバレエ学校ではあるが、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団との強い関わりを利点に、プロのダンサーを育てる環境が整っている。クラシックに重点を置いているが、コンテンポラリー、スパニッシュなどこれからのダンサーが必要とされる要素を全て教育出来るよう、教師陣にも配慮がされており、卒業公演でのコンテンポラリー・ダンスの出来はプロ級。

学校はケンジントンにあり、ウェストエンドの芸術施設からは少し距離がある事は否めないが、同じロンドン市内であるので、移動には不自由しない。また、ENBの本拠地にもほど近い。2年間の厳しい進級試験を通った卒業生は例年15名から20名ほど、就職先を見るとENBへは年によって偏りがあり、ひとりも入団出来なかった年もある一方、3名が研修生として入団している年もある。またイギリス国内、ヨーロッパ各地へのバレエ団には確実に就職しており、卒業までにしっかりと実力を付けている事が伺える。

卒業時に高学歴がもらえるのは嬉しいが、3年生への進級時には、学生ビザ取得のためにB2というイギリスの大学入学と同等の英語資格取得が必要という、日本人にはバレエ並みに厳しい条件があるのはなんとも皮肉である。

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